2025年2月16日より放送開始のスーパー戦隊シリーズの50周年記念作品ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー9話『アンブレイカブル・ウルフ』の感想です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第9話『アンブレイカブル・ウルフ』感想
吠
信じていた兄の裏切りを前にして、戦う事を辞め指輪を自ら捨てるというラストから続く今回の話。夢は捨てて、戦いはやめたとしても、生きるためには働く必要がある吠は、何やら執事カフェでバイトを開始。吠のぶっきらぼうな態度が逆に新しいコンセプトとして受け入れられ、なかなかの天職っぷりを発揮する。
予告でも登場しており、今回執事対決を行うことがわかっていたファイヤキャンドルでしたが、マスクをつけて接客する吠を吠と認識しないまま執事ナンバーワンを競う戦いを行う事になりましたが、このあたりはちょっと意外な展開。ただ、相手を吠と認識していなかったからこそ、彼の本音を直に聞く機会にもなり、このファイヤキャンドルとの出来事が吠自身を再び奮い立たせる展開となっていたようです。
テガソードの導き、ファイヤキャンドルの言葉により、再び戦う決意をした吠。ずっとナンバーワンだった勝つこともできなかった兄相手に対する戦いに向かう中で、ファイヤキャンドルの語る何度負けてもというくだりが、今回の負け犬ナンバーワンだに繋がるエピソードでした。
そんな吠の負け犬ナンバーワンという発言、その字面だけみるとトンチキな発言にも見えますが、吠自身が今まで一度も勝つことができなかったクオンに立ち向かう中で、まさに負けてでも戦う意思を貫き通し、戦う事で誰かと関わり続けようとする、今回吠の見つけた一つの答えを意味する発言としてなかなか良いセリフ。
結局、今回はまだ吠の夢が見つかったわけではありませんが、テガソードの言う通り、負けるとしても戦う道を選び、戦う相手と関わっていくことが吠自身の夢を見つけることにもつながっていくのかなと思わせるエピソードでした。
仲間じゃないけど
襲い掛かってきた吠を敵として認め、本来の戦いの通り指輪を奪おうとしたゴジュウジャーの面々。吠を含め、皆あくまで指輪を奪い合う関係、寝首をかきあう仲間ではないという関係を前提としつつも、今回吠との関係を一切断ち切れというクオンの要求に対しては素直にいう事を聞かずに突っぱねる姿勢を見せる。
特に年の功があり、吠との絡みも多かった猛原に関しては、吠の事を気にかけている様子なのがここまでの付き合いを感じさせるようでよかったです。
本作特有の指輪を奪い合うライバルという関係であるが故に仲間という言葉こそ使わないものの、それでも吠の様子がおかしかったことは感じ取り、その関係を切ろうとはしないという独特な関係を気付いているのは本作なら出羽といった感じ。基本的にはライバルとして認識している陸王、暴神の二人も吠が戻ってくれば嬉しそうにしており、即座にあずかっていたゴジュウウルフのリングを渡していたりするのもよかったですね。
クオン
今回のクオンを見ていると、前回感じた印象通り、吠を愛するが故に吠を自分の思い通りにしたいという意思が強く出ている様子。何やらそのためには、吠の友達を管理するというとんでもない過保護なお兄ちゃんっぷりを見せていましたが、やはり、そこまで吠に執着する理由があるように思えます。
ノーワンワールドで吠と別れてから何があったのかが気になる彼ですが、今回背中についた大きな傷が描かれる。何やらその傷、今も広がっているようですが、これが兄が吠に執着する理由に関わっているのか気になる所。あの傷口の形状も、わざわざ×字になっているのも女王テガジューンとの関係が伺える気もします。
何やら秘密が多そうなクオンですが、吠からすればたった一人の大切な兄。戦って相手と関わり続けようとする道を選んだ吠は、これからも兄の事を知るために何度もぶつかり合う事になりそうです。
10話 イケイケドンドン! 昭和が来た!
イケイケドンドン!と聞くと、ちょうど今回手に入れたニンニンジャーのリングが連想されることもあり、モチーフは手裏剣戦隊ニンニンジャーの回となりそうです。
次回は昭和ナンバーワン怪人登場という事で、まさに全盛期であった猛原が本領を発揮しそうなお話。更には、暗黒に落ちた大獣神とのことで、黒くなった大獣神も登場、コックピットには前回攫われていた教授の姿もあり、攫った理由は巨大ロボを呼び出せるその力を使うためだったということなのかも。
何やら5体のテガソードが降臨とのことですが、果たしてどのような理屈で登場するのかも気になる所。ジュウレンジャーのリングを取り返した流れで、リングの力でテガソードを召喚なんてこともあるのかもしれません。
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