2023年9月3より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第5作目の作品『仮面ライダーガッチャード』24話『急転直下!禁断の鋼鉄ライダー!』の感想記事です。錬金術師が生み出した人口生命体ケミー。何者かによって一斉に世界に解放されてしまった101体のケミーを集めるため仮面ライダーに変身することとなった高校生・一ノ瀬宝太郎の戦い絵を描く作品。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
24話『急転直下!禁断の鋼鉄ライダー!』
まさかの半分総集編
冒頭からいきなりテンライナー登場、宝太郎がつける指輪は赤と金色に変わっていることが露骨に協調。テンライナーでの変身アイアンガッチャード登場といきなりクライマックスなOP前で果たして何が起きるのかとワクワクさせるスタート。OPでは、りんねちゃんのマジェードもルナケルベロスになっていたりと、映像がちらちら変わっていました。
かなりシリアスな展開が予想されていましたが、何やら今回前半は総集編も兼ねていた様子。
ここにあった食材知らない?との宝太郎の母の言葉から始まった一連の流れは、何やらケミーケスゾーによって起きてしまった事件。予告の話の振り方だとこのケミーの力でカードの記録が消されたのがカードが奪われたことに関係していたのかと思っていましたが、単にケスゾーが暴れたことで記録が消え、皆で思い出す総集編の流れに持ち込むための物だったようです。
蓮華先輩に無理に使われたことで大暴れのケスゾーは、どこぞ少年誌の人気漫画主人公を思い出させるビジュアルの新たなケミー。ぱっと見ただの消しゴムという見た目に反して、パソコンのデータはもちろん、実際にそこにあったはずの野菜まで消してしまう能力はなかなか凶悪。
その力で消してしまった記録を戻すという名目で総集編がスタート。さりげなく、りんねちゃんのエネルギー回復を早めるアルケミスチャージャーが作られていたりと錆丸先輩大活躍。
今回の前半、総集編とはいえ、ちらちらと新しい要素についても触れられる。特に、仮面ライダーの意味については、120年前に現れた暁の錬金術師が名乗ったという称号という情報。仮面ライダーと暁の錬金術師の関係は匂わされていましたが、はっきり明言されたのは今回が初めてだったと思います。
また、禁術に手を出し空間をつないでカードを奪っていたハリマさんの件を思い出す流れで、禁術の危険さを改めて示す。今回、アイアンガッチャードになる上で、禁術を使うという事の危険さを思い出させる流れでもあったようです。
彼らのすべてをいただこう
レプリユニコンを前回授かっていたミナト先生。その力を使ってさっそくワープテラを捕獲、グリオンに差し出す。このワープテラ何やらグリオンがずっと求めていたケミーこそがこれだったとのことで、早速金色のマルガムに変化。
その名の通り、ワープ能力を持つケミーの様で、今回大活躍。ここまで集めた宝太郎達が集めたほとんどのケミーカードを奪い取るという実に凶悪な活躍を見せていました。グリオン様、前のスパナと言い、今回のカード強奪と言い、やることが本当にえげつない悪役です。
そして、そのカード強奪計画に協力していたのがミナト先生。鏡花さんを殺さなかったことからミナト先生を信頼していたスパナたち、その話を聞きミナト先生はやっぱり味方なんだと喜ぶ宝太郎達。そこに飛び込んでいた来た折り紙。何やら可愛い字でグリオン打倒の計画が伝えられる。
喜び勇んでその手紙の指示の場所に向かう宝太郎達でしたが、それこそが罠。ワープテラマルガムの不意打ちによりほとんどのカードを奪われてしまいました。
ワープテラのワープ空間、禁呪鬱によるものという事で人の実は耐えられないという話でしたが、改めて思うと今回総集編パートでも触れられたハリマさんの禁術と同じものなのかもしれません。
あの時は、カードを数枚奪う程度でしたが、今回は大規模にほとんどのカードを奪われる。宝太郎をかばい奪われたホッパー1と、宝太郎を救うためにギリギリ1枚だけ手元に残ったスチームライナー。この二人は宝太郎とは特に古い付き合いという事もあり、絆の強さが感じられたものの、なかなかに無常な展開となりました。
仮面ライダードレッド一式
宝太郎達をはめたミナト先生。今回、その過去について少しだけ触れられる。何やら10年前の事件の際に、友人を殺しとグリオンの口から語られていました。
詳しくは次回語られそうなその事件、しかし、その事件で起きた後悔と、今の生徒たちをその時の犠牲の二の舞にさせないという気持ちが、ミナト先生をグリオン側につく理由になっているように思えました。
そして、そんなミナト先生が変身するドレッドが、今回パワーアップ。レプリユニコンと、レプリスチームライナー2枚を使った変身による仮面ライダードレッド一式。
仮面ライダーヴァルバラドと、マジェードを同時に相手してなお余裕を見せる強さ。しかし、今回はマジェード、ヴァルバラド共に先生の行動に疑問を持って本気を出せていなかったという事もあるのかも。次回で、ミナト先生の過去が明かされますが、それを踏まえたうえでどう話が転がっていくのか楽しみです。
アイアンガッチャード
今回ホッパー1を奪われてしまったことで変身ができなくなってしまった宝太郎。それでも、ミナト先生と戦うために、スチームライナー一体での変身をも止めた姿がアイアンガッチャードでした。
スチームライナーをレベルナンバー10のテンライナーに再錬成するという禁術を使った変身。今回、総集編でも語られていた通り、禁術は肉体への大きなダメージを伴う術とのことで、大きなリスクを含んだ変身形態ということになりそうです。
今回、宝太郎が禁術を使おうとした際に、見せた錬金術協会のローブをまとった人物。次回予告で、九堂りんねの父である、九堂風雅が登場していたのをみるに、風雅が宝太郎に助け舟を出したという可能性が高そうです。禁術と黒ローブのシルエットということで、一瞬釘宮リヒト監査官再登場!?とか思ってしまったのは内緒。
そして、今回アイアンガッチャードへの変身の際に、宝太郎はいつもつけているオレンジではなく、金と赤の指輪をつけていました。グリオンや風雅がつけていている最高ランクのレ金術死の実がつけている指輪。宝太郎の指輪が変化したのかと思っていましたが、風雅の再登場と合わせて考えると、禁術を使う宝太郎に、風雅が指輪を貸しているということなのかもしれません。
新たなん変身アイアンガッチャード。果たしてどのような力とリスクを持つのか。次回どうなるのか気になるラストとなりました。
次回25話『若き先生の過ち』
グリオンサイドについていたミナト先生の真意がついに語られることとなるのかも。かなりのリスクを伴っての変死となりそうなアイアンガッチャード。そこまでして得た力、「俺たちを信じてよ先生」という宝太郎の言葉はミナト先生の心に届くのか。
そういえば、今回登場のアイアンガッチャードへのテンライナーによる変身はかなりのリスクを伴っているようでした。この時期のリスク込みフォームというと、昨年のブーストマークⅡあたりを思い出しますね。更に、スチームホッパーの相方であるホッパー1がこのままというのも考えにくく、もしかしたら、ホッパー1も『ホッパー10』とか『ホッパーX』に再錬成して合わせることでリスクのない新フォームに変身なんて可能性もあるのかもしれません。
仮面ライダーガッチャード 毎週日曜9:00放送中
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。
AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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