2025年2月16日より放送開始のスーパー戦隊シリーズの50周年記念作品ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー25話『ド根性警察、晴れ渡る!』の感想です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第25話『ド根性警察、晴れ渡る!』感想
ド根性監獄
前回お話が解決したかと思いきや現れた追加のド根性ノーワンの登場により続いた今回のお話。2体もノーワンを派遣しているあたり何か大きな理由があるのかと思って見ていましたが、どうやらブライダンとして人間界を管理するうえでのモデルケースのテストといった感じだったようです。
実際、先週の青春ノーワンによる学園の支配は、なんだかんだ支配されている側も楽しそうにしていたこともあり、あぁいう形こそがブライダンとしての理想の人間界の支配という事になるのかもしれません。
そういう意味では、ド根性ノーワン側はいまいち人間を支配するビジョンを見せることもできておらず、そのうえでブライダンから離反しようとする姿まで見せるというなかなかのイレギュラーな存在。何かこのあたりに理由でもあるのかなとも思いましたが、今回の一連の流れを見るにそういうわけではなさそうです。
そんな今回のド根性ノーワンですが、領域内での変身封じに、オルカによりパワーアップした二人の攻撃を同時に受けてなおピンピンして入りと流石ブライダンを裏切ろうとするだけの実力はあるように思えました。しかし、ゴジュウジャーの面々に仕掛けたド根性にまつわる試練は、あくまで人にド根性を押し付けるもの、その点最後まで自身が負け犬ど根性で戦い抜いた晴渡がド根性ナンバーワンになるという流れもよくわかる展開でした。
そういえば今回は、前回に引き続き校長の娘だったり、変身前の待機音声が長くとられ変身前の格闘戦があったりと、生身でのアクションが凄く印象に残るお話でした。変身後のアクションもいいですが、生身で戦っている姿もなかなか良いものですね。
パトレンジャーとルパンレンジャー
今回ゲストで登場したパトレンジャーとルパンレンジャー、改めてその本編での展開とゴジュウジャーでの展開を比べてみると、両者の立ち位置が逆になっていたことに気付く。
本編では、若さ故の迷いを抱えつつ前に進むルパンレンジャーと、敵としての立場ながらも彼らを守ろうとする大人の立場を貫いたパトレンジャー、ゴジュウジャーでは、その立場を逆としながら本作ならではの二人の関係を描いているのがなかなか印象的。それでなお、最後には全部取り戻すという二つの戦隊を通じてのテーマにたどり着く話の展開は、過去作のオマージュとしてよくできているお話であるように思えました。
今回のゲストの二人の願いは、今の異常な学園を終わらせ、平和を取り戻すこと。その願いをかなえたが故に、もうその指輪は必要ないというのもなかなか良い感じでした。
テガソードと熊手真白
今回のクオンは変身できないゴジュウジャー相手に10人ものレッドを押し付け戦わせるとなかなかやりたい放題をしていただけに、最後きっちり二人で指輪を奪い返すという流れが来たのもよい感じでした。とはいえ、結局指輪は熊手の方に行ってしまい、更に熊手の力としてテガソードとトッキュウオーの合体まで披露という流れに繋がっていきました。
熊手の力は指輪を集めることで確かに強まっているようで、今回の戦隊ロボとテガソードとの合体もその力の高まりを示すもののように見える。そして、テガソードは以前から熊手を警戒しているようでしたが、今回の件は、彼が熊手をより一層強く警戒することに繋がったようにも思える。そもそも、テガソードは熊手の何を警戒しているのかというのが未だに謎のままですが、熊手の力が高まってきたというのは、そろそろそのあたりについても触れるきっかけとなるのかなという気もします。
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