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爆上戦隊ブンブンジャー44話 感想・考察 内藤が大也を少年と呼ぶ理由『届け屋が届かない』

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ブンブンジャー44話届け屋が届かない感想 エンタメ
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2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』。監督:中澤祥次郎、プロデューサー:久慈麗人による作品。様々な惑星を襲う『ハシリヤン』と、気分ブンブンで爆上るヒーローとの戦いを描く。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

44話感想『届け屋が届かない』

スピンドー本格稼働

いよいよハシリヤンと繋がったI.S.Aと内藤雷汰による本格的な行動が開始し、いよいよクライマックスに向けて話が進みだす。

宇宙に絡む資源と技術という恩恵を餌にスピンドーが地球人に望むのは、現在地球で起きている問題を解決しない事。地球という悲鳴のあがる星は、まさにスピンドーからすれば最高のギャーソリン生産工場。宇宙人が地球を狙う理由というと、地球が生き物が存在できる理想的な星であるが故という話がよくあるように思えます。しかし、本作では逆に地球が苦しみにあふれているが故に狙われており、なかなか珍しい地球の扱い方に思える。

とはいえ、様々な考え方を持つ生き物が同時に存在する星では、常に皆が幸せであるというのは難しい事。だからこそ、人は皆の幸せを考えて動き続けなければならない、しかし、スピンドーが願うのはその幸せを追求することの停滞。一見すれば世界は何も変わらないのかもしれませんが、その裏で確実に悪い方向に向かっていくというのは、なかなかエグイ侵略の仕方のように思えます。

そんなISAが行うのは、官民一体でブンブンジャーを無力化する作戦。ブンブンジャーが繋がりがあったと示すことで、世間のブンブンジャーのイメージを悪化させ、その裏ではブンブンジャーの活動の基盤となる大也の資産を丸ごと奪いに動く。シャーシロの裏切りも重なり、事態は一気に最悪の方向へと進んでいきました。

少年と呼び続けた意味

今回の話で一番衝撃的だったのは、内藤と大也の関係。これまで内藤が大也を少年!と呼び続けていたことの意味がわかったこと。かつてのその呼び方は、自分の教えを学ぶ忠実な生徒に対する親しみを込めた呼び方であったことは間違いない。しかし、大也が成長し自分が誰かを救うヒーローとなった時からその意味が変わってしまう。幸せとは不幸なものがいるから実感できるという内藤の考えとは、相反する自身の考えを実行する大也を、子供であるとみなし否定する意味を込めた呼び方だったというのはなかなか衝撃的。

これまでの話の中でもブンブンジャーに友好的に動いていたのも、全ては今回につなぐため。まさかのブンブンカーの改造まで済ませ裏切らせる容赦のなさなど、味方であると見せかけていたが故にできることをこれでもかとやってくる。

そして、そんな内藤が大也に示した道は、自分の資産を全て内藤に私、今ブンブンを助けに行くか、目の前の悲鳴を見捨てて、大也の資産があれば救えるだろうこれからの悲鳴を全て見捨てるかという二択。

幼い頃、隣の部屋から聞こえた悲鳴を救えなかったというのが彼のルーツであるが故に、自身の資産を失い、これからブンブンジャーとして誰かを救うということができなるとしても、目の前のブンブンの悲鳴を救いに向かうというという選択を取る。

そんな大也の判断に対するすさまじい勢いの内藤によるバクアゲだなぁ!という作品のテーマともいえる言葉は、まさにブンブンジャー全てに対する皮肉のように聞こえてきます。更には、最後の承認は大也の手すら介さずに自らの指で押すというのも、最初からすべては自身の手の内だったということを大也に示しているようでした。

しかし、そんな大きな決断をした大也ですら、ブンブンに伸ばした手は届かないというラストに繋がるというのが実に容赦のない展開。すべてを犠牲にして目の前に悲鳴に答えようとした大也が、目の前の悲鳴すら救えなかったというラストは、まさに大也の完全な敗北を意味する。

攻撃を受け意識を失ってしまったブンブン、全てを奪われた大也、そして、ブンブンのギャーソリンを受けさらなる力に目覚めたスピンドー。

以前のFinalLapのキーアートの白の方では、壊れたブンブンチェンジャーが描かれており、てっきりこれはスピンドーの襲来を意味していたのかと考え、思ったほどじゃなかったなと感じていたのですが、白のキービジュアルはむしろ、白くなったスピンドーを迎えたこの状況を意味していたようで、果たしてここからどのように逆転していくのか気になるラストとなりました。

ここから逆転の鍵になるとしたら、裏切っている(フリをしているだろう)シャーシロ、前回送られてきて未来の元にあるニコーラ姫のペンダントあたりか。他に気になる要素としては、なぜかサンシータ―のところに身をよせ食事を貰っていたスピンドーの猿シャイシャイ・サルカーもあり。スピンドーの元にいたはずの猿が、突然サンシータ―の元に現れたのは、何か意味があるとは思うのですが、こちらは今後どのように働くのか一切が謎です。

ある意味一年かけてラストに用意された盛大な裏切り。果たしてここからブンブンジャーがどのように逆転していくのか、終盤にかけてなかなか気になる展開となってきました。

次回45話 地球の敵

世界の敵として世間からも否定され、資金も奪われたブンブンジャー。ブンブンも倒れ、そちらにかかりきりの大也がいる中で、始末屋二人が動く様子。

何やらディスレースまで復活して、世間の意見を誘導しようとするようですが、果たしてそれに対してどのように先斗が動いていくのか気になるところです。

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