2023年9月3より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第5作目の作品『仮面ライダーガッチャード』18話『駆け抜けろ！進化のファイヤーロード！』の感想記事です。錬金術師が生み出した人口生命体ケミー。何者かによって一斉に世界に解放されてしまった101体のケミーを集めるため仮面ライダーに変身することとなった高校生・一ノ瀬宝太郎の戦い絵を描く作品。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第18話『駆け抜けろ！進化のファイヤーロード！』
乗っ取られた錬金アカデミー
新学期ということで、時期的に3学期がスタートとなった物語冒頭。しっかり、時間が放送時期に合わせて進んでいますが、4月辺りにはちゃんと進級の話なんかもあったりするんでしょうか。
しかし、前回ラストで語られた通り、宝太郎たちは普段のように学校には通えても錬金アカデミーの方はグリオンの物になっている。内部の装飾もちょっと変わり、そこには冥黒の三姉妹とミナト先生の姿が。
お人形と呼ばれ、気に入らないと言わんがばかりの視線をグリオンに向けた、ラケシスとクロトーの二人。今回10年前のシーンでは、グリオンにべったりといった感じでしたが、この10年間での彼女たちにも何か変化があったのかもしれません。冥黒の三姉妹グリオンからの離反なんてことも今後あるのかも。
しかし、今回過去回想のシーンでは、10年前の時点で錬金術協会上層部は、グリオンに九堂風雅が裏切者であると洗脳されていた様子。ずっと以前から、グリオンの思い通りとなっていたという事実が判明。
果たして、ここからどうなってくのでしょうか。
10年前に飛ぶ宝太郎
今回、新たな力を求めた宝太郎が、必要としたかつてケミー達から授かった宝を探すため、タイムロードの力で10年前の過去の自分の元へ飛んだ宝太郎。
10年前の時点で、ケミー達と共に仲良くしていたり、風雅とも関係があった様子。今回明かされたウロボロス界への、グリオンの侵攻以前から、風雅と関係がありケミーとも友達であったようです。
X-REXの回で振れられた過去にホッパー1と出会っていたという件が、今回回収され、ホッパー1どころか、他のケミー達ともその時点で仲が良かった様子。その当時は小さかったのか、サイズが可変なのかはわかりませんが、スチームライナーとも一緒に遊んでいる姿が映りました。
そして、10年前に幼き宝太郎が、ケミー達と共に錬金術で作り上げたのが、まさに今回宝太郎が求めた宝物でした。前回、予告の時点で、なぜ過去に飛ぶのかという疑問があったのですが、このゴーグルを手に入れるためだったようです。
しかし、今回あっさりとガッチャイグナイターを作り上げ宝太郎。ケミーと心を通わせているからこそということなのでしょうが、すさまじい錬金術師としての才能をもっているようです。
10年前の宝太郎は風雅に記憶を消されたことで、現代の宝太郎はケミーの事を忘れていた様子。本編1話での唐突にも思えたドライバーの受け渡し、風雅からすると10年来の願いがかなった形だったようです。
10年前のグリオンの狙い
今回、10年前の出来事が語られる中で、風雅はウロボロス界にて、ケミーを研究していたことが明かされました。何やらその時点で、クロスウィザードやUFO-Xなどのレベルナンバー10のケミーとも協力していた様子で、宝太郎と同じようにケミーと信頼関係を結んでいた様子。
そこに、やってきたグリオンが探していたのは、どうやらガッチャードライバーだったようです。ぼろぼろの手帳に描かれた図しかなかったのを見るに、当時はまだ風雅が作っている途中だったということなのでしょうか。
現代でも暗黒の扉を開く鍵とされ、冥黒の三姉妹に求められていたガッチャードライバー。果たして、そこに何が隠されているのか今後の話のカギとなっていきそうです。
ファイヤーガッチャード
過去に飛んだ宝太郎が、手に入れた錬金術の宝物から宝太郎自身が作り上げた、『ガッチャイグナイター』。デイブレイクから託されるという選択肢もあった中で、自分の手で未来をつかみ取らなければならないと、選んだ新しい力といった感じでした。
