2025年春より放送開始、戯作・監督・脚本 渡辺 信一郎によるLAZARUS(ラザロ)4話『DON’T STOP THE DANCE』の感想記事となります。アニメのネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
4話『DON’T STOP THE DANCE』
ドクター909
前回、ドクター909の隠しウォレットを見つけ出したマッドスクリーマーことエレイナ。前回ラストではなかなか良い表情を見せており、今回マッドスクリーマーな面を表に出してくるお話となるのかと思いきや、引き続き裏方としてのお仕事となりました。
今回のターゲットはドクター909と呼ばれる凄腕のハッカー。何やらハプナに関するスキナー博士の発表の直前に何やら不自然な多額の金の動きがあり、それに絡んでいたサムと呼ばれる人物と共に今回の調査対象となったようです。
このドクター909なる人物、結構深いところに絡んでくるキャラクターなのかなとも思っていたのですが、思った以上にただ金の為だけに行動していたというだけだったようで、ちょっと期待外れなキャラクター。あくまで次のエピソードである製薬会社とのつながりを見せるためだけのキャラクターといった感じで、今回、あっさりとやられてしまい、今後の出番もなさそうです。
そういえば、ドクター909の正体でありビジョナリーというDJが、楽曲はAI任せという話をしていたり、サム達の投資に関しても皆AI任せだったりと、改めて思うとハッカーとしての技術の高さを見せるための伏線的なものだったのかもしれません。
そんな中、少し気になるのは、マッドスクリーマー、ドクター909、ポップコーンウィザードのうちいまだ正体が明らかではないポップコーンウィザードの件。今のところ本筋には一切絡んでいませんが、今後の話で登場するのか、はたまた名前が出ただけとなるのでしょうか。
イカれたアクセル
今回はアクセルのイカれっぷりについても改めて触れられ、飛び立つヘリにジャンプで取り付くというなかなかの動きを見せる。アクション映画の見過ぎとまで言われていましたが、まさにその通りで、周囲からもその行動のぶっ飛びっぷりが指摘されていました。
そんなアクセルの行動は、2話で自ら語った翼のペンダントが胸にある限りどんな無茶をしても生きのびれるという自身の元から生じたもののようですが、傍から見るとそうやって自分に自己暗示をしている故に、恐怖を忘れているといった状態にも見えます。わざわざ、こうやってペンダントが心の支えとなっている描写を挟む以上、いずれそのペンダントを失う時も来そうですが、その時にアクセルにどのような変化が訪れるのか気になってきます。
なかなか好みの描写が多数
今回、リーランドのドローンが初めてまともに活躍した気がしましたが、アクセルの足場となり空中戦を繰り広げました。ドローンに着地した後の、指で上に向かうよう指示るアクセルに対して、リーランドが下に指示することで銃を伝えるやり取りは、なかなか好みな感じでよかったです。
他にもヘリを操作するAIなんかも、ぶつけろというひどい命令をきちんと無視しようとしていたりと、今回も細かいところでくすっとくる要素を盛り込んでいて楽しかったです。
エレイナのスキナーに対する反応の理由?
毎度冒頭にラザロのメンバー達がそれぞれのハプナに対する思いの独白が挟まれていますが、今回はエレイナが担当となりました。未成年の使用が禁じられていたハプナですが、子供たちもそれを飲もうとしていた。
痛み止めの薬がなぜ子供たちに必要なのかという疑問に対して、ハプナは悲しみを消す薬という噂を信じていた故。そんな薬を作るスキナー博士を神様のような人だと思っていたエレイナですが、その気持ちは裏切られたとのことで、以前から気になっていたスキナー博士によるハプナの真実の発表があった時のエレイナの意味深な表情は、このスキナー博士に向けていた感情故だったということなのかもしれません。
次の目標は製薬会社
今回は、スキナーとの直接の繋がりは見つからず無駄足となってしまいましたが、そのすべてが無駄だったわけではなく、何やらスキナー博士とのかかわりを持っていた製薬会社の情報を入手。
今回のラストでは、多数の猿たちが暴れるカプセルが描かれ、一匹の猿は死にゆく姿が映されました。つまるところ、ここがハプナの致死性を確かめる実験室であることが予想されます。正直、本当にハプナは人を殺すのか?という疑問がこれまであったのですが、この描写を見る限り本当に人の命を奪うものというのは間違いなさそう。
ただ、この研究が行われているという事は、この場にハプナの特効薬となる可能性を秘めたものもあるかもしれず、何か事件の解決につながるヒントが見つかるなんてこともあるのかも。
まだまだ中盤ということで、このまま解決とはいかないなりに、次の捜査は何か大きな発見がありそうです。
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