2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』。監督:中澤祥次郎、プロデューサー:久慈麗人による作品。様々な惑星を襲う『ハシリヤン』と、気分ブンブンで爆上るヒーローとの戦いを描く。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
42話感想『聖なる夜の届け物』
サンタをご所望のスピンドー
年内最後の放送となった今回は、クリスマス・サンタクロースに絡んだエピソード。地球がクリスマス一色に染まる今の時期、スピンドーはクリスマスの元締めであるサンタクロースをサンシータ―に要求。先週のサッカー回に引き続き、この人がいるとあらゆるエピソードが気軽に始められそうな便利さを出している中、サンシータ―達のサンタクロース探しが始まる。
いきなり、スピンドー様にサンタのコスプレをしたイターシャを届ければいいんじゃないか?などと言い出した時には、なんならスピンドー様すら舐めていそうな様子にちょっと笑ってしまう。
走り出しから怪しい雰囲気を出していた今回のエピソードでしたが、予告の時点でイターシャに焦点が当たることは告知済み。イターシャは声を担当されているのが水樹奈々さんという事もあり、何やら歌いだしそうな雰囲気が出ていましたが、やはりイターシャの歌シーンが挿入。クリスマスにこれまで一度もプレゼントをもらったことのなかった彼女の悲哀がこもったミュージカル仕立ての歌が披露される。
この歌パート、てっきりちょびっと歌って終わりかと思いきや、なかなかしっかりと時間がとられている上、流石水樹奈々といった感じですさまじく歌がうまい。何ならスリなんかやめてそのまま歌手にでもなったほうが幸せに生きれそうなイターシャ。その歌のうまさには、偶然近くに来ていた大也も思わず座って見とれてしまうほどでした。
歌が終われば、大也からその歌声に対するお礼の意味も込めて持っていた絵本をプレゼント。そして去っていく大也の去り際のかっこよさには、思わずイターシャも見とれてしまうほど。しかし、このイターシャが生まれて初めてクリスマスに貰った絵本が、この時点で既になかなかにカオスだった今回の話を更なるカオスに巻き込んでいくとはこの時は想像できていませんでした。
やりたい放題のイターシャ
今回、イターシャが作ったのは、サンタクロースを探すゴミ箱の苦魔獣。サンタクロースと認識したものはすべて捕まえ自前のゴミ箱に放り込み、ゴミにして放り出してギャーソリンを集めるというシンプルに嫌な悪事を繰り広げる。
クリスマスシーズンの町の人々、サンタのコスプレをしていた未来やイターシャ、など多様な犠牲者を生みながらギャーソリンを集めていた苦魔獣が最後に牙をむいたのは、イターシャが大也からもらっていたサンタの絵本。
初めてもらったプレゼントをゴミにされてしまったイターシャは、これまでになかったほどに激高。まさかのブンブンジャーに苦魔獣退治を命令し、共に戦う事に。今回絡みの多かった大也のチャンピオンブンブンジャーの背中をにゃーにゃー押すことで、自分自身がフィニッシュを決めるという決着までつけてしまう。巨大化戦に移る際には、ヤルカーも「やらなきゃいけないカー?」とちらっと愚痴っていましたが、このよくわからない状況の中でもきっちり仕事をこなしていて偉いですね。
そもそも元を辿れば、ゴミ箱にイグニッションしたのはイターシャで、ある意味盛大な自業自得でもあった気はするのですが、あまりの勢いに押しとおされてしまうお話でもありました。
とはいえ、初めてもらったプレゼントの絵本を嬉しそうにしていた様子を見ていると、やはりそれをゴミにされた怒りとつらさもどことなく実感できてしまい、ラストサンタにより絵本が元に戻されたあたりは、良かったなと素直に思えるお話。
ひとまずサンタクロースの件に関しては、ブンドリオの様子を見てひと段落した様子だったスピンドー様でしたが、遊んでいられるのもここまでといった雰囲気を出してくる。年明けからがスピンドー様の本領発揮となってくるのかもしれません。
次回44話 豪快なハンドル
ブンブンジャーを解散しろとのシャーシロの要求。もう何度目かわからないシャーシロの裏切り疑惑回となるようですが、やはり今回も何か事情があるのは間違いなさそう。何やらゴウカイジャー登場とのことで、またしてもビュンディーの新たな合体が見られるのかもしれません。
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