2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』14話『奇跡の覚醒!ケーキング』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
14話『奇跡の覚醒!ケーキング』
崖下へ落ちるショウマ
前回のショウマの敗北から続いた今回のお話。幸果さんとの約束を果たすため必死に戻ろうとするショウマの姿がなかなかに心に響くお話でした。
前回の戦いで崖下へと落下したショウマ、この高さでは生きてはいまいとはせず、きちんとエージェントに探させたシータとジープでしたが、先にショウマを見つけたのは絆斗。彼に手を貸してもらい、無事に幸果さんの元へ戻ることができたショウマ。
彼が最初に向かったのは約束のケーキ。それを一緒に食べる中で、自分が作ったケーキを皆で食べるという新たな喜びがショウマの中に生まれ、それが今回の新たな姿ケーキングフォームへとつながったようです。
これまでは食べるだけだったショウマ、自分で作り、誰かに食べてもらう喜びを知りそれが新たな力になるちうのはなかなか良い展開。ストマック家が、闇菓子を作るという敵という面から考えると、今後ショウマ自身が作るお菓子がそれに立ち向かうカギになっていくなんて展開も来るのかもしれません。
ケーキングフォーム
ショウマをおびき出すため、シータとジープは駅の爆破という表立った行動をとる。何なら、この行動自体も後々乱後にとがめられてしまいそうな気もしますが、もはや破れかぶれな様子の双子からすればそんなことは関係ない。もはや、ショウマへの復讐を果たすことのみが、今の二人の行動目的となっているようでした。
そして、そんな二人に立ち向かうショウマは、これまでにない表情を浮かべているのがなかなか印象的。これまでどちらかというと優しくふにゃんとした笑顔を浮かべている印象の強いショウマでしたが、今回シータとジープの元へ向かう際には、鋭い表情を見せており、二人と戦う覚悟が顔に出ていたのかもしれません。
二人との戦いの前、シータとジープの回想では、前回ショウマが見ていた二人の誕生日、その裏側が語られることになる。あの誕生日も、あくまで形だけの物。父は底には来てくれず、兄弟たちも形式だけ済ましたら皆離れて行ってしまう。シータ・ジープからすると、母親に常に構ってもらっており、父親もショウマの事ばかりを見ているという状況で、まさに自分たちの欲しいものをすべて持っていたのがショウマだったという事が語られる。
そういえば、ストマック兄弟の母親に関しては、今のところ一切触れられていませんが、このあたりも何か話に絡んできたりするのか少し気になりますね。もしかしたら、ランゴやニエルブ、グロッタの話にて何か語られることもあるのかもしれません。
双子なりにショウマに対して思うところがあっての復讐ですが、ショウマからすればそれは双子の勝手ないい分。覚悟を決めたショウマは双子を倒す決意を決めたのが、兄さん、姉さんという呼び方を辞めたあたりからはっきりと伝わったのが良い展開でした。
新たな姿ケーキングフォームは、眷属のようなホイップ兵の召喚も可能。前回ではスピードで圧倒されていた二人を逆にスピードで圧倒するような演出もあり、これまでのフォームとはけた違いに強くなっている様が伺える。召喚されたホイップ兵に関しては、何やら突然吐いていたり、その様子を見ていたりと、どことなくゴチゾウっぽい緩さもあるのがショウマらしくて良い感じでした。今回のシータ・ジープとの戦い、なかなかの高所での斬りあいがあったりと、なかなか危なそうなところもあり。飛び降りた後足場としていた部分が崩れるCG演出だったりと、なかなか大変そうでした。
そして、圧倒的な強さを誇るケーキングによる最後の決着、ショウマの一撃が迫る中、シータはジープを突き飛ばすことで彼を守るという選択を取る。ずっと二人でいると誓い合っていても、大切な一人は残したいという気持ちからの行動でしょうが、残された方からすればただひたすらにつらいだけの現実が残ることになる結果。雨の中一人泣き叫び、髪を切るジープは、これからショウマへの復讐のために動き始めることになりそうです。
今回ショウマは、シータとジープを母の仇と絆斗に伝えていましたが、ショウマはジープからすればシータの仇となりました。今回のショウマが二人を倒す際にすら、それでも二人と仲良くなれた未来があったのではないかと後悔の気落ちもあった事を考えると、次はショウマがジープと再び仲良くなれる道を探すなんて可能性もあるのかなと思わせる展開。今後この二人が憎みあう敵となっておわるのか、家族として認めあうなんてこともあるのか、色々と気になる要素となっていきそうです。
酸賀とニエルブ
これまでさんざん怪しい関係が疑われてきた酸賀とニエルブ、今回のラストではいよいよこの二人が接触するシーンが初めて描かれました。酸賀さんと呼んで酸賀の研究室に入ってきたニエルブ。初対面とも、これまでも繋がりがあったとも取れるシーン。とはいえ、絆斗に埋め込んだグラニュートの器官の話なんかを考えると、これまでも繋がりはあったと考える方が自然かも。
そして、そうなってくると気になるのは、今回酸賀が絆斗にはさらに刺激が必要といった事をいっていたあたり。更に刺激ということは、やはり仮面ライダーヴァレンになる際にも何らかの手を加えていたという可能性があり、そうなるとニエルブと協力して師匠を殺していたなんてこともあったのではないかと思わせてきます。
さらに、今回ニエルブはショウマの生み出したラムネのゴチゾウを捕まえていたのもちょっと気になるポイント。ここからショウマに対しても何か仕掛けていくのかなと思わせる展開でした。今後のガヴの強化フォームに、ニエルブが絡んでくる可能性なんかもあるのかもしれません。
15話 脱走グラニュート!
いつかは出てくるだろうなと思っていた、ヤミガシのバイトを辞めたいというエピソード。辞めるというならやめさせようと協力するだろうショウマと、グラニュートはすべて敵というスタンスの絆斗、二人がこのグラニュートに対してどのような結論を選ぶのか気になる所です。
予告では、シータがやられたことは流石に想定外だった様子のランゴも映る。やはり、シータとジープであればショウマの相手なら十分という判断で好きに動くよう放置していただけだったようです。
前回計画していた新たなバイトによる赤ガヴへの計画、そろそろ動き出すことになるのでしょうか。
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