SILENT HILL f 聖地 筋骨めぐり
2025年9月25日に発売が予定されているサイレントヒルシリーズの最新作『SILENT HILL f』は、シリーズで初の日本を舞台にした作品。舞台となる『戎ヶ丘』と呼ばれる地域は、岐阜県の下呂市金山町にある筋骨エリアと呼ばれる地域をモチーフにしていると発表されていました。
この記事では、実際に金山町の筋骨エリアを探索する筋骨めぐりを行ってみた感想とその行き方などを紹介していきます。
筋骨めぐりとは?
最初、筋骨めぐりという言葉を聞いたときに頭に思い浮かんだのは、橋の鉄筋のようなものを観光していく橋好き向けのツアーでした。いまいち聞きなじみのないその言葉に興味を持ち調べてみた所、どうやらそれは町の中に残る昭和の空気を残した路地裏を巡るものだという事だとわかってくる。公開されている写真を見てみても、ちょっとした異世界のような雰囲気も漂っており興味を惹かれ実際に行ってみることにしました。
金山町

実際に金山町に向かってみるといたって普通の町といった感じで少し驚く。少し古びた風情のある街並みや、横を流れる飛騨川の美しい景色こそあるものの、普通の町並みが広がる山間の集落といった感じ。町自体には観光向けの施設は少しあるものの、そもそも噂に聞いた筋骨めぐりと呼ばれるような場所もすぐには見当たらず。
はて?と思い少し調べてみた所、筋骨エリアは、一見すると入ってはいけないような道から入っていける路地裏だということがわかりました。
筋骨めぐり

再び現地にきてみて最初に驚いたのがこれ。何に驚いたのかというと、この家と家の隙間にある細い道が筋骨エリアへの入り口だという事。ここ以外にもは入り口はあるのですが、どれも家と家の間を抜けるような細い道ばかり。最初横を通った時は、てっきり家の敷地だと思ってしまうほどに細い道。入ってよいのかつい疑ってしまうほどの道でした。

意を決して奥に入ってみると、そこにあったのは背を屈めないと入れないような入り口。しかも、上は普通に家。つまり、家の下の軒下をくぐって入るような入り口だったのです。いよいよ本当に入っていいのだろうか?と疑いたくなってしまうのですがさらに奥へと入っていく。

奥に広がっていたのはこんな景色。本当に家と家の間を流れる水路のわきの道を進んでいく感じ。ところどころ先ほどの家の下を通る道も広がっていたりと、ちょっとした探検気分でワクワクする道のり。実は、奥にある橋の上から一度下の景色を見た際には、家の裏庭だと思っていたそこ。実際は、通れる場所だったというのは秘密の道を発見したような気分でした。

先ほどの写真はまだ明るいところだったのですが、こんな細い道もあったりで人がまったくいないタイミングだと周囲の古い建物の表に見える範囲ではないからこその荒れた感じもあり、ちょっとしたホラー映画のワンシーンのような雰囲気もある。SILENT HILL f のモチーフにされたというのもよくわかる場所でした。

また、清水楼という現在はもう営業していないウナギ屋さんの建物横の小道を入っていくと、地域の人の水汲み場があったりするのも面白い。

他にも無料で開放されている営業終了した銭湯などもあり、昭和の時代から続く今の町の営みを感じることができるスポットもありました。
金山町筋骨めぐり
筋骨エリアは、ホラーゲームのモチーフとなった建物に隠れた外からは見えない独特の地域ですが、周辺の家からは生活音が聞こえてきたり、そこを通る人がいたり、作物を育てていたりと確かに人の生活が感じられるスポットとなっており、なかなか面白いところでした。なお、観光地というよりは、人の住む町の中にある面白いスポットといった感じなので、周辺に住まわれる方に迷惑をかけないよう気を付けたほうが良さそうです。
筋骨エリア自体は、本当に入り方を知らないとちょっと困ってしまう場所なので、私が入った際の入り口を記しておきます。このあたりをストリートビューを開こうとすると、過去に筋骨めぐりをした方が残したパノラマ写真が置かれているので、それを参考にするのもよさそうです。
探索にかかった時間は1時間ほど、電車で行く場合はJR飛騨金山駅で下車、車で行く場合は橋本町無料駐車場というところがあるのでそこに停めておくとよさそうです。
周辺には、ドラッグストアやデイリーヤマザキなどのお店も手軽な範囲にあるのでちょっとした買い物には困りませんでした。また、食事をとれるところや温泉などもありました。
また、少し距離はあり徒歩では厳しいかもしれませんが、川辺を歩いて滝を見れるスポットや、過去に時間を知るのにつかわれた巨石がある公園、ダムなどもあります。車で行かれた場合はそういったところも刊行してみるのもよいかもしれません。
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