2025年6月9日配信された週刊少年ジャンプ2025年28号にて、沼駿による漫画『超巡!超条先輩』が最終回を迎えたので最終回と全体の感想記事です。
最終話『未来の巡査長』
最終回感想
今年に入ってからは、こち亀とのコラボ回なんかもあったこともあり、掲載位置は後ろの方でしたが調子がいいのかなとも思っていたのですが、今回最終回となってしまいました。
最終回は、漫画の打ち切りという流れから始まり、それをきっかけに使える超能力で未来を見ていくというもの。どのような道を選んでも悲惨な未来が現れてしまい、それを回避しようとするも、また違う悲惨な未来が現れてしまうというくだりがなかなか面白い。未来毎にその立ち位置の変化の大きい一本木さ髪形でしたが、それぞれの未来で髪型が違うというのも、別ルートらしさを感じさせるようでよかったです。最終回らしさもありながらも、まだまだこの世界は続いていくといった感じで、まだまだ続きが作れそうながらも、今回が最終回という事でちょっと寂しくもあるお話となっていました。
しかし、ちょっと気になるのは冒頭部分での一本木さんの結婚の下りが、最後まで読んでもはっきりとは明かされなかったこと。今回の話の中でバツイチになってしまった未来は描かれていましたが、ある意味今回の話をすべて終えたうえで迎えた新しい未来といった感じなのでしょうか。
超巡!超条先輩 全体の感想
超能力を使い割と何でもできてしまう巡ですが、子供相手にその能力を生かして意地悪をしたりと、なかなか評判は悪い。しかし、そうであっておなお、あくまで警察官としての姿勢は崩さず正義のために動いているという点は揺るがないというのが好印象。相棒の一本木直も、襟さえつかめばほぼ無敵、その圧倒的な柔道の力を発揮している間は巡も一切反攻できないほど、というのも相棒としてなかなかバランスが取れていて面白かったです。
また、巡本人も超能力が絡んでいなかったり、その正体が明かされていない場合には、何やら普通にいい人な感じだで展開されるお話があるのも好みで、根っこの善良さを隠しきれていない感じが良かったですね。
1年と少しという期間ながら、多様なキャラクターが登場していた本作。その中でも私は花園さんが出てくるエピソードが好みでした。巡が花園さんの心を読んでしまうが故に、彼女の気持ちに囚われてしまうという、なまじ花園さん自体は何も悪いことをしていないからこそ、巡の天敵となってしまうというのは、なかなか可哀そうでありながらも、どうしようもない。
最終回でのお話を見るに、結婚相手は一本木ちゃんに決まっているようですが、花園さんとの関係をどのように解消したのか、そのあたりも少し気になってしまいます。
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