2025年12月3日配信開始、週刊少年サンデー2026年1号に連載された名探偵コナン、FILE1154『指輪と温泉』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
週刊少年サンデー2026年1号
FILE1154「指輪と温泉」
箱根で偶然出会う人たち
今回は、2026年の劇場版タイトル『ハイウェイの堕天使』が発表され、それに合わせた神奈川県警回といった感じのお話で舞台は箱根の泥温泉。休暇にやってきた横溝重吾でしたが、ピンポイントで千速と忍の二人もやってくる。以前の婚活パーティーのお話でも重吾のゆく先に偶然千速がやってくるお話でしたが、本当に偶然なのかともちょっと思ってしまいます。
そんな箱根の泥温泉、更にそこに毛利一家も町内会の福引に当たってやってきており、偶然に偶然が重なった状況、さらに殺人事件が起きそうだな、とカジュアルに言ってのける千速にもちょっと笑ってしまう。
ここまで露骨に殺人事件アピールがあると、今回も人死にがない事件になるのではないかとちょっと思いはしましたが、何やらきっちり殺人事件が起きてしまいました。
元卓球部4人の事件
今回の事件に絡む人物は、皆高校で女子卓球部だったメンバー、それぞれ元エースの渋川嶺子、元マネージャーの西栄来海、元部長の市来民絵、元副部長十条純夏の4人。
その中で、今回被害者となったのは、マネージャーだった西栄来海。彼女は、高校時代の男子卓球部のエースだった勝人君と昨年結婚しており、その件で純夏は殺意を覚えたこともあったとのことですが、あくまで冗談として話したもの。
被害者である来海さんの結婚指輪がなくなったことから皆で指輪探しを開始。泥風呂、卓球場、トイレ、自分の部屋をそれぞれ探していいるうちに、自室を探していた来海さんが殺されてしまったというのが今回の事件のあらましのようです。
事件のあらまし
事件現場、部屋の奥ふすまに背をのせる来海さんの首が切られており、返り血がその前に広がっている。返り血には、不自然な跡があることから、スリッパをはいた犯人がその場にいて血を浴びえていたはずと推測されています。
また、部屋の中には、遠目にしか見えませんが小刀のようなものが転がっており、血もついているのでこれが凶器という可能性が高そう。また、被害者の右手に血の跡がついているので、切られた後に首元を抑えたのかもしれません。
左利きに意味？
気になる描写だったのは、指輪を外す話の中で、来海が卓球では左利きのシェイクハンドであったこと。今回の範囲では、彼女の死体の左手はよく見えませんが、切られた喉元を抑えるなら利き手の方が先に動く気がする。もし仮に血がついていないんてことがあるのなら、殺された際に左手は他に何かをしていた、なんてことはあるのかもしれません。どちらにしても、この左利きのシェイクハンドのシーンは、印象的に描かれているように思えるので今後左利きという要素が何か事件に関係してくるのかなという気もします。
びしょ濡れの民絵
さらに今回、わかりやすく不自然な点として挙げられたのは、元部長の民絵が、トイレを探しに行ったはずなのに、なぜかびしょ濡れになって登場したという点。
犯人は返り血を浴びているという推測から考えると、血を落としてきた疑われているわけですが、あまりにも露骨なので事件に絡んでいるというわけではなさそう。とはいえ、トイレで何かトラブルが起き、それが事件に絡んでいるという可能性はあるのかもしれません。
他のメンバーを見てみると、嶺子は雨の中別棟にある卓球場に向かったことで服が濡れていたり、純夏も泥風呂に入っていることから、服を洗うチャンスはありそうです。
ただ、服を洗った位で血がどうにかなるのか、というのは気になるので、何かありそうな気がします。
指輪の行方と事件の謎
まだ事件も触りの段階ということで、現時点ではさっぱりわからず次回からが本番という気がしますが、現時点で一番怪しいとするなら元エースの嶺子でしょうか。
部長民絵は服が濡れている件が露骨すぎますし、副部長の純夏も泥風呂に入って服の処理はちょっと大変そう。また、殺害現場の自室の件の話を出し、探しに行くように話したのも嶺子というのが、一番怪しいポイント化も。
今回の事件、皆が探し始めた指輪がどこに消えたのか？という点もまだ明らかになっていませんし、この指輪がどこにあるのかが話の鍵になりそうです。
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