2024年9月1日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第6作目の作品『仮面ライダーガヴ』25話『虚像の幸せ 蜜の味』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
25話 虚像の幸せ 蜜の味
デンテはなぜ人間界のお菓子が好き?
前回、ブリザードソルベを使いビターガヴを撃破したショウマ。てっきりその一件で体調も戻ったのかと思っていたのですが、まだまだ不調は続いているようで食べられるもののアイスのみとのこと。そんなショウマに向けて、いろんなアイスを食べようという話が上がり、ラキアも一緒にハピパレに向かう事になる。
今回の話で衝撃的だったのは、グラニュートの食生活。今回、ショウマが美味しそうにアイスケーキを食べる横で、ラキアもアイスケーキを食べていましたが、その反応は微妙。そもそも、グラニュートの主食は石とのことで、そもそも人間界の食べ物は口に合わないとのこと。過去のショウマが、グラニュート世界の食べ物は食べられず草のようなものを食べていたという話もありましたが、そのあたりがより具体的に描かれました。
今回この話が明らかになったことで、人間界のお菓子が大好物な大叔父デンテ・ストマックの異常さが際立ってくる。今回のラキアや、酸賀からお菓子を貰っていたニエルブの微妙な反応が一般的なグラニュートの人間界の食べ物への反応だという事がわかると、デンテが人間界のお菓子をあれほど好きと言えるのはなぜなのかが気になってくる。研究のために色々なものを食べてきた故に、グラニュートの中でも異端というだけなのか、はたまた、ほかに理由があるのか。デンテの過去にもまだ何かあるのかなと思わせるお話でした。
絆斗
母親の件を知り、ショウマを突き放して別れてしまった絆斗。そこに重なるように酸賀から新たな力を得たことで、ショウマ達と関わっていく理由すらも失い、より一人で何かを解決しようと動き出してしまう。
どうしても、ショウマ側にも負い目があったり、そもそも体調が悪かったりで、積極的にショウマから働きかけるという事が出来ないというのも難しいところ。こんな時、幸果さんが二人の間をつないでくれるというのがこれまでの話でしたが、もはや一人で動けるようになった絆斗は、その繋がりすらも頼ろうとはしないためどんどん話がこんがらがっていっている気がします。
とはいえ、絆斗が得た力は本物で、単身ビターガヴを撃破するにまで至る。ただ、何らかの反動のようなものはあるようで、少しずつ体調不良の気配を見せているのが気になる所。グラニュートの器官が成長しているのか、単に人の体には負荷が大きすぎるだけなのか、絆斗の今後が気になる展開となりました。
そして、何より気になるのは絆斗に新たな力を授けながら、その裏できっちりビターガヴを世にはなっているらしき酸賀の目的。今回研究所に大量のピザの箱があり、友達に振舞ったとのことですが、またビターガヴに食事をさせていたのは間違いがなさそう。自分で作ったライダーを自分で作ったライダーに倒させるというまさにマッチポンプとしかいいようのない行動をとる彼、果たしてその目的は一体何なのか気になります。
ラキアと人間
今回の話の主軸にあったのは、幸果さんが提供したバイトから繋がったラキアと人間との関係の進展。これまでは、人間に対する興味自体は持つことのなかったラキアですが、仕事の中で人と関わる中で人に対する興味をもつ切っ掛けが生まれました。
特に今回登場した男の子との交流の際には、その姿にかつての自分の弟を重ねるシーンもあり。今回のラストは、彼に関わるグラニュートとの戦いまで行きましたが、次回予告を見る限りすぐには決着はつかないようで、次回もまた少年とのエピソードが中心となる様子。この二人の交流が、ラキアの考えを変えることに繋がっていくのかもしれません。
また、今回グラニュートの味覚関連の話にちらっと触れたのは、人との交流がグラニュートの味覚に何か影響を与えるなんてこともあるのもしれません。今回少年が食べたそうにしていたプリンが、次回話の鍵になったりするのかなと思うお話でした。
26話 怒りのぷっつんプリン
怒りのぷっつんプリンとのことで、ぷっちんプリンをもじったお話。今回のラキアとの交流で描かれたプリンがタイトルに絡めてあるのも、ラキアの心情を変化させる大きなきっかけとなるのかもしれません。
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