2023年9月3より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第5作目の作品『仮面ライダーガッチャード』19話『りんねの夜明け!覚醒・マジェード!』の感想記事です。錬金術師が生み出した人口生命体ケミー。何者かによって一斉に世界に解放されてしまった101体のケミーを集めるため仮面ライダーに変身することとなった高校生・一ノ瀬宝太郎の戦い絵を描く作品。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第19話『りんねの夜明け!覚醒・マジェード!』
キッチンいちのせ連合
人とケミーを守るために集まったキッチンいちのせ連合。今のメンバーは、宝太郎、りんね、錆丸先輩、蓮華先輩の四人、錬金アカデミーは既に奪われており、拠点がなくなった彼らは、宝太郎の実家を拠点として活動を開始。
とはいえ、特別これまでとやることは変わっていない様子。宝太郎は加治木もメンバーに入れようと言っていましたが、今回の話の流れを見ていると本当にそんなこともあるのかもしれません。
りんねのルール
錬金術師はルールを守らなければならないという父の言葉をかたくなに守っていたりんねですが、同時にその在り方に疑問を抱く。今回宝太郎によって伝えられたその父ですらも「裏切者と言われても守らなければならないルール」という言葉が響いた様子。
そして、友達が欲しかった自分とアトロポスを重ねてみていたことも自覚する。自分のルールは自分で決めると、劇場版以来、改めて仮面ライダーマジェードに変身を果たしました。魔力がきれて変身できないと思っていたようですが、本人の気持ちの面も大きかったのかもしれません。
初の変身は、ある意味これまでずっとりんねを苦しめてきたアトロポスを守るためというのは、なかなか思い切った話の流れ。このことを助けたことを後悔すると言って去っていったアトロポスでしたが、果たしてこの二人の関係がここからどう影響を与えていくのか気になるところです。
冒頭では、蓮華姉さんの殴り込みに行くぞを止めていたりんねちゃんですが、いざ自分のルールは自分で決めるという覚悟を持った今、自ら殴り込みに向かうと宣言。
ケーキもケミーを捕まえた人が最初に選ぶと自分ルールを作ったりと、抑えていた部分が出てきたような気がします。以前から、修学旅行の新選組の件などちょっと癖がありそうな面がちらちら見えていた彼女ですが、ここから枷が外されさらに自由になっていきそうで今後が楽しみです。
ケルベロスのマルガム
前回やられたムーンマルガムに引き続き、今回も黄金のマルガム。お兄様の内一体がマルガムとなっていました。
妙に肉に対して執着を持ったマルガムといった感じで、前のムーンマルガムと比較するとあまり話を聞かなそうな獣感満載なマルガムでした。
肉が大好物といった感じで、解放された瞬間肉にかぶりついているシーンが印象的でしたが、シュークリームに肉を挟んだ宝太郎のオリジナル料理は加えた瞬間ぺっと吐き捨ててしまう。それに対してすごくショックを受ける宝太郎でちょっと笑ってしまいました。
顔が三つのケルベロスということで、ファイヤーガッチャードの攻撃を分離して回避するというなかなか器用な行動も見せる。
なんだかんだ、今回1回で退場してしまったケルベロスマルガム、今回映った三姉妹のお兄様の姿は残り5体、今後も彼らがマルガムとして敵となりそうです。
アッパレスケボーイグナイト
宝太郎が手にしたファイヤーガッチャード、ガッチャイグナイターは非常に強力な装備ですが、連続使用するとオーバーヒートするというデメリットもある様子。今回は、アッパレスケボーでのイグナイトも見せて、各フォームの+イグナイトができるというのは、今後の別フォームも楽しみになる感じでした。アントレスラー当たりのイグナイトは、高速移動+プロレス技とかきそうで面白そうです。
ミナト先生は何を思うのか
今回、先生を信じ続ける宝太郎に対しては、「ポエムもいい加減にしないと頭に来るな。」と冷たく突き放し、指輪の力が必要だとりんねを勧誘するミナト先生。
すっかりドレッドへの変身も板についていますが、ファイヤーガッチャード相手は分が悪いという判断もきっちりでき、撤退の判断が早い。この力量差わきまえて動くあたりは、何となくやり手な印象を受ける。
かつての生徒たちには冷たく接し続けているようですが、今回のラストでは、りんねが新しい自分の道を選んだことを知り、一瞬顔をほころばせていたように見えました。
最後はその指輪を次は奪うと言って去っていった先生ですが、やはり洗脳されているというわけではなく、何か目的があってグリオンと錬金術協会についているのかもしれません。
そういえば、ミナト先生の変身する仮面ライダードレッドは、一度もケミーをドレインで使用していません。このあたり、やはりケミーの事を大事に思っているからなのかもしれません。
冥刻の三姉妹内部での亀裂?
前回、グリオンに対して経過するような態度を見せていたラケシスでしたが、今回、アトロポスを心配するグリオンを陰から嫉妬するように見つめていました。
前回の過去パートでは、グリオンにべったりだったラケシスでしたが、現在でもグリオンに対する執着はいまだに強いのかもしれません。
そして、グリオンは、アトロポスだけは姉妹の中でも特別扱いしているようにも見える。果たして何か理由があるのか、単によく仕事ができるからということなのか、りんねとの今後の関係も気になるアトロポス、今後の話でも重要な要素となっていきそうです。
次回20話『微笑む天使、笑えぬ真実』
今回の話でも、ちょっとピックアップされたスパナと鏡花の関係。スパナは鏡花の前にいる間、何となく素が出ている感じがするのが面白いですね。最後のりんねと宝太郎のドライバーをちょっととってきてよ、みたいな無茶ぶりもしょっちゅうされているんだろうなと伺わせるよい関係です。
宝太郎達を相手にしているときは、大人といった感じのスパナですが、鏡花の前にいる時はどこか子供らしさも感じさせる。学生と大人の中間の存在というなかなか面白いポジションになってきたなという気がしました。
しかし、そんなスパナに次回いよいよ試練が訪れる。スパナの過去、10年前に関係した話、そして、スパナの両親。スパナの仮面ライダー変身の時が近づいてきているようです。
仮面ライダーガッチャード 毎週日曜9:00放送中
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。
AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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