2023年9月3より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第5作目の作品『仮面ライダーガッチャード』6話『超A級ねじれスター』の感想記事です。錬金術師が生み出した人口生命体ケミー。何者かによって一斉に世界に解放されてしまった101体のケミーを集めるため仮面ライダーに変身することとなった高校生・一ノ瀬宝太郎の戦い絵を描く作品。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第6話『超A級ねじれスター』感想
人間の悪意
「終わりってどういう事、私を騙したの。」と、いきなり何やらハードな男女間のお話が始まり、「激辛の罰を与えましょうよ。」とラケシスまで登場。今回はてっきりこの男女のもつれも一つの事件となるのかと思いきや、さらっと現れた黒鉄スパナにより、スピード解決。
復讐に美学はない、明日を生きろとあっさりとラケシスを撃退していくその姿を眺める、何やら黒い影。「貴様だけは許せない。」とのことですが、ちょっと引いているラケシスや、冥刻の三姉妹を見るに、この町では彼女たちが手を引いて生み出す悪意よりも、人間の元勝手に育っている天然の悪意の方が一段強力なように思えてくる。相変わらず恐ろしい町です。
黒鋼スパナ
そんなこんなで、何やらフラっと宝太郎の料理屋にやってくるスパナ。顔を合わせた瞬間の独特な表情から、てっきり偶然来てしまったのかと思いきや、単にお店をのぞきに来ただけだった様子。
宝太郎のスペシャルモーニング定食。見た目は割とまともそうですが、スパナは警戒するような顔をしながら食べる。感想は、不味い。更に、恐ろしく不味い。しかし、食えたもんじゃないといいながら全部食べはするあたり、食べ物は大事にするタイプの様です。
スパナは過剰に悪くいうタイプではなさそうですし、依然のりんねちゃんが宝太郎の料理を評価したときの微妙という表現は、もしかしたら結構気を使って言葉を選んでくれていたのではないかという気もしてくる。
そして、人に文句を言うだけではなく自らキッチンに立ち料理に赴く。なぜか、紫色のオムレツに、かわいらしい飾りがついた卵と、見た目はちょっと怖いけれども味は好評な料理を作り宝太郎に敗北感を与えて去っていきました。
蓮華先輩の、心の狭いやつがスパナに嫉妬している、のあたりで耳が痛くなっている宝太郎でちょっと笑ってしまう。
しかし、宝太郎に自分の料理を食わせる際の顔だったり、スパナの役者さん表情で演技するのがうまい気がします。
今回のマルガム
今回登場したマルガムは、初の錬金術師を依り代としたマルガム。何やら以上に濃いキャラクターの以前スパナに負けた錬金術師『ボルト』。何となくスパナと関係がありそうなネーミングですが、本編を見る感じ特にそういうわけではなさそうでした。
そのプライドの高さ故、スパナに異常な執着を見せ闇討ちまで幾度もしているが、スパナに覚えられてすらいないという悲しい人物。
『ホークスター』のマルガムとなり、スパナが優しくするりんねを誘拐し戦うこととなりました。
しかし、りんねを人質にした相手に対して容赦なくスパナは攻撃し、りんねが落下しているところをギリギリ宝太郎が助けましたが、果たしてスパナはあの状況をどうするつもりだったのかというのはちょっと気になるところ。
かなり、りんねのことを気にかけている感じはありますが、果たしてなぜなのか。今回人質となった際に、あえて助けていないようにも見えたのは何かあるのかという点は今後何か触れられるのでしょうか。
今回、フィニッシュは、きっちりハバネロゴリラで決めていましたが、スパナをスチームホッパーで手助けならぬ足助けする形での勝利となりました。
ボルトは、記憶を消されてしまう。錬金術師でさえ掟を破れば記まで消されてしまうというのは、なかなか厳しい世界です。
次回7話『さよならサボニードル』
サボテンのケミー『サボニードル』が登場。何やらサボニードルと子供との関係を描くお話となりそうです。人とケミーの関係を描く話は、前回のレスラーG回でもありましたが、面白かったので楽しみな感じ。冥刻の三姉妹、長女アトロポスがりんねに接近するような描写もありましたが、果たして何を狙っているのか気になるところです。
仮面ライダーガッチャード 毎週日曜9:00放送中
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。
AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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