2024年冬に放送開始した『ダンジョン飯』アニメ、1話『水炊き/タルト』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
1話『水炊き/タルト』
ライオス
いきなり、ダンジョン最奥レッドドラゴンとの戦いから始まる。そこでは、皆必死に戦っている中で、何やらその戦闘後の食事を気にいしているライオス。結局、その油断をつかれピンチとなるライオス一行。ピンチになってしまいますが、そのピンチにファリスが皆を外に出す魔法で助ける。
この辺で、ちょっと気になったのは、ライオス自身はレッドドラゴン自体はそんなに気にしていないというか、ドラゴンに勝てること自体は不安にも思っていなさそうなところはちょっと気になりました。後の描写を見ていると、装備さえ整っていれば、単身でもあの奥に行ける自信がある様子のライオス。そもそもあのダンジョンの奥に再びたどり着くこと自体は、みじんも疑っていなさそうな感じもあり、相当なベテランPTだったということでしょうか。
お話的には、そこでピンチになり逃げる際に、所持品もほとんどなくしてしまう、さらにドラゴンに食われてしまったファリスを助けるタイムリミットまでついてしまうという事でまさに緊急事態。お金と時間がないから、ダンジョン内部で魔物を食材にしなければいけないという流れにつないで面白かったです。
しかし、ライオス自身は、どちらかというと子の魔物を食材にするという事自体を楽しみにしていた様子。あのやたら詳しく魔物のレシピが書かれた本は一体だれが書いたものなのでしょうか。
しかし、最後夜空に浮かぶ自らの妹の姿を思浮かべてしましたが、その周囲を漂う今回食べた魔物たちの姿まで浮かんでいてちょっと笑ってしまう。
今回仲間になったセンシは、ファリスを食べたレッドドラゴンを食べようとしていましたが、ファリスを食べたレッドドラゴンを食べるという事に対する忌避感自体はある様子。果たしてあのドラゴンは食べられてしまうのか、金あるところです。
今回の料理
今回の料理は、水炊きとタルトとのことで、これだけ聞くと普通の料理ですが材料が魔物。とはいっても、キノコの化け物は歩いているだけで、いざ切られてみると本当にただでかいキノコといった感じで美味しそうでしたね。
大サソリの方は、本当にでかいサソリといった感じでしたが、きっちり調理すると赤くゆであがって綺麗。普通に美味しそうというか、エビのような感じになったのでしょうか。
さらには、スライムまできっちり料理。これまで、ゲームなどでもスライムという名前を聞いても、スライム内蔵というものについてはあまり意識したことがありませんでした。どちらかというと粘液の塊が動いているだけの魔法生物といったイメージがありましたが、この作品では、わかりにくいだけできっちり内蔵などもあるとのこと。そのあたりを見極めてあっさりとセンシが処理してしまうと言うのは面白かったです。
そこから、さらにスライムの調理方法までしっかりと描かれていて、コノワタとかそっちけいの食品のようなのかなと思ってみていましたが、最終的には乾燥させることで春雨のような感じになっていました。
きのこに、蠍、そこにスライムの天日干しと、なかなか人が行きかう道中で食べるには勇気がいりそうな素材でしたが、いざ調理されるとすごくおいしそうでした。
そして、本日のお話で登場したもう一品、タルトの方は、使われている食材が魔物由来のものとなっていますが、大事な果物の部分は肉食の植物といった感じで、とてもおいしそう。タルトと言っても型の方は魔物の素材を敷き詰めており、普通とは違うんだなと思ってみていましたが、単に生地を固めるための型とするだけだったようで、食べなくてもよいとのこと。こういう部分までしっかり魔物の素材を使っているのが面白いところです。サブタイトルのタルトという名前を聞いて、何となく甘い食べ物を想像していましたが、食事として食べられるものだった様子。
どちらの料理も、一度調理が完了してしまうとしっかりと美味しそうに出来上がっている。文句を言いながらも最後にはきっちり食べて、美味しそうな顔をしていたマルシルが可愛かったです。
ダンジョン飯1話感想
ゲームのような雰囲気を持ったファンタジー世界の描写の中で、そこに存在する生き物を生々しく描いて食べ物にしている感じが面白かったです。
ダンジョン内部の描写も、1層目こそまさにダンジョンという感じでしたが、2層目では地底に広がる深い樹林といった気の景色になっていたのも面白い。これから先の階層にどんな景色が広がっているのかもちょっと楽しみです。
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