2023年7月8日に放送開始した円谷プロダクション、監督田口清隆による製作の2023年の新ウルトラマン『ウルトラマンブレーザー』。第10話『親と子』の感想文です。
最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。
ウルトラマンブレーザー
世界的な怪獣災害の発生を受けて、世界各国が地球内外の怪獣や地球外生命体に対処すべく1966年に地球防衛隊『GGF(Global Gardian Force)』を設立。
ある夜出現した宇宙怪獣『バサンガ』の出現に対し、ヒルマ・ゲント率いる特殊部隊は、絶体絶命の危機に陥る。その時現れた未確認大型宇宙人『ウルトラマン』と出会う。ウルトラマンブレーザーとなったゲント隊長は新設組織『SKaRD(スカード)』に配属された個性豊かな隊員たちと共に、新たな戦いの日々へと向かうことになる。
10話『親と子』感想
ゲント一家
以前一度結婚指輪を見せて匂わせていたゲント隊長の奥さんと子供がまとめて初登場。パパいつもニュースばっかりじゃない。前回のコーヒーに興味を持ったように、ブレーザーが家族を題材にしたテレビ番組を見ているようでした。
普段の任務の状況を見ていると非常に珍しいだろう隊長の休日といった感じで、休みの日に旅行。山梨県鬼涌村での発掘作業中に見つかった怪獣の卵。子供の頼みで山梨への日帰り旅行となったようでした。
これまでもブレーザーブレスを召喚したりメダルを熱したりでゲント隊長を呼び出していたブレーザーでしたが、前回あたりからより積極的に動いている感じが出てきています。今後の展開でも何やら動きがありそうです。
また、今回ゲント隊長は家族に対しては施設課の人間であると偽っていることも判明、特殊な部隊に所属しているからなのか、はたまた危険な任務に就いていることを家族に隠しているだけなのか。
鬼涌村
息子ご所望の、怪獣の卵の現場には観光客がいっぱい。それなりの頻度で怪獣は出現していますが、やはり謎の卵となると興味をひかれる様子。しかし、遊園地やサファリパークよりここを選ぶなかなか将来有望な子なのかもしれない。
更に偶然、ちょうど怪獣が孵化する瞬間に立ち会ってしまう。怪獣が生まれるのを見た瞬間ブレーザーも反応している様子で親子関連で何か起きそうな気配を感じる。
生まれたばかりの怪獣は人より少し大きい程度の小型とはいえ怪獣は怪獣、銃撃を受けてもぴんぴんしている。そして、子供の鳴き声を聞いて母親の怪獣も出現。こっちは普通の怪獣サイズにはでかい。
司令部による指示。発掘現場への攻撃を決定。アースガロンも出動。しかし、攻撃される親子怪獣を見て、ブレーザーは何かを思う様子。ブレーザーブレスも出現させる。
ウルトラマンといえば、怪獣を倒すものというイメージがありますが、ここからの話ではそういった当たり前の部分にウルトラマンが迷いを持つのかなという気がしました。
子供の迷いとウルトラマンの迷い
ただ、子供を守ろうとする怪獣を見て、「あの怪獣やっつけなきゃダメかな?」という疑問は、子供だからこそ持つ純粋な疑問といった感じ。
その怪獣が存在することで発生する、人や物への損害そういった点を一切考えなければそれもまた正しい感情なのかもしれない。
しかし、実際の問題としてその損害を無視することはできない。親であり、防衛隊であるゲント隊長自身も怪獣を退治することを覚悟してウルトラマンに変身していたと思います。
しかし、それに抵抗したのが今回のウルトラマンブレーザー。とどめを刺そうとする自分を自ら止めようとするという不思議な光景。
最終的には防衛軍のミサイルを全て迎撃し怪獣を守り、怪獣を光の糸でくるみ再び眠らせてしまう。
子供は今までのブレーザーの中で一番よかったといわれ、それを喜ぶ隊長。
しかし、このブレーザーとのずれは、これから先もまた出てくることになりそうで、そこには少しばかりの不安も残されているようにも思えます。
今作では、ウルトラマン自体が、子供に近い非常に純粋な生き物といった印象を強めさせる回でした。
11話『エスケープ』
宇宙からの隕石、アースガロンMod2装備の時も、宇宙への迎撃がどうのという話もありましたし
しかし、むしろ宇宙から地上に落ちた後が本題といった感じ。今週のウルトラマンの怪獣親子への対応の件もありましたが、今後怪獣に対してどのような対応をとっていくのか気になるところです。
見逃し・配信情報
Youtube『ウルトラマン公式 ULTRAMAN OFFICIAL by TSUBURAYA PROD.』にて見逃し配信が行われているようなので、気になる部分は見返すことも可能。
さらに、AmazonPrimeVideoでも過去のエピソードを配信中。
TwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段動画配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
コメント