2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガッチャード』2話『幸せザクザクチップス』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
2話『幸せザクザクチップス』
行き倒れるショウマ
前回、始君の元から去っていたショウマ、いきなり行き倒れているところ幸果に拾われ話が始まる。今回はOPも挟まれ、幸果さんに加え、2号ライダーである絆斗とも何やら仲良さげにしている姿が描かれていました。
前回の始君を救う戦いの中、怪物と呼ばれたことを気にしているショウマ、人を怖がらせないようあくまでその正体は隠したまま戦い続けることを誓っているようでなかなかに痛々しい。
甘い匂いのするタオルを綿あめと勘違いするショウマ。貰ったポテトチップスを喜んで食べ、新たにゴチゾウを生む。さらに今回は、弁当に入っていた唐揚げを口にする機会もありましたが、こちらではゴチゾウは生まれないことがきちんと描かれ、あくまでお菓子を食べることが眷属を生むきっかけとなることがわかる。
何を食べても喜んでいるショウマの姿を見ていると、グラニュート界で何を食べていたのかちょっと気になりましたが、今回過去パートを見るに何やらドロドロしたペースト状の物体が食事だったようで、そもそもまともな食事自体こちらの世界に来て初めて食べたようです。
しかし、今回のショウマは少しお菓子を食べるたびに大量のゴチゾウが生まれていて、その出し方にちょっと笑ってしまう。前回、やたらゴチゾウが大量にいたのはなぜかと思っていましたが、一粒食べるたびに生まれてくるのであれば、たくさんいるのも当然でした。
今回のお話でストマック家に狙われたのは、幸果さんと共に荷物を届けた佐藤律なる女性。闇菓子の材料は、幸せな人間がよいとのことで、今回のようにはれぱれが助けた人が狙われるというのがよくある展開となるのかもしれません。しかし、この闇菓子の材料にする流れは、本当に一瞬。これもまた人が幸せな瞬間をそのまま材料にしてしまうがための早業という事なのかも。
今回登場したガヴの新たなフォームは、『ザクザクチップス』。変身時には、グミのゴチゾウたちがポテチのゴチゾウを必死に運んでいる様が可愛かったです。使う武器は、非常に切れ味の良い二刀流。しかし、角度がちょっと違えば砕け散ってしまうというポテトチップスの脆さもきっちり残した武器。何やらすごく癖の強いフォームといった印象が残りましたが、ほかのフォームも癖が強いものが続いたりするのでしょうか。
無事、律さんを助けたショウマでしたが、闇菓子の材料から解放された彼女はガヴの姿を見て怯えてしまう。やはり、自分の存在が人を怖がらせてしまうと考えたショウマは、幸果さんの元からも姿を消してしまう。
仮面ライダーガヴの序盤のお話は、ショウマが仮面ライダーガヴであると知っても受け入れてくれる人に出会うまでのお話となるのかもしれません。
始君がそうであったように、ショウマの事を受け入れてくれる人はいる。おそらく、今回の描写を見るに幸果さんもきっと理解はしてくれる。しかし、どちらかというとこの問題の一番大きな壁は、ショウマが自分自身が怖がられて当然の怪物だと思っている事。果たしてそんなショウマの気持ちをどのように溶かしていくのか、序盤ながらも気になる展開となりました。
ショウマ・ストマックという名前の意味
幸果さんに拾われた流れでの自己紹介では、ショウマ・ス…と言い淀み、最終的に井上ショウマと名乗る。このス…については、ストマックと言おうとしたのは明らか。OPなどのキャラクター名で書かれている通り、ショウマの本名はショウマ・ストマック。本作の敵であるストマック家と同じ苗字を持つことが既に明かされています。ちなみに、今回名乗った井上の方は、井上みちるが母の名前のようなのでそちらからもらった名前のようです。
今回のストマック家の会話の中では、ショウマを処分しようとしていた事、そのきっかけとなったのが父の死亡であったことが明かされ、あの女も始末したという言葉がありました。このあたりから考えてみると、ショウマとストマック家の兄弟たちは、異母兄弟であることが予想されます。
ショウマの父は、闇菓子を作ることに反対する立場を貫いていましたが、息子・娘たちは裏で闇菓子を製造。しかし、父が死亡し、闇菓子製造を本格化させたといった感じでしょうか。何やらショウマの母親は地球人らしいことから考えると、母との出会いがショウマの父を闇菓子つくり反対の立場に立たせるきっかけになったなんて可能性もありそうです。
父の死亡と同時に、母とショウマの庇護も失われ命を狙われたのが、前回ちらっと挟まれたショウマの逃走劇と、母が闇菓子の材料にされていたシーンの様子。こちらも、やはり本編直前のお話だったと考えるのが筋が通っていそうです。
ストマック家の人間であるショウマ、前回も、今回も、怪人を倒す際には闇菓子に関わるのはやめろと最後の警告を放ち、それが断られると悲し気にとどめを刺していました。おそらく、グラニュート世界の人間と、地球人のハーフであると予想されるショウマ、同胞を殺しながら地球の人々を守る悲しい定めを持たされているのかもしれません。
赤いガヴの意味
前回と今回の怪人は、共にショウマのお腹のガヴを見て、赤いガヴと驚きの言葉を放っている。それだけだと、ショウマだけが異なるガヴを持っているのかと思っていましたが、次回予告ではストマック家の面々が、ショウマの姿を見てこいつ赤ガヴだ!と叫んでいるシーンが映り、何やら赤いガヴ事態に特別な意味があることが示唆されました。
さらに、気になるのは、絆斗の母親を襲った怪人のイラストも、お腹についているガヴが赤色で描かれているという事。今回の回想で怪人が狼のような姿をしていたことまでは描かれましたが、お腹までは映らずガヴについてはあえて隠しているようにも見えました。
このあたりを見るまでは、赤いガヴはハーフの人間が持つガヴなのではないかと思っていたのですが、単にそれだけではないのかもしれせん。グラニュート世界の生き物は、ガヴに鍵のようなものを差し込むことで人間の姿に化けており、普段から人のでいるショウマの方がおそらくハーフであるが故の特殊な存在であることが予想できる。
しかし、赤いガヴ持ちらしき怪人がいることが明かされたことで、単にハーフが持つガヴが赤くなるというわけではない可能性もでてくる。ただ、一般的に見れば仮面ライダーガヴも、怪人も等しく化け物と見られているの事から考えると、あくまで、お菓子の怪人であるガヴはちょっとかわいげのある見た目をしているだけで、赤いガヴ事態はハーフのグラニュートのものが持つものであるという可能性はありそうです。
ないやら次回予告で、ストマック家の面々が赤いガヴについて触れるようですし、次回で赤いガヴの秘密は明かされることになるのかもしれません。
次回『ソーダパンチは罪な味』
旅立ったショウマは、次回何やら食堂カーのイカツイおじさんと遭遇。今回、姿を見られた絆斗との出会いもありそうな次回。次のゴチゾウはソーダグミとのことで、グミだけでも結構なバリエーションがありそうです。
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