2024年11月20日配信開始、週刊少年サンデー2024年52号で連載された龍と苺217話『竜王戦七番勝負再び』の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
竜王戦七番勝負再び
藍田苺が生きていることに対する反応
今回は115歳になってもロボットを操作し将棋を撃ち続けていた、という事実が世間に半面したことによる反応を描いたお話。
正直、この事実を知ったこれまで対局してきた面々がどんな反応を見せるのか、というのはすごく気になっていたので、各自1コマ程度とはいえその反応が見られてなかなか満足。ほとんどの人が突然の告白を飲み込めずにいる中、山野辺ミクだけは自分にかけられた言葉がどれほどの意味を持っていたのか改めて理解しているのは非常に良いポイント。河下百八段に関しては、思っていた通りになかなか大きくリアクションを決めてくれていたのもよかったですね。
そして、いよいよ始まる、黒田道化師との7番勝負。前回の寒河江との戦いのときのように、気負ってしまった相手をよりらしく戦かえるようにかける言葉は、やはりその年の功を感じさせるようで苺ちゃんの貫禄が出ていてよい。とはいえ、相手にらしく戦えといった割に、最後の1ページ道化師の言葉に対する反応には、あまりの緩急にちょっと笑ってしまいました。そういえば、この苺ちゃんの発言、山野辺に挑んだ時に言われていた気がしますね。
七番勝負ということで、なかなか長丁場となるのか、寒河江の時のようにあっさりと決着がついてしまうのか。未だ明かされない苺ちゃんの目的なんかも、この戦いで明かされるのか、まだまだ分からないことが多いですが、そろそろクライマックスも近そうです。
ただ、今回の苺ちゃんは予定より早くバレちゃったね、と自分の正体が判明したことを語っており、本来であればどこまで隠し通すつもりだったのか、というのはやはり気にある所。また志水会長についても、自身が会長の席を降りて責任を取ってまでやり通すつもりというこの藍田苺への協力というのも、なかなかの重さを感じさせる。
一向に明らかにならない苺ちゃんの目的、やはり、単に竜王にもう一度というだけではなさそうです。
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