2025年11月19日配信開始、週刊少年サンデー2025年51号で連載された龍と苺265話「勝負は挑戦じゃなきゃ」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
勝負は挑戦じゃなきゃ
ハワードとマッポ
竜王戦一局目はある意味いつも通りでもある苺ちゃんの敗北で始まった前回のお話。最初に描かれたのはハワードとマッポとのお話。
マッポは無事一勝目を終えるも勝つのが当然といった感じ。ハワードの方も、喜んでこそ見せるものの、その本来の目的であるシンギュラリティを迎えるという点に対してはまだ進展なしということで、ただ喜ぶだけとはいかない感じ。
今回のハワードとマッポとの会話では、互いに手を抜かない万全の状態で接戦を制すことがシンギュラリティを迎える条件と仮定して話を進行。ただ、接戦である必要があるというのは間違ってはいないと思うのですが、果たして本当にそれだけなのか?というのがちょっと気になる所。これまでシンギュラリティを迎えたAI達は、皆開発者のために勝ちたいという気持ちが強かったことを考えると、このあたりに何かありそうな気もします。
ハワードとマッポの二人もあくまで接戦は必須条件としていて、理屈では測れない更なる要素があることは視野に入れていそうなのも面白いところ。果たして、この二人の関係、今後どのように描かれるのか気になるところです。
二局目終了
そんな今回は、苺ちゃんとマッポとの対局2局目。苺ちゃんのこれまでのこの戦いを目指す対策は、昨年も1位であったBird社のAI相手を意識していたことが語られる。しかし、そんな苺ちゃんをもってしても、二局目は手も足も出ないというのが今回描かれたお話。これまでのAI相手に接戦を制してきた苺ちゃんがその状況というマッポの強さを感じさせるお話でした。
これまでと違い、苺ちゃんですら絶望的なまでに勝てる目が見えない相手、更にはまだ二局目、仮に次で勝てたとしてもまだまだ勝ちを重ねなければいけない状況、ここまでピンチに感じるのも久しぶりで先の展開が楽しみなラストでした。
そんな2局目の対局場所はエジプトのピラミッドのてっぺん、そして、これまでのハワードの2階の将棋会館での大暴れも相まって、破損が起きないかと警戒している様子に思わず笑ってしまう。その後のハワードが乗っている、空飛ぶセグウェイもそうなのですが、相変わらず100年後の未来描写が独特な感じがするのが良いですね。


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