第3章 私たちのギルド 感想
2025年12月にステラソラで実装されたイベント『煌めく使者と聖夜の精霊』のストーリーの感想・考察記事です。イベントストーリーのネタバレを含むのでご注意ください。
ノヴァ大陸のクリスマスとは何なのか?
クリスマスイベントとして実装された今回のイベントですが、個人的に、はそもそもこの世界におけるクリスマスとは何なのか?というあたりが気になっていました。
スマホやケータイなど、色々と便利な道具が神器として排出され、どうにもそれらの道具は魔王のいた過去の世界に元々あったもののように思える。このあたりから考えると、魔王の過去の世界が、実際の現実社会が過去そのものとまでは言わないものの、現実とよく似た文化を持っており、それが今のノヴァ大陸の世界では失われているなんてことはありそうに思える。そうなると、この世界におけるクリスマスというイベントにも、そんな過去の世界とのつながりがあるのではないか、とつい思ってしまうものでした。
そして、今回描かれたお話では、やはりノヴァ大陸には元々は、クリスマスという風習は存在していなかったことが語られる。ただ、クリスマスとよく似たイベントが(アモールのみ?)あり、それが今回のイベントで描かれたものといった感じでした。
クリスマスツリーの精霊
この世界におけるクリスマスの由来は、伝説に出てきたクリスマスツリーの精霊と呼ばれる存在が元になっているとのこと。そもそも、クリスマスというイベントがあったうえで、クリスマスツリーあり気な現実に対して、むしろクリスマスツリーの精霊の方が先にあり、その祭りのためのイベントがクリスマスというのが面白いところ。
クリスマスツリーの精霊、今回のイベントで追い求められたのは、幼い日魔法を制御できず体が発光してしまうラールでしたが、原典となったクリスマスツリーの精霊の伝説は別であり、体が光るという特殊性に加え、当時のラールが赤いマフラーを付けていたが故に、勘違いされてしまったものだったようです。
アモールに伝わるクリスマスツリーの精霊の伝説は、大雑把にまとめると、赤いマフラーを付け、煙突や家の前に温まれる神器を残していった人物。この時「メリークリスマス!」と叫んでいたのが、クリスマスのイベントの始まりになり、クリスマスという言葉がアモールに伝わるむきっかけになったようです。
この話がいつのことなのかすらわからりませんが、希少な神器を大量に配れる立場ということを考えると、この赤いマフラーの人物も巡遊者であると考えるのが一番筋が通っているように思える。ただ、この話自体がそもそも本当にあった話なのかといった点もわからないので、メインストーリー4章夢の中で、語られた隻腕の英雄のの話のような、作り話という可能性もありそう。
ただ、やはり気になるのはこの人物が「メリークリスマス」という言葉を叫んでいたという点。そもそも、クリスマスの文化がない世界で、なぜその言葉を知っていたのか、仮に作り話だとしても、ただの偶然なのか、魔王のいた過去の世界とつながる何かがあるのか、気になる所。更に現実のクリスマスと言えば、肝心のサンタクロースという名称はそもそも存在しないようで、魔王が被った赤いサンタ帽も、クリスマスに浮かれた格好の一つといった扱いを受けているようでした。
この世界のクリスマスの成り立ちについて何やら秘密がありそうな気もしますが、今回ははっきりとはわからず終了。今後の本編や、来年のクリスマスイベントでまた触れられたりするのか楽しみです。
もう一人のクリスマスツリーの精霊
そんな今回のイベントですが、シアのイベントの時とは異なり、ここからのメインストーリーにも絡んで来そうな人物のチラ見せといった雰囲気もあるお話がありました。
その一人は、幼い日のラールに、光る魚を見せた謎の人物。ラールからすれば、彼女こそ自分の背中を押してくれたクリスマスツリーの精霊と呼んでもよいぐらいの人物ですが、結局その名前すら明らかになることはありませんでした。
本編でも語られた通り、箒で空を飛ぶ、ということで、フラヴィオの魔女であることは推測できますが、果たして一体何のためにラールの元を訪れたのか、という点は一切が謎。
立ち絵の方を見てみると、魔女らしき姿をしながらも、胸元にてるてる坊主のようなリボンがあり、帽子にはパラボラアンテナ風の装飾、手には何やら棒を持っているのを見ると、テレビ放送や、お天気お姉さん的なニュアンスを感じる装飾がされているように思えます。
現時点ではラールとの関係が強いキャラクターとなっていますが、今後のエピソードで姿を見せることがあるのか、プレイアブルキャラクターになるのか、色々と気になるところです。
ホタル
そして、今回さらにもう一人ホタルという新たな巡遊者が新たに登場しました。こちらは頭のアホ毛がぴょうんぴょん動くのがかわいらしいキャラクターですが、何やらその裏には謎がある様子。
その姿は今回のプレゼントをもらう子供たちと同じくらいの幼い少女といった感じですが、その力は星ノ塔の星骸を追いかけまわして遊ぶほど。子供にしては、明らかに高い戦闘力、更に住所も明らかではない様子で、何らかの研究の一環力を得てしまった子供、といった雰囲気を感じます。
ホタルの話では、センセーと呼ばれる人の元で、星ノ塔に遊びに行っているなんて話もあり、どうにも恩恵意思の後ろ暗い部分に関わっているのかなと思わせてくる巡遊者でした。
ここから当面更新されるメインストーリーのは話の中心が、フィーリエとアグリユニオンとなっているあたりを考えると、アモールの恩恵意思との関係が深そうな彼女がすぐに登場というわけにはならなそうですが、ここから先のメインストーリーで絡むなんてこともありそうです。
ラールについて
今回のクリスマスエピソードは、ラールの釣り好きという点の原点を深堀するようなお話となっており、彼女がなぜあそこまで釣りに惚れ込んでいるのかがわかるお話となっていました。
これまでサボり魔で自信満々といったイメージが強い彼女でしたが、幼い日の今とまったく雰囲気の違う、自信なさげな様子のギャップを感じられるお話。過去でのクリスマスツリーの精霊との出会いを通じて自信をつけていく様子が非常に良い感じ。
今回追加されたクリスマス衣装かなりド派手さを感じる者でしたが、実際に本編でもかなり恥ずかしい格好として認識されているというのが面白いところ。それでもなお、子供たちのためにその衣装で頑張ったり、自らの過去を隠そうとするラールがかわいらしいお話でした。
※このページの画像は、『ステラソラ』ゲーム内の画像より引用しております。 © Yostar, Inc. All rights reserved.


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