2024年1月9日より、監督『山本裕介』、ストーリー原案『鴨志田一』、シリーズ構成『あおしまたかし』による製作の『Synduality Noir(シンデュアリティ・ノワール)』の後半クールがスタート。第18話『Beyond the sky』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
第18話『Beyond the sky』感想
シエル
前回、カナタを裏切ったシエルの物語を中心に、イデアール、ヴァイスハイトの目的や、新月の涙の真実が明らかになるお話でした。
そもそもがヴァイスハイトのメイガスであったシエル。ヴァイスハイトの指示の元、自分よりも良いマスターを探して旅をしていたというのが真実だった様子。
トキオは最初からシエルを知っていたにもかかわらず、シエルはトキオを知らなかったという事も今回明かされ、トキオ達は頭を悩ませていましたが、それについてもそもそも、シエルも何度もヴァイスハイトに初期化された存在だったからのようです。
しかし、ヴァイスハイト自身も、シエルの事を大切に思っているわけではないというのは、今回久しぶりにシエルに触れた後、手を洗っていたシーンが写されたことからも示唆されていました。
そのあたりも今回しっかり触れられており、ヴァイスハイトはシエルだけではなく、メイガス自体の存在が許せない様子。過去に起きた、新月の涙の真相が、人間の作り出した環境管理装置の暴走という事実が語られ、人が作り出したメイガスもまた、同じように人類に対する害になるというのがヴァイスハイトの思うところだったようです。
シエルに関しては、理想のマスターを探して旅立たせては、戻ってきたところで初期化を繰り返す。もしかしたら、過去のシエルも、今回と同じように誰かマスターを連れてきては、殺させられ、初期化、再度ヴァイスハイトをマスターとするなんてことを繰り返していたのかも。ヴァイスハイトがそんなことをしたのは、メイガスは人を裏切るという証明が欲しかったからという事なのかなと思いました。
ちなみに、この目的は、イデアールの本来の目的イストワールに繋がる物とは別の、ヴァイスハイト個人の考え方のようです。そもそも、どのようにメイガスを滅ぼすつもりなのかというのはよくわかりませんが、このあたりもイストワールにたどり着くことでどうにかするつもりなのでしょうか。
そして、そんなヴァイスハイトのメイガスであったシエルは、彼の命令を裏切りカナタを助ける選択を取る。トキオが直しくれていたデイジーオーガに乗り、逃げる最中、何やら不穏なセリフも多いシエル。彼女はどうやら自分自身をノワールの体として提供しようとしている様子。ヴァイスハイトから逃げきろうとする中で、遠隔での初期化を受けたシエルでしたが、インストールした指輪の効果により、再マスターの認証は回避した様子。このままシエルがノワールの体となるのかもしれません。
新月の涙の真実
ヴァイスハイトの口から新月の涙は、人類が作った宇宙にある環境管理装置の暴走であることが語られました。それが原因で、ブルーシストを含む雨が降ってしまったというのがその原因だったようです。
イデアールが、宇宙のイストワールを目指しているというのは、この環境管理装置を再び人の手中に収めようとしているということなのかも。
現在地上に残るブルーシストの除去なんかもできるのかもしれません。今回、エンダーズについてはいまいち触れられませんでしたが、ブルーシストに関連した怪物という事を考えると、こちらも何やら人間の行動の結果生まれてしまった怪物となりそうです。
トキオ達の正体
そして今回、トキオ、黒仮面、ヴァイスハイトの正体がアメイジアで作られた人間だったということが明かされました。アメイジア崩壊の時期に作られた人間とのことで、崩壊に合わせて逃げたアメイジア復権派の元で生活していましたが、トキオはそこが嫌になり逃げだしたとのこと。
訓練時代の成績では、ヴァイスハイト、トキオ、黒仮面の順に成績が良かったようで、現在ヴァイスハイトが組織のトップになっているのも、その時代の成績によるものなのかもしれません。
小説:はじまりの青 シンデュアリティ:ルーツ
先週、Syndualityプロジェクトの一環として、小説『はじまりの青 シンデュアリティ:ルーツ』の情報が公開されました。この作品で青というと、ブルーシストなる汚染された雨がたまに浮かびますが、もしかすると新月の涙に関連したお話が展開されるのかもしれません。
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