2025年9月25日配信開始、つるまいかだいよりアフタヌーンにて連載している漫画『メダリスト』の2025年10号にて連載されたJGPファイナル中国大会SP(前編)の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
JGPファイナル中国大会SP(前編)
いよいよ今月号から大会がスタート、その中で今回はPCSと呼ばれる芸術点に関する説明が行われる。ある意味で、ここから先の評価の鍵になっていく故に、読者に説明していくためなのでしょうが、今回新たに登場した選手たちの演技に合わせて説明していくことで、PCSの説明の話ながら楽しく読むことができました。
開幕PCSの話を聞いたときの羊さんの表情が怖いレベルで、一瞬何事が起きたのかと思ってしまうほど。理由を聞いてちょっと笑ってしまいましたが、どちらかというと物静かなタイプの子がこれは急に来るとびっくりしてしまいますね。
そんな感じでPCSに関する説明に主軸が当たっているお話で、その裏でそれぞれの演技を実例として描いているような面はありましたが、それでも新たに登場したキャラクターのそれぞれの個性は際立っていたのが良い感じ。
アメリカ代表のロビン・チェンは、失敗をしても立て直し、常に涼し気な態度を見せておりコーチも含めた堅実な雰囲気が良い感じ。何やらこのコーチはライリーさんを育てたとのことで、今見せている面だとなかなかその気質に違いがあるようにも思えますが、果たして顔を合わせた際にどんな姿が見れるのか気になる所。
続く、ベリンダ・ベルガマスコは、非常にキレのある動きが見えてくるようなシーンが続く。その見た目からクールな雰囲気を感じていましたが、スコアの発表の際には、コーチと一緒に弾けるような嬉しそうな反応をしているギャップが良い感じ。
さらに続くミーアは、非常にファン向けのアピールが強めな選手といった印象を受けながらも、面白かったのはやはりコーチが並ぶスコア発表のシーン。後ろで指導の方針で喧嘩しているコーチ二人を気にもせず楽しそうにアピールしている様は、その図太さが見て取れるようでよい感じ。
今回のお話では最後となったペク・ホランはこれまでのPCSの説明をまとめあげるような演技と、その内に秘める思いが感じ取れるようでした。
なんだかんだ癖の強い選手・コーチに続いて、いよいよ次回いのりさんの番となるようです。今回説明されたPCSに絡んだ面、ダリアちゃんからのおこがましいに対して何を思ったのか、どのような演技になるか楽しみ。そしてその後に控えているダリアちゃんがいのりさんの演技に対してどのような反応を見せるのか、色々と次回が気になるお話でした。
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