2025年9月1日に配信、週刊少年ジャンプ2025年41号で掲載されたOnePiece(ワンピース)最新第1159話『運命の島』の感想記事です。最新話のネタバレもあるので注意してください。
第1159話 運命の島 感想
裏切りの王直
ゴッドバレーに話が移りそうな雰囲気があった前回でしたが、やはりいよいよ話の本題がゴッドバレーへと移り始める。海賊島の宝であったシャクヤクが、攫われ人間狩りゲームの景品とされるため誘拐。
犯行はわずか数時間、更に護衛を担当していた首領・マーロン達も殺されているとのことですが、皆悲劇的な顔をする中一人王直のみが、お金を数えてご満悦な表情なのが印象的。今後本編でティーチが奪いとるまでハチノスをその手中に収めていた王直、この時点でロックスを裏切っていたということのようです。
さらに、今後王直がハチノスを支配していたという件も、ロックスに対する裏切りで島を乗っ取ったとも考えられそう。ロックスの息子である黒ひげが、ロッキーポート事件で島を奪ったのも、ある意味では復讐という事だったのかもしれません。
ガ―リング聖の語ったとんでもないものはデービー一族?
そして、前回ゴッドバレーでとんでもないものを見つけたといっていたガ―リング聖ですが、どうやらそれは、ゴッドバレーに隠れ住んでいたデービー一族の血だったのではないかと推測できる情報が語られる。
前回生まれていたシャンクス・シャムロックの双子は、やはりガ―リング聖の息子であることはわかりましたが、彼が求めていたのはその双子の子供のみ。子供を産んだ女性に関しては、妻とするのはシャクヤクであるとして、あっさりと殺してしまう。つまるところ、ガ―リング聖は、ゴッドバレーに隠れ住むデービー一族の子供が欲しかったことが伺えます。
さらに、ゴッドバレーでの人間狩り大会の景品には、デービー一族が報酬にされているとのことで、天竜人からすれば800年ぶりに発見された希少な一族とのこと。800年前というと、空白の100年が終わりを迎えた時期と重なる事にも大きな意味がありそうです。
そして、シャンクスとシャムロックの二人の赤毛の母親、瀕死の彼女は子供たちを島から逃がして、あいつに渡さないで、という言葉を若きドラゴンに残している。ここから考えると、シャンクスがロジャーの船に行くのには、ドラゴンが関係していたという事なのかもしれません。
そういえば、デービー一族がゴッドバレーにいたという事を考えると、バギーもこの島で拾われていたとするなら、彼もデービー一族の子供だったという可能性が出てきたのかも。ただ、シャンクスがゴッドバレーで拾われたのは間違いないですが、バギーがどのタイミングで拾われたのかは謎になっており、はっきりとはしませんが、妙にロックスと似た雰囲気を出しているあたり、あの島でシャンクスと同じ年に生まれていた子供という可能性は高そうです。
デービー・D・ジーベック
今回明かされたもう一つのデービー一族の話は、デービー・D・ジーベックという、ロックスの本当の名前。デービー一族は、デービー・D・ジョーンズの子孫とのことで、悪魔に呪われて深い海底に今も生きているという伝説の海賊とのつながりがある一族。そして、デービー一族の存在は隠さなければいけないが故に、ロックスという名を名乗っていたようです。ただ、そうだとするならロックスという名前にも何か由来があるのかというのは気になるところです。
そして、黒ひげもまたデービー一族の息子とのことで、今回の人間狩りの報酬となっていたようで、ここで白ひげが黒ひげを助けたのかな?とも思いました。ただ、黒ひげが白ひげに合流したのは、おでんたちと共に旅をする途中だったことを考えると、この場の黒ひげは別の方法で逃げ出しているという事になりそうです。そうなると、やはり、ロックスに助け出されて逃げ切ったという事になりそうです。
そういえば、ティーチが仲間を殺してまでヤミヤミの実を狙っていたのも、もしかすると助けに来たロックスが求めていた悪魔の実の話を、その時に伝えられたが故にそこまでの執着を持っていたなんてこともあるのかもしれません。
ゴッドバレー事件へ
そして、いよいよ話はゴッドバレー事件へと進む。シャクヤクを妻にしようとするガ―リング聖、ソマーズ聖、更にマンマイヤー家の元で名前が軍子の姿が登場と、現在のエルバフ編に絡む面子がその場にいたことが語られる。特に軍子は、髪の毛の長さ以外今と変わらぬ姿をしており、またこの髪が長い姿も軍子が思い出しかけた過去の姿。髪の毛が短くなったのも、ゴッドバレー事件に関係しているのかもしれません。
そして、集まる天竜人に対して、シャクヤクを助けるために集まる、ロジャーにロックス海賊団の面々が何の因果化敵として集まる。ロジャー海賊団のシーンでは、いつも冷静そうなレイリーがめちゃくちゃテンションが上がっているのが印象的。やはり、ゴッドバレー事件がシャクヤクとの関係を深めるきっかけになったように思えます。また、子供のために悪魔の実を取ってやりたいマムという非常に母親らしい目線があるのは、今のマムを知っていると色々思うところがあるシーンでした。
そんな中気になるのは、この戦いに向けてロックス海賊団の目的がバラバラな事。ロックスは息子の救助が目的、他の面子はシャクヤク、マムは悪魔の実、更に王直はおそらく裏切っている等々、まさにバラバラの目的でゴッドバレーに向かっている。ゴッドバレー事件でロックス海賊団が壊滅してしまったのも、このあたりに理由があるのかなという気もします。
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