2025年10月27日配信開始、週刊少年ジャンプ2025年48号に掲載された、原作:芥見下々、作画:岩崎優次による漫画『呪術廻戦≡モジュロ』8話の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
8話『ドゥーラ・ヴァル・ボビディ・メチカ(前編)』
マルとクロスの過去
今週の話は、クロスとマルの二人の過去が語られるお話となりました。宇宙にまで飛び出し地球にやってきたシムリア星人ということで、非常に技術が優れているのかと思っていましたが、描かれたのは大陸に運河を通すエピソードが語られる。
幼い頃のマルとクロスは、その過酷な境遇故か、今のクロスのようななかなかとがった態度を見せている。ただ、そんな二人はドゥーラが見せた力に惹かれてなついていき、運河づくりを通じて少しずつ二人の態度の違いも明確に変わっていくのが面白い。
最初は運河建設に反対していた人たちすらもドゥーラの努力と目的を認め、最後には水路を掘る力を貸してくれると、共生を目指すうえで皆の理解が広がっていくというお話でもありました。この時の出来事が、本編でクロスが共生という言葉に妙に強く反応していた理由だったようです。
まあ、回想でのマルは、大体今の雰囲気ですが、クロスに関しては今と比べてかなり柔らかい態度になっていることがわかる。今回は前向きに進んでいく話だっただけに、ラストに起きた事件が今のクロスに繋がる大きな影響を与えていきそうです。
全てが丸く進んだ今回のお話でしたが、ラストでは、デスクンテ族長の娘をカリヤンという動物が食い殺すという事件が起きてしまう。
直前に語られた、ジャバロマなる人物が娘を殺されていたという話と被る内容なのが気になる所。今回ラストで描かれた様子を見るとジャバロマがやったとは思いにくいですが、その可能性はないとは言い切れない。ただ、逆にそのかつての恨み故に、そうしたのだろうとデスクンテ族に攻められるなんてこともありそうなのが難しいところ。
どちらにしても、今のクロスを見ていると、この話が円満に終わったとは思えず、次回何が語られるのか気になるところです。


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