メタリックルージュ 11話『狙われた星』感想

2024年冬に放送開始の作品、総監修:出渕裕、監督:堀元宣、キャラクターデザイン:川元利浩による『メタリックルージュ(METALLIC ROUGE)』11話『狙われた星』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

11話『狙われた星』
メタリックルージュ 11話感想まとめ
メタリックルージュ Webtoonによる漫画連載決定
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11話『狙われた星』

金星にて

前回ラストの船への攻撃から続く今回、いきなりの攻撃に対して、金星への突入と不時着は成功。

待ち構えるところに向かう形になりましたが、いきなりノワール・アッシュ・シアンと、ルジュ・ナオミで分断されてしまう。

その裏では、シルヴィアがロイ・ユングハルトを殺害したことも明かされる。ジーンのもちかけたネアンと人間の共存につなぐための話し合いも、人間自体を信用できない彼女側から拒否されていたようです。

アイスとジーンとの会話では、ジーンが一度は話し合いを求めていたことをしったアイス・アリスがジーン側に気持ちが向いたように見えましたが、次回アイスがどう動くのかというあたりに影響があるのかも。

シルヴィアの考えに従わないネアンだっているはず、という話に対して、金星のプラントを奪い賛同してくれるネアンを作って対抗するという話は、どことなくシルヴィアの答えがずれているように思える。結局、シルヴィア自身も自分の掲げるネアンの自由という大義に気をとられ、今を生きるネアン自体には目が向けられていないのかなという気がしました。

とはいえ、このネアンの自由という話、主人公であるルジュ自身もさほど明確な考えはもてていないような気もする。力による革命は、犠牲が増える可能性があり、さらには簒奪者の思い通りであるから阻止しようとする現在。その先にあるネアンの自由という問題については、どのように話の決着をつけるのか気になるところです。

ノワールの息子

今回、ジーン・ユングハルトが、ノワールとエヴァの息子であることが明かされました。ノワールがここまでルジュたちに協力していたのも息子であるジーンを助けるためという事なのか。そういえば、ジーンの瞳の色がオッドアイであったことにもこういう意味があるのかと思い改めて見てみましたが、エヴァとノワールは共に赤褐色系の色の瞳、ジーンは片方がその系統の色味、もう一方は灰色系の瞳となっており、色が両親を示唆していたというわけではなさそう。ただ、その半分だけ瞳の色が違うという要素がネアンと人のハーフであることを意味していたのかもしれません。

しかし、こうなってくるとなぜノワールの息子であるジーンを、ロイ・ユングハルトは自分の息子としていたのかが謎。ハーフであるジーンの存在を隠す必要があったのか。エヴァ・ロイ・ユングハルト・ノワール周りの話も割と気になるところが多いですが。

人形遣い師の正体

EDクレジットを見ていると人形遣い士の本当の声、シアンに届いていた声は『下山吉光』さんが担当しているようです。こちらの声はまさに、ロイ・ユングハルトの声優さん。今回アッシュの話していた、「俺としたことがまんまと騙されていたってわけか。」という話も含めると、そもそもロイ・ユングハルト=人形遣い師ということなのかもしれません。

今回、シルヴィアの手により殺されたと明かされたロイ・ユングハルト。その死を偽装していたということなのでしょうか。そうなってくると、世間に公表されているジャロンがルジュの姿になりルジュを殺したシーンについても何やら意味深に思えてきますが、果たしてこのあたりに何か意味があったのか。

そもそもネアンの開発者である彼が、簒奪者に手を貸しているというのは、一体何の目論見があるのか。次回、その正体と共に彼の目指すところが明かされるのかもしれません。