2025年2月2日より放送開始したプリキュアシリーズの22作目、アイドルを題材とした歌とダンスが魅力の作品『キミとアイドルプリキュア』29話『メロロンのともだち』の感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
29話『メロロンのともだち』
ハートキラリロック
冒頭からハートキラリロックが意味深に挟まれ何やら不穏な雰囲気を感じさせながら始まった今回のお話は、メロロンの中にある気持ちを描きながら、ハートキラリロックに対する彼女の願いがついに本格的に描かれるまでのお話といった感じでした。
アイドルプリキュアとズキューンキッスのファンとの交流にて、二つのグループのメンバーは仲良しですか?という特に他意のない質問に皆が仲良しと答える中、一人だけ浮かない表情を浮かべるキッス。
そんな中、メロロンはうた達とは友達ではないと言い放ってしまう。それにショックを受けたうた達は改めてプリルンに友達になろうと呼びかけますが、これも素直に受け入れられずにどこかに行ってしまう。
これまでも、プリルンをうたに取られるのではないかと反抗する姿はよく見られており、当然と言えばそうなのですが、今回は複雑そうな表情を浮かべているという印象が強く、このあたりは今回のラストの展開にも絡んでいたように思えます。
ちょっと余談ですが、このあたり前回おばあちゃんとの昔話で思い出したしょぼっぼぼんぼんを早速うたちゃんが使っているのにはちょっと笑ってしまいました。
メロロンが封じた願い
そんなメロロンが飛び去ってしまった先は図書館とのことで、今回はななちゃんがそこへと向かう事になる。一人では見逃してしまった本を、ななちゃんが見つけてあげる流れは、今後の展開を示唆しているようにも見えました。
ななちゃんとの会話の中で、メロロンも自分の気持ちに気付く。結局、メロロンは皆と友達になりたいと思うようになっていたが故に、余計に周りを突き放すような行動をとってしまっていたというのが答えだった様子。これまで一緒に動く中で、ねえたまさえいればよかった彼女の中にも変化が起きていたようです。
そんな、今回メロロンとプリルンが単独での変身を行っていたのも、メロロンがプリルンだけを必要としていたという関係から抜け出す一歩を踏み出したことを意味していたように見える。そして、こちらも一人で変身をしたプリルンですが、逆にプリルンがこれまで二人で変身していたのも、単にメロロンと一緒にいてあげるという彼女なりのやさしさだったのかもしれまえん。
しかし、何やら解決しそうな空気の中で動き出したのが、冒頭から不穏な空気を見せていたハートキラリロック。禍々しいオーラでメロロンを捕らえてしまい、そのまま錠の中に閉じ込めてしまいました。
今回のハートキラリロックは、どうにもメロロンの皆と友達になりたいという気持ちに反応して動き出したように見える。メロロンもハートキラリロックに何かを封じたが故に、プリキュアになれたことから考えると、彼女が犠牲にしたものは、皆と友達になる未来だったという事なのかも。そんな未来をメロロンが手に入れようとしてしまったが故に、ハートキラリロックが彼女からその未来を奪おうと動き出したといったという事なのかもしれません。
しかし、今回のハートキラリロックの演出、まさに闇といった感じで、何やらこのアイテム自体が改めて曰く付きなものが明らかになったようにも思える。この辺、もしかすると女王様とダークイーネとの間にも何か関係しているのかなという気もしてきます。
次回でハートキラリロック周りの問題は解決しそうですが、果たしてどのようにメロロンはあの闇から逃れるのか気になる次回となりそうです。
驚きと余談
そういえば、前回見せた次回予告で図書館にいるチョッキリーヌの姿もあったりで、今回プリルンの友達になるのはチョッキリーヌ?なんてことも考えていましたが、流石にちょっと考えすぎだったようです。ともあれ、チョッキリーヌも何やら部下が皆離れた事自体には悩んでもいるようで、このあたりが、彼女が妖精に戻るエピソードに繋がっていくのかなという気もします。
そして、こちらも余談ですが、今回驚いたのは、あのプリルンがやる事なら何でも受け入れていそうなメロロンが、本に関するプリルンのやりすぎに対してはきっちりと叱っていた事。今回のクラヤミンダーが本を使って攻撃してきた際にも、本を玩具にするなと怒っており、どれほど彼女が本を好きであるかがわかるお話でもありました。
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