2024年12月4日配信開始、週刊少年サンデー2025年1号に連載された名探偵コナン、ハロウィンの花嫁の位置幕の続きを描いた新シリーズの3話 『一期一会』の感想・考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。
FILE1136「一期一会」
いよいよバレる正体
今回は一連のお話の解決編ということですが、全開でほとんどの謎は明らかになっており、残されたフォントの件が触れられる。
前回に引き続き怖いぐらい綺麗な連携を決める警察訓練学校組により、あっさりと大麻絡みの証拠をつかまれていきしどろもどろになっていく犯人グループ。切り札の銃の入ったゴルフバッグすらも既に先手を打たれているあたりは、もはや可哀そうに思えてきてしまうほど。
どうにか逃げ出したせいで、町中で繰り広げるにしてはなかなかのカーアクションが勃発。無駄に逃げたが故に余計な怪我を負っていそうな犯人には自業自得とはいえちょっと同情してしまいそうになります。そして、そんなカーチェイスに同乗して楽しそうにしている幼き蘭姉ちゃんには、萩原もびっくり、しかし、その胆力には成長後の面影も感じてちょっと笑ってしまう。
やはり、特に何事もなく事件をあっさりと解決した今回のエピソードでしたが、重要なポイントは、むしろ現代でのパートにあった様子。水道の故障の件から降谷零が探偵事務所にて対応。
今回の事件と状況が重なったことで、降谷零が幼い頃に会っていた警察学校生であることに気付くコナン。しかし、過去の事件で新一が知った暗号のようなフォントの件をうっかり口にしてしまったことで、いよいよ降谷零がコナンの正体が工藤新一であると確信されるにいたってしまう。
読者的にはいまさらと言えばいまさら、まだ気づいてなかったのかとちらっと思ってしまうところもありますが、頭の切れすぎる小学生を怪しいとは思っていてもなかなか確信までは至れないというのはわからなくはない。とはいえ、いよいよこの事実を確信した零が今後どのように動くのかが気になるところです。
1連のエピソードは終わり、次回は8号に続くとなっており、間は挟むようですが年明けぐらいに次のエピソードが掲載されるようで楽しみです。
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