死亡遊戯で飯を食う。
2026年冬アニメ、MF文庫Jより発売されているライトノベル『死亡遊戯で飯を食う。』のテレビアニメ版8話『—- It All』の感想記事です。筆者は原作未読、アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
—- It All
アニメで一番早い時系列
前回、指を失いかなりいっぱいいっぱいでのクリアとなった30回目のゲーム達成を果たした幽鬼、今回の冒頭で見せた姿は、どことなくまだ余裕を感じさせるもので、初回のゲームだったりするのかな?と思ったのですが、9回目のゲームとのことでした。
初回ではないとはいえ、これまでで一番前のゲームは10回目の御城とのゲームだったことを考えると、アニメの放送では一番前の時系列。さらに10回目のゲームの前には、大きめの休みを取っておりブランクがあるという話をしていた当たりから考えると、この9回目のゲームは何やら大きなことが起こりそうな気がします。
今回の幽鬼は、これまで見てきた幽鬼と比較すると自分のクリア回数すらまともに覚えていないほどゲームを甘く見ていることがわかる。さらに、同時に96回目のゲームである師匠と同じゲームに参加という状況を合わせて考えると、もしかすると師匠がこのゲームで死亡、それをきっかけに幽鬼が99回のゲーム優勝という目標を師匠から引き継ぐなんてこともあるのかもしれません。
しかし、今回登場した幽鬼の師匠、95回もゲームをクリアしているにもかかわらず、その体に一切の欠損も見えない。御城のようにぱっと見わからないだけで義足なんてこともあるのかもしれませんが、そのクリア回数を見るにシンプルにその実力の高さ故本当に無傷でクリアしている方がありえそうです。
キャンドルウッズ
そんな今回のゲームですが、兎チームと切株チームに分かれての兎狩りゲーム。切株チームは、少しの経験者+初心者に武器を与えられたもので兎を何人か狩ればクリア。兎チームは、武器はない状態でゲームに放り込まれるものの、ある程度のクリア経験者のみで固められたもので、1週間逃げ切ればクリアといった感じ。
これだけ聞くと武器を与えられた切株チームが圧倒的に有利、ベテランのプレイヤー数を減らすために仕込まれたもの、という風に見えてくる。ただ、兎チームの作戦会議の話ぶりでは兎チームも切株チームを殺すことを想定されていることがわかり、最初こそ、兎チームが不利ではありますが、切株チームのメンバーが倒れ武器を奪われる毎に、その立場が逆になっていくなんてこともありそうです。
切株チームの方は、本当に初回参加者がほとんどといった感じで、そもそも人を殺すことすらありえないというまともな感性を持った人たち。その中で、唯一の経験者らしき萌黄を中心としていくも、まず彼女が課したのは人を殺す経験を積ませること。萌黄がやらせたことはひどい話に見えますが、そもそもこのゲーム自体がどうしようもなく異常で狂ったものである以上、そこに参加してしまった以上少しでも生き残る可能性を上げるためには必要な事だったように思える。
それでも人を殺せず、リタイヤしたいと言い出す女の子も容赦なく殺していましたが、そもそも、リタイヤしたとしても、ノルマを達成できなければ殺されるわけで、下手にゲームに参加して一週間死ぬことにおびえ続けるなら、いっそこの場で殺してあげたほうが楽だったのかもしれません。
切株と兎
切株と兎でなぜ切株が殺す側なのか?という話がちらりと出ていましたが、少し調べてみた所守株待兎という諺が関係しているのかも。この言葉、古いしきたりや過去の成功に引っ張られる愚かな様子を表したものとのことで、成功体験が積み重なっているクリア経験の多いプレイヤーたちが思わぬ死を迎えるという今後のお話を示唆しているなんてことはありそう。
そういう意味でも、やはりこのゲームで師匠が退場、幽鬼がその後を継ぎ99回のゲームクリアという、師匠ができなかった目標を自らの物にするお話なのかもしれません。
しかし、今回のゲームを見ていると、改めてこのゲームの異常さがわかってきますが、どうにもあまりにも世界が異常すぎるように思え、平然と人を殺す話をし、ゲームがあること自体は当たり前のように受け入れ、繰り返し参加するプレイヤーたちの感情もいまいち共感しにくく感じてしまう。
今回の進行ペースだと、最終回までこのゲームとなりそうな気もしますが、果たしてここから何を見せてくれるのか。次回以降気になるところです。
原作情報
本作の原作小説は9巻まで発売中、更に無料体験期間もあるKinleUnlimitedで1巻を読むことができるようなので、気になってみた方は読んでみるのもよさそうです。


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