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狼と香辛料 令和6年新アニメ 13話『三人の晩餐と二人の午後』 感想

狼と香辛料13話三人の晩餐と二人の午後感想 アニメ
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2024年春に放送開始の作品、原作:支倉凍砂、総監督:高橋丈夫 狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF』、狼と香辛料 令和6年新アニメ 13話『三人の晩餐と二人の午後』 の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

13話『三人の晩餐と二人の午後』

金密輸を終えて

今回のお話は、ここまで厳しめなお話が続きようやくひと段落し、合間の休憩といった感じのお話といった感じ。流石のホロも、雨の中あれだけ一人頑張ったのもあってか、今回疲れて倒れてしまう。そんな中、ロレンスによる看病が始まって…、稀な弱みを見せてしまったホロが、この機会にロレンスに甘え倒すといった趣向の内容。

しかし、単にホロが甘えるだけではなく、その話の中でロレンスの、にぶちんっぷりを存分に発揮させてくるのが、実に面白い。

まず開幕の祝勝会の時点で、何やらノーラとばかり話すロレンス。何やらホロの冷たい目線に一切気付かずいつものように、欲しくなったら言えよと軽口をたたく。その時の、ホロの冷たい目線は、単にロレンスのノーラに対する態度だけではなく、その時の体調不良が理由でしたが、それでもどことなくノーラに対して嫉妬してしまうホロの様子がちらりと伺えるようでした。

倒れたホロを看病するロレンス、流石に狼の看病のようにぴったり離れず、とはいかないものの、それでも自分にできる限りの事をしてあげようと頑張っているさまに、なかなかホロも上機嫌。しかし、その最中、ロレンスはノーラの名前を口に出してしまう。その瞬間凍り付く空気、何やら弁解するロレンス。羊の乳の為仕方ないとはいえ、いい空気の中でも、あっさり他の女の名前を出してしまうあたりが、ロレンスらしいところ。しかし、単にホロがノーラを羊飼いとして嫌っていると勘違いする様子には、逆にホロがあっけにとられ怒る気すら失せてしまい、つい笑ってう。

更にノーラをホロの看病に連れてくるところなんかは、さっきまでの流れを見ているとわざとやっているのかと思うぐらいにすさまじいタイミング。別にノーラの事を嫌っているわけではないホロ。二人の話す羊をうまく扱う方法というのは、明らかにその羊がロレンスを指しており、ノーラもそのことは察して笑っている。

しかし、その当の本人であるロレンスまでも、よくわからないけどみんな笑っているからとりあえず笑っておくかとばかりに笑いはじめる。このあたりのロレンスの、あまりのにぶさと、お人よしっぷり、更には笑い出したロレンスを見てさらに笑ってしまう二人を見て、ちょっと困惑しつつも笑い続けるる様子は、見ていてつい笑ってしまいました。

しかし、このあたりのロレンスの何も理解していなさそうな様子は、近年、なかなか見ないレベルのにぶちんっぷり。今後もホロは苦労させられそうな予感をバシバシ感じさせるお話でした。

ホロの回想

倒れたホロの独白で描かれたのは、かつての人のために働いていた中で感じていた孤独と、それを癒してくれたロレンスとの関係。ここまでの旅の映像をうまいことつなぎながら、ホロ自身の気持ちがはっきりと語られる。気軽にロレンスの前では口にはしないようなその話ですが、ホロのロレンスに対する惚れっぷりがわかる回想でした。

今回のED後Cパートでは、1話ぶりに未来の娘に物語を語る様子も登場。1クール目の最終話といった感じで、なんならこのまま最終回?といった感じの雰囲気もあるお話でしたが、2クール目も来週からスタート。

まさに、忙しい旅の合間の一幕といった感じのお話だった今回、来週からは再び商人としてのお話がスタートとなりそうです。果たして次は、どのようなトラブルに巻き込まれていくのか、次回が楽しみです。

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