デイブレイクの変身した、ファイヤーガッチャードデイブレイクとは、大きく見た目も異なり、最大の特徴はその背中に背負った十字のブースターとでもいうべき巨大な装備。それを利用した高速移動により、前回苦戦したムーンマルガムを圧倒。
必殺技の際には、自ら鎖で体を地面につなぎ、ブースターの勢いを最大限まで活かすというなかなかの力技を見せる。遠くに逃げたムーンマルガムまで巻き込み、山一つぐらい遠くで炸裂する巨大な爆発には思わず笑ってしまいました。
DXガッチャーイグナイター
宝太郎が自ら作り出したガッチャイグナイター。既に昨年末から発売中です。
ムーンマルガム
金色のマルガムとして登場し、強敵となったムーンマルガム。冥黒の三姉妹の兄とでもいうべき存在とのことでしたが、妙な人間臭さがあり面白いキャラクターでもありました。今回、錆丸先輩たちをさらったシーンでは、ちゃんとカラスよけのネットをちらっと張り直してから去っていくなど、細かい演技が妙にかわいい。本当に悪意だけで作られたのか？と疑問に思ってしまいそうになるぐらいでした。
今後も、同じような境遇のマルガムが出てきそうですが、また違った個性を持っていたりするのでしょうか。冥黒の三姉妹に関しても、何やらグリオンに思うところのある様子を見せていた今回、ちょっと気になる要素になった気がします。
ガッチャードデイブレイクの正体
そして、今回ついにというか思っていたよりだいぶ明かされたガッチャードデイブレイクの正体。前回の話の時点でもかなり怪しかったのですが、未来の宝太郎という事でした。今回タイムロードで宝太郎を10年前に飛ばしたように、自分自身も未来から過去を変えるために来ていたようです。
今回の戦いでも、互いのガッチャージガンとガチャートルネードを交換して二丁拳銃をしていたりと、息の合っている様子もみられましたが、自分自身同士ということである意味当然のとでした。
デイブレイクが伝えたのは、5年後の未来では、グリオンは世界の半分を支配し、ケミーも人間も滅びてしまっているという事実。未来の世界は何やら悲惨なことになっていた様子。未来の宝太郎も今回宝太郎が手にしたゴーグルを手にしているシーンがちらっと映りましたが、未来の宝太郎も、同様にゴーグルをガッチャイグナイターに錬成していたという事なのでしょうか。
今回ラストでは、「仲間を大切にな。お前なら掴めるはずだ、最高のガッチャを。」と現代の宝太郎に伝えてあっさりと消えてしまう。
そういえば、タイムロードは、過去に行った際に過去の自分と出会うと負荷がかかってしまう様子。そのためデイブレイクはデイブレイクの姿でしか宝太郎の前に姿を見せていなかったのかもしれません。
新しい未来へ
新たな力を手に入れた宝太郎ですが、錬金術協会は完全にグリオンの思うまま、ミナト先生は敵となり、誰も頼れる人は存在しない。それでも、宝太郎、りんね、錆丸、蓮華の四人は四人だけでケミー集めを再開する。
年明け様々な衝撃の展開が続きましたが、また新しく物語再始動といった感じの終わりとなりました。
次回19話『りんねの夜明け！覚醒・マジェード！』
りんねちゃん、今日死んでくれる。とのアトロポスの声。いよいよ、りんね覚醒の時、とのことで既に劇場版で登場していたり、OPやCMではガンガン顔を見せている仮面ライダーマジェード本編初変身回となるようです。
ちなみに、仮面ライダーマジェードの変身アイテム『アルケミスドライバーユニット』は、現在プレミアムバンダイで予約受付中となっています。
仮面ライダーガッチャード 毎週日曜9：00放送中
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。
AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか？
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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