2023年秋に放送開始した『葬送のフリーレン』アニメ。1~4話は金曜ロードショーにて放送、その後通常放送が開始しました。こちらの記事は8話『葬送のフリーレン』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
8話『葬送のフリーレン』
フリーレンへの襲撃
フリーレンを襲撃した魔族は、あっという間にフリーレンに倒されてしまう。待てという言葉を聞きもせずに吹き飛ばし言った「まずは一匹」という言葉には、これまでの戦いからの魔族という生き物の言葉に意味がないことを理解しているが故といった感じでしょうか。この襲撃を報告して、残り二匹を始末すれば御社くらい貰えるでしょと気軽に考えていますが、外に出ると首を斬られ衛兵が死んでる。
流石のフリーレンでも、状況がまずいと判断されたような沈黙があってちょっと笑ってしまう。
きちんと理解している伯爵
力を持っているだろう魔法使いが、衛兵にあっさりと囚われたことから、その罪の重さを理解しているという判断をしている伯爵。先週、衛兵を殺してしまってこの後どうするのかなと思ってましたが、やはりごまかせなかったです。
しかし、リュグナーはそれはそれで、というよりもむしろこの状況になって暴力で解決するしかなくなったことを楽しんでいる。いざ力を発揮すれば伯爵を囲む兵士たちはあっという間に倒されてしまい、やはり根本的な力の差を感じる。というか、これだけの力の差があるからこそ、常に余裕を保っていられるのだなという感じがあります。
フリーレンの考え
「魔法で首を斬られた衛兵と、魔法使いの私だけ。」と、フリーレンは私のせいにされるだろうと思っていましたが、伯爵様はちゃんと状況を理解していたのでちょっと悲しいすれ違い。
めんどくさいから町を出ていくというフリーレンでしたが、フェルンとシュタルクを信用しているからこその、あえての試練。このあたりは、前の竜退治の時を思い出す感じもあります。
しかし、それに対しても「戦うからせめて手伝ってくれよ。」と土下座までする往生際の悪いシュタルクでしたが、フリーレンの反応を確認しているのでちょっと笑う。わがまま言わないのと、それを引っ張っていくフェルンは本当にお母さんのようです。
別れた後に、断頭台のアウラの名前を出すフリーレンには、別の意図もあるようです。
伯爵救出
忍び込むシュタルクとフェルン。頑張って登るシュタルクとひとっとびのフェルン。どこか思うところありそうな顔をしているシュタルクでちょっと笑ってしまう。
長い生涯で己の魔法を鍛え上げていくことが魔族としての在り方。しかし、時にそんな積み重ねをあっさりと飛び越える相手もいる。それが、町の防護結界を施したフリーレンの師匠、フランメだったり、フリーレン自身だったり。そんな天才を嫌いだというリュグナー。
伯爵を助けるべく忍び込んだシュタルクでしたが、リュグナーと遭遇してしまう。全くシュタルクを見もしないリュグナー相手に、震えが止まり戦いを挑むシーンはよかったです。
更には気配を消したフェルンの一撃もあり、伯爵を助け出す。しかし、伯爵の傷の手当てを優先しリュグナーにとどめを刺すことはできず。リュグナーとの戦いが始まるところで次回に。
今回もシュタルクの臆病さと覚悟を決めた時のギャップがよい話でした。手の震え、体の震えとわかりやすく臆病さを示しつつも、いざ覚悟を決めるとすっとその震えが消えるというのは、シュタルクというキャラクターをよく表しているようでよかったです。
次回第9話 断頭台のアウラ
次回、フリーレンとアウラとの戦いといった感じ。今回、葬送のフリーレンというタイトルに対して、次回断頭台のアウラと二つ名とキャラ名が並んだサブタイトルが続くのは雰囲気が出てよいですね。
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