2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』の映画『 爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON！ プロミス・ザ・サーキット』の感想記事です。
この記事には映画のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON！ プロミス・ザ・サーキット
新たなハシリヤン
今回の映画にて登場した捕物隊長『デイモンサンダー』、何やら巨大な惑星破壊爆弾を地球に差し向け、地球に逃げてきた惑星トリクルの姫ニコーラを差し出すように要求。これまでのサンシータ―や、マッドレックス、キャノンボーグと比較しても、かなりの過激なやり口。しかし、捕物隊長という役職を見るに、ニコーラを捕まえることが仕事で、トリクル自体は別のハシリヤンが支配したという事なのかもしれません。
とにかう、本気を出したハシリヤンは星一つ吹き飛ばすぐらい気軽にやってくることが分かったのはかなり怖い。あくまでギャーソリン集めという目的がある故に、地道に襲撃を繰り返してくれているだけなのかもしれません。いまいち宇宙からやってくる以上の詳しいことがわかりかったハシリヤン、まだまだ本気を出していないことがよくわかるエピソードだった気もします。
とはいえ、今回の映画で主に暴れていたのはデイモンサンダーではなく、彼がサンダーイグニッションして生み出した『サーキット・グルマー』。何やら大也が買い取り、ブンブンカーを走らせようとしていたサーキットそのものが苦魔獣と化した物。ブンブンカーがサーキット場にいたのをいいことに、ブンブンカーまで含めて苦魔獣となっているという、仮面ライダーのてんこ盛りフォームのような勢いで大暴れ。その力で操られたブンブンカーが敵に回るという、まさに劇場版にふさわしい派手な敵役でした。
ブンブンカーが敵に回ったこともあり、今回はブンブンジャ―ロボでの戦闘自体はなし。しかし、それでも車同士のカーチェイス的なパートなどもきっちり用意されており、なかなか派手な演出があってよかったです。
相変わらずのサンシーター
今回の映画、主な敵はデイモンサンダーとサーキット・グルマーであったこともあり、思った以上に出番の少なかったサンシータ―。ちょっろっと、ブンブンキラーカーに乗ってカーチェイスなんかもありましたが、あっという間に退場。さほど出番はないなと思っていたら、EDでまさかのダンスに参加と相変わらずやりたい放題していました。
序盤の大量の復活怪人を差し向ける際には、在庫大放出だの、中古だの割と言いたい放題していたのも実に彼ららしい出番。いつものように緩い感じで映画に出演していた彼ら、本編では最終的にどのような形で彼らと決着するのかが、だんだんと気になってきました。
ブンブンジャーそれぞれが活躍
同時上映の仮面ライダーガッチャードの映画と比べると短めながらも、ブンブンジャー各メンバーにそれぞれ見せ場を用意しつつ話を回しているのがよかったです。玄蕃さんのピットインなんかは、いつもの突拍子のなさを感じさせながらも実に有効で、彼らしい見せ場。その裏であまり出番がないなと思っていたシャーシロについては、まさかの巨大爆弾の方の処理に当たっており、冒頭からずっとこの爆弾はどうするんだろう？と思っていた部分を少し力技気味に解決と大活躍でした。
映画限定幹部の捕物隊長『デイモンサンダー』の相手は幹部級との一騎打ちの定評がある大也さん。相変わらず単独でいい勝負をするあたり流石です。
追加メンバーながらも出演自体は予告の段階から見て取れていた先斗とビュンディーについては、きっちりバトルに参加。ビュンディーの名乗りをやらせるブンブンは、初遭遇時の逃げっぷりは何だったのかというぐらいの仲良しさでよいですね。
ミラは特に大活躍
今回の映画、特に話の主軸が当たっていたのは、ミラ。久しぶりに運転屋として買われた彼女の腕を存分に発揮、大也の車の飛行機能なんかも久しぶりに大胆に活用してカーチェイスからのフライトアクションと大きく活躍。
今回のゲストキャラクター惑星トリクルの姫ニコーラとは、一番大きく絡んでおり、彼女が自分のハンドルを握るための背中を押してあげる役どころに。ある意味、1話でミラ自身が大也にそうされていたように、ニコーラが自分の道を進む手助けをしてあげているようで、ミラの成長を感じさせるエピソードでした。
ラストにニコーラは、自身自分で惑星を取り戻すと決め、ミサイルを改造した宇宙船で元の星へ戻ろうとする。正直、逃げてきたお姫様が一人戻ったところでどうするのか？という気持ちがあったので、ミラが自分のブンブンチェンジャーを渡して力を貸すというのはよい展開でした。その後の、他メンバーとのやりとりも含めて、ミラらしいエピソードという感じでした。
ブンブンチェンジャーを渡して元の星に帰すという展開を見ていると、本編の終盤でも星を取り戻したニコーラが手助けしに地球に来てくれるなんて展開もありそうです。ブンブンジャーの目標がビッグバングランプリなことを考えると、もしかしたら大会で別チームとしてライバルになるなんて可能性もあるのかも。どちらにしても、ミラとの絡みもあり、本編での再登場があるなら楽しみなキャラクターとなりました。
ヒカキンは出番少なめ
ブンブン繋がりで呼ばれただろうヒカキン、映画での出番は本当にちょい役といった感じ。物語の導入にちらっと登場、そのまま事件発生からの退場と、かなりあっさりの登場となりました。
良くも悪くも、お客さんを呼ぶための登場といった感じで、仮面ライダーの方のゲストで登場していた小島よしおと比較するとかなりあっさりで残念。
しかし、それでもブンブンがファンだったり、なんだかんだメンバーみんなが知っていたりと、ブンブンジャー世界でも有名人であるようです。
爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON！ プロミス・ザ・サーキット感想
短めのエピソードということで、惑星トリクル周りは結構大雑把に進行。ニコーラの意味深に持っていたペンダントについては、何か意味があるのかと思っていましたが、単に大切なものというだけだった様子。
しかし、そんな中でもそれぞれの見せ場をきっちり作られており、よくまとまったお話でした。特にミラの成長に焦点が当たっているようで、自分の道を決めかねているニコーラを導くさまは、かつての彼女が大也にしてもらったことをしてあげているようでよい展開。
最後にブンブンチェンジャーを渡したのは、今後本編での再登場の可能性もあるのかなと、ちょっと期待してしまう展開でした。
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