PR

コナンと怪盗キッドが従妹と判明 映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜郭』 感想・レビュー

スポンサーリンク
名探偵コナン2024年映画100万ドルの五稜感想・レビュー アニメ
当ブログは、アフィリエイトプログラムに参加して商品を紹介しており、著者に収益が発生することがあります。

2024年4月12日に公開、原作:青山剛昌 監督:長岡智佳 脚本:大蔵祟裕、による映画『名探偵コナン 100万ドルの五稜郭』の感想・レビューです。内容的にネタバレも含みますので注意してください。

名探偵コナン 100万ドルの五稜郭

ぶっ飛んだ流れが多いお話

全体的にぶっ飛んだ話の流れが多いお話といった印象の強い映画でしたが、意味深に表示されたカットなんかは、後々きっちり拾われたりしたのは丁寧だったなと思います。冒頭の屏風についた星型の鍔のシーンや、善久刑事がちらっと見せた写真の一覧なんかは後々しっかり拾われて回収されたりとなかなか丁寧。

事件パートでも、和葉の耳の良さによる音の聞き分けが謎の解決に繋がったりと、謎自体はシンプルながらもキャラクターをうまく生かしたお話でした。また、情報提供の園子がびっくりするぐらい優秀で、今回のお話出番こそ少ないものの大部分は彼女のおかげで解決したと言っても過言ではなさそうな活躍っぷりでした。

ただ終盤、戦況を変えるほどの遺産が強力な兵器と判断し処理しようとしたという話までは分かるのですが、遺産のありかがわかった瞬間、ミサイルを積んだ飛行機に乗って爆破に向かうなど、ちょっと勢いだけで通しているような展開も多数あり。

北海道東照宮の謎のからくりギミックだったり、今回の敵が普段銃をバンバン撃ってくるくせに、最後の戦いでは急に皆日本刀を持ち出して、木刀を持った面々に返り討ちに会っているのも、なかなかエンタメ重視だなという感じがする。

物語の肝である、北海道に隠された遺産については、映画を見る前は単に黄金なのかと思っていたらそれが、戦略を一変させる兵器であるという話に繋がりちょっと驚く。しかし、正直明治のころの兵器が、現代でそんな通用するわけないよな、と思いながらみていたので、その正体が当時の暗号解読機で、現代では全く役に立たない骨とう品だったというのは、割と納得のいくオチ。しかし、これがわかるとなおさら爆破に向かう前にもうちょっと落ち着いて調査すべきだったのでは?という気もしてしまいました。

服部と和葉の恋

今回のお話のある意味メインでもある、この二人の関係。ある意味当て馬的なキャラクター聖も登場してのドタバタ。ラストはてっきり告白成功かと思いましたが、ED開けてみると告白成功とは言っていなかったのはちょっと残念。まさかの、紅葉のスタングレネードがきっちり仕事をした形になっていました。

今回は怪盗キッド絡みの話もあり、そこまでこの二人の関係だけに話が絞られていたわけでもなかったので、告白イベントをこなすためだけのお話といった印象も結構ある、もうちょっと二人の尺をとっても良かったような気もする。

そんな中で、今回完璧にこの二人の後押しをするためだけに動いていた蘭姉ちゃん。最後の告白直前邪魔だとばかりに聖さんに首トンして眠らせて連れ去る流れは、ちょっと笑ってしまいました。

紅葉さん

服部と和葉絡みのお話だと、絡んでくるのが定番となった大岡紅葉、その執事の伊織無我とともに、この二人は今回の映画でなんだかんだ一番印象に残るキャラクターとなりました。北海道観光地紹介のノルマでもあるのかと思わんがばかりに、自家用ヘリに乗り襟裳岬に五稜郭、函館など北海道各地を飛び回り紹介。

一番衝撃的だったのは、服部といつも一緒にいる眼鏡の子がカーチェイスをしている!からの即援護や!でスタングレネード投擲シーン。何かやるんだろうなと思ってずっと見ていましたが、あまりのスピード感に笑ってしまう。

最終的には、事故とはいえ服部の告白を失敗に終わらせることにも成功と、本筋にほぼ絡んでいないにもかかわらず圧倒的な印象を残した。

全体的に色々混ぜすぎてごちゃごちゃ。終盤のキャラクター入り乱れてワチャワチャしている感じは面白かったですが、怪盗キッド関連やら、服部和葉の恋やら、混ぜ込みすぎてごちゃごちゃした映画だったなという印象もある。

ハンバーガー

そういえば、妙にハンバーガーが絵に写っていた気がしました。ちょっと調べてみると、函館にはラッキーピエロというハンバーガーチェーンがあるらしく、コナン、服部が利用していたお店はそこだったようです。五稜郭公園前にもお店があるようで、そちらが映画に登場したお店なのでしょうか。それ以外にも、気球に乗った少年探偵団面々もハンバーガーを食べていましたが、来週からマクドナルドとのコラボとのことで、そちらに絡んでちょっとPRだったのかもしれません。

コナンと怪盗キッドが従妹

今回映画のラストで語られたのは、工藤新一と、怪盗キッド(黒羽 快斗)が血縁的には従妹にあたることが明かされました。

映画の予告でも、何やら服部に怪盗キッドの素顔を見られたようなシーンがあり、映画冒頭でそのあたりは即回収、声もそっくりだったといった話になり、まじっく快斗のヒロインである青子も、コナンを見て幼いころの快斗と顔がそっくり、という話があったり、妙に二人が似ていることを推してくるシーンが多い映画でしたが、その辺もこの従妹設定を見せるためだったということのようです。

何やら、真一の親である工藤優作が黒羽盗一と兄弟であり、両親が分かれた際、それぞれの連れ子となったことで別の道を行くことになった二人だったようです。

本作の重要なアイテムである五稜刀をプレゼントしていたりと、現在も交流は続いている様子。今回の映画中も、変装した姿でちらちらヒントを出していたりサポートをしていたようですが、ラストにはその正体を現す。今後、名探偵コナン本筋にも絡めて来るということなのでしょうか。

このあたりは、今週から少年サンデーで連載再開した『まじっく快斗』の方でも何か触れられるのかもしれません。

来年の映画

放送後には、来年の映画の予告もあり。2025年GW公開とのことで、タイトルはまだ不明。雪が吹きすさぶカットが流された辺りを見るに、来年は長野県警組のお話となるのかもしれません。

名探偵コナン 100万ドルの五稜郭 感想

評価:3.5

色々話がとっ散らかり、全体的に見るとちょっとトンチキな感じもある映画。しかし、キャラクターが多い割には、皆それぞれに役割があり、ノリもコミカルで楽しい映画でした。工藤新一と黒羽 快斗が従妹であることが判明したり、今後の原作にも拾われそうな要素もちらちらありましたが、果たしてどうなるのか。

コメント

  1. 匿名 より:

    映画の前に見ておくべき話を検索したら、このブログがヒットしました。
    タイトルにネタバレ書くの本当にやめてほしいです。

タイトルとURLをコピーしました