2025年10月15日配信開始、週刊少年サンデー2025年46号に連載された名探偵コナン、FILE1153『写り込んだ真実』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
FILE1153「写り込んだ真実」
1枚の写真
小笠原さんが、何やら1枚の写真で二人を脅しているという話があり、果たして何の写真なのかと思っていましたが、まさかのメアリー達が外に出ざるおえなかった瞬間が写り込んでしまった写真が、同時に近藤・堂本の二人の重要な場面まで映していたとのこと。
この写真自体は、とんでもない偶然の産物ではありますが、あの写真が撮られたタイミングがホテルの非常ベルの誤作動によりお客さんが外へ出たという特殊な状況でもあったため、この写真が撮れてしまう条件自体は揃ってはいそうでした。
また、この写真が今回の事件の脅しの種だったため、よく見ていた写真だったからこそ、小笠原さんが偶然写真に写り込んでいただけの世良に見覚えがあった理由にも繋がっていたとも考えられそうです。
公になるメアリーの写真
今回、小笠原が死んだことで世間に写真が出ることはなくなり世良も一安心化と思いきや、別経路で世に出るよう準備をされていたことで小笠原の死後メアリーの写真がネットニュースになってしまう。
今回それを発見したのはラム。以前から、APTXを使い時が遡る事を予測していた彼ですが、今回若返ったメアリーの写真を見たことでそのことを確信したようです。若返り自体は確信したものの、薬を使った結果死ぬものがいることも知っているラム。そうなると、求めるのはその違いが産まれる条件となるようで、ここから先はその条件を求めて世良・メアリーがラムの標的となっていきそう。
薬の条件を突き詰め、自身の時を戻すことに成功するのか、そこで何か間違いを犯し薬の毒で死ぬことになるのか。ここから先、改めてラムの動きが気になるところです。
また、若返ったメアリーに絡む話で気になるのは、写真が撮られたホテルの爆破事件がおきた103巻FILE.5『四角の秘密』で登場していた怪しい老人。呼吸器をつけた怪しい老人がメアリーが若返った姿を見て「夢のようじゃわい…」と呟いていた描写もあり。この言葉の意味はなかなか意味深ですが、彼もまたラムとは別口で若返りを探っているようにも見える。ここからはメアリーに関わる若返りの謎に迫る部分が話の肝になっていきそうです。
写真を差し止めた編集長の謎
そして、ある意味今回一番大きな謎として残されたのは、小笠原が写真を世間に公表しようとしたときに止めたと語られた編集長の存在。
今回コナン君が思案していた通り近藤議員や堂本が圧をかけてこの写真を止めたというわけではありませんでした。そして、この写真が止まったのは、誰かに止められたのであれば編集長から小笠原にそういう話がされていただろう、とのことなので、他の誰かによる口止めというわけではなく、この編集長自身の判断によるもののように思える。小笠原が念書まで書かされて公にしないように念を入れているあたりも、編集長自身がこの写真が外に出ることを警戒したが故に思えます。
二人からの口止めによるものではないとするなら、浮気や暴力団とのつながりという、今回の事件に絡んだ話を止めるためというわけでなさそうで、やはりメアリーが写ってしまった事を知ったが故という気がする。
そうなると、編集長自身がメアリーの事を知っていたという事になり、何やらこの編集長がかなり重要人物のようにも思えてきます。果たしてこの編集長、今後の話の鍵となりいずれ登場するのか、ちょっと気になります。
推理の予想と結果
今回の事件は、犯人は俳優の堂本さんとのことで、今回の私の予想は根本から外れとなってしまいました。
電卓に書かれていた数字が、バイクのタイヤに書かれた文字という点まではよかったのですが、そこで考えを辞めてしまい、更に一段速度記号が書かれているという点まで気を回せなかったのが敗因といった感じがします。
本編では、ホテル用語などにもきちんとつなげており、やはり出されたヒントはきちんと使い切るという点を意識して解決を急いだのが間違いの元でした。
それ以外の部分だと、オートロックの部屋に入る方法で、名刺を使うのはひとまず正解。さらに、前回小笠原さんが風呂に入らなかった理由は、おならの匂いがする香水で匂いをいやがらせ、浴室に隠れたとのこと。ただ、こちらはその匂いのせいで逆に余計気になり仲を覗いてしまうこともあるでしょうし、ちょっと運任せかなという気もします。
待ち受け絡みの話は、完全に気づいておらず、なぜか見つかっていなかった小笠原本人のスマホに関しても拾われる流れになっていたのは流石といった感じでした。
次回は、もうちょっと細かいところまで意識して考えていきたいところです。
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