2023年秋に放送開始したアニメ『ウマ娘プリティダービー』のSeason3の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
ウマ娘プリティダービーSeason3
11話『決意』
前回描かれた、キタサンブラックの不調について触れられるお話。今回はっきりと示されたのが、キタサンのピークが過ぎてしまった件。ウマ娘としての全盛期が終わりを迎えようとしていたことが、この不調の原因だったという事でした。
今回のお話の中で、そのピークが過ぎた描写がちらちらと挟まれていました。いつものような食事の量を食べきれない様子。そして、決定的な以前との違いとして描かれたのは、唐突に突っ込んできたサクラバクシンオーに衝突した際に、キタサン自身も吹っ飛んでしまったこと。以前のお話でも同じようにサクラバクシンオーと衝突していましたが、その際には、バクシンオーが一方的に吹き飛ばされただけで、キタサンはぴんぴんと立っていました。ピークが過ぎたことを、少しずつ確実に描いているお話だったように思えます。
いくら全力を出しても、どこか自分の理想とする走りを出し切ることができない。その理由を伝えたのは、まさに同じように悩み、ドリームトロフィーリーグへの移籍を決めたゴルシの言葉。以前ゴルシにルービックキューブを渡された時に聞いた言葉が、そのままキタサンへと返ってくる。
今回ちょっと辛い流れになるかと思ったのは、そんなキタサンに対する商店街の人たちの凱旋門賞への応援の旗。まさに、ピークが過ぎようとしているキタサン、ダイヤちゃんの待つ凱旋門賞へ向けフランスへ行くのを応援してくれる人たち。その期待に応えられないのではないかと、キタサンが苦しむことになるのかと思いました。
しかし、実際のところ、キタサンの姿を見たいという商店街の人々の気持ちが、キタサンを国内で走るという方向に思い切らせる流れる前向きな流れであったのはよかったです。
そして、始まる秋の天皇賞。キタサンは台風が来る足場の悪い中のレース。足を取られ出遅れたキタサンでしたが、勝ちに向かって走る。いつものレースの際の、必死な表情とはまた違う、苦しそうな表情。それでも、走り一位をつかみ取る。しかし、いつものレースとは違い、息も絶え絶え、ギリギリの勝利。キタサンの限界が近づいていることを如実に示しているようでした。
サトノダイヤモンド
キタサンのピークを過ぎた話の裏で描かれた、サトノダイヤモンドの敗北。
今回冒頭、意気揚々と凱旋門賞に挑んでいった彼女でしたが、キタサンは来てくれず、凱旋門賞でも15位という結果に終わる。そのシーンすらも一瞬の新聞で描かれるのみとなっており、ちょっと意外な展開でした。
秋の天皇賞、勝ちはしても息は絶え絶えとなっていたキタサンを憂いを含んだ目を向けていた彼女は、一体何を思っていたのでしょうか。
キタサンブラック、サトノダイヤモンド、ともにどうしようもない苦行の中に放り込まれる終盤の展開となりましたが、果たしてこれからどうなっていくのでしょうか。
シュヴァルグラン
今回ピークを迎えたキタサンと比較するようにシュヴァルについては、調子が上がっていそうな雰囲気が描かれていました。食事を食べる量が減ったキタサンと対照的に、食べても食べてもお腹が空いている様子。ここまで、G1での勝利をつかむことができていなかったシュヴァルについて、今後ピックアップされていきそうな予感がありました。
これからの物語
いよいよ、終盤といった感じのお話になってきましたが、ここからは、キタサンブラックの自身のピークとの戦いといった感じになりそう。そして、共に調子を落としていそうなサトノダイヤモンド、凱旋門賞に来てくれなかったことに対しても何やら思いがあってもおかしくなさそう。この二人の関係に加え、シュヴァルグランがどう絡んでくるのかきになるところです。
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