2024年冬に放送開始した『ダンジョン飯』アニメ、12話『炎竜2』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
12話『炎竜2』
ファリンの蘇生
前回、ファリンの頭蓋骨が見つかり、かなり致命的な状況に見えましたが、まだあの状態でも魂との繋がりは肉体とも保たれていたようです。とはいえ、そのつながりはかなり脆い状態となってしまっているようで地上に持ち帰って蘇生をしている余裕はなし。さらに、蘇生にはカロリーも必要とのことで、新鮮な血肉まで要求。まともにやっていてはどうしようもない状況、しかし、今のこの場には幸か不幸か大量のドラゴンの肉がある。
術師はどうするのかという点に関してはマルシルの禁術を利用した蘇生。何やら見なかったことにした方がお互いのためにいいだとか、黒魔術だとか、魔法陣は後で消せば大丈夫等と色々不穏な会話が繰り広げられましたが、それでもやらないわけにはいかないという状況。
まずは蘇生させやすくするために骨を集め骨格をきっちりそろえる流れからスタートですが、一緒に食われていたワーグの骨格も直そうとするライオス。ファリンの骨と取り違えるのを防ぐためと、割と正論を言っていますが、それはそれとしてワーグの骨格をきちんと再現したい気持ちはありそうな気がする。
しかし、割とえぐい状況での骨格再現でしたが、それでも段々楽しそうな雰囲気がちらっと出てくるのは、この作品ならではといった感じがしました。
実際に骨をそろえ、始まる蘇生。何やら血肉が集まるさまは非常にグロテスクで、まさに黒魔術といった感じの映像。これをはたから見たらまともな物とは思われないのは仕方ない気もしてくる。
そして、目覚めたファリン。何やら肌が真っ赤でレッドドラゴンの血肉を使った故、何か影響があったのかと思いまいましたが、お風呂に入るときちんと元の肌に戻っていました。
とはいえ、何やら魔力は強くなっている風の描写もあり、単に蘇生できたというだけではなさそうです。今回ラストに出てきたエルフは、黒魔術の後をみて何やら反応していましたが、ファリンのこの蘇生が、ここからの話に絡んでくるのでしょうか。
このエルフ、以前絵画の世界の回で登場していたエルフと似ている気がしましたが、同一人物なのかも。ダンジョンとの関係もあるのかもしれません。
炎竜料理
そして、始まる炎竜料理。前回だいぶ暗いノリで終わったのでレッドドラゴンは料理パートなしなのかと思っていましたが、無事ファリンも助かり料理に。
すごくノリノリのセンシによる着火からの大爆発は、大惨事かと思いきやファリンの力で皆無事。
その爆発の影響で燃え上がってしまったことを利用した、ピザや、レッドドラゴンの肉を使ったステーキなど、割とシンプルながらおいしそうなメニューが登場。
ドラゴンの肉はドラゴンの肉と力説するライオス。ファリンが助かったことに加え、ドラゴンの肉実食とあっていつも以上にテンションが上がっている感じがしてちょっと笑う。更に、ファリンも魔物を食べることにはノリノリといった感じで、この兄にしてこの妹蟻といった感じでさらに笑ってしまう。
ここまでの冒険で食べてきたものを説明する中で、魚人は食べれなかった下りだけは、ライオスの表情にもすごく悔しそうな感じがありました。
ライオスがずっと使ってきたケン助については、ついに仲間皆にその正体がバレてしまう。あの状況だったから使う事は仕方ないが、それを仲間に隠して信頼を損ねたことが本当にまずいという、チルチャックの正論な説教。ダンジョン内部、一瞬の判断の遅れが命に繋がりそうな場なので、本当にその通りなのでしょう。
そして、今回もケン助に裏切られたことにより、状況が悪くなったこともありライオスを魔物を使う事に対しては少し反省している様子。その後の、ファリンとの会話を見ていると何やら外に出れたらご飯になってしまいそうな空気もありそうです。果たして、ここからケン助巻き返せるのかどうか。
ダンジョン飯12話感想
前回ラストではかなり絶望的にも思えたファリンの蘇生でしたが、無事成功となり、いつものテンションでドラゴン実食と元の空気に戻った感じがある回でした。
ライオス達の冒険の目的自体はここで果たされましたが、今回ラストの描写や、以前のダンジョンの話を見るに、まだ何かありそうな感じもする。
一度地上に戻って再度潜ることになるのか、ここから何かに巻き込まれてさらに地下を目指すのか、どうなるのか。
ダンジョンを作った狂乱の魔術師というのも本筋に絡んでくるのでしょうか。
コメント