2023年4月9日より機動戦士ガンダム水星の魔女第二クールがスタートしました。20話「望みの果て」の感想文となり、内容的にネタバレありなので未試聴の方は注意してください。
地上の異変の後で
戦場になった地上を見て荒れるノレアと、逆にその罪の意識に震えるミオリネ。
サリウスの身柄確保を目標に動き出したグエルと、それを察して動き出したシャディク。彼がいながらミオリネにこんな罪を背負わせたと、グエルを許さないというシャディク。かなり八つ当たりといった感じもあります。
セセリアに地球寮での自分の行動を報告しにきたマルタン。しかし、逆に地球で起きた事件について、セセリアによるマルタンへの尋問が始まっていた。ロウジは、エアリアルのことになると話が長い。腕の中にいる目が真っ赤に光るハロが怖い。
株式会社ガンダム側では、エアリアルの地上での大暴れに関して大量のクレームが到来しパソコンがパンク。何も知らされずにこんな状況を引き起こされ、さすがにリリッケすらも社長に対して怒っている。
そんな中、授業に真面目に出席するスレッタ。学内でも嫌がらせのメールが送られてくる。上の空の彼女。しかし、そんな状況でもペトラは少し優しくしてくれる。ラウダが助かった件で地球寮への感謝。それに対して、「ラウダさんのこと好きなんですか。」とずけずけときく。こういうところはやはり天然というのか。
学園付近の宇宙では、学園の調査に当たるべく、グエルは機体を持ってきたが、当然それに対抗するべくシャディクも既に動いていた。サリウス代表を探させまいと、妨害するシャディク。グエルに一手先に撃たせることであくまで反撃という形式をとり、学園での武装制限を解除した機体で戦う。
学園での惨劇 再び
既にシャディクの情報がバレていたため、とらわれたた、ノレア、5号、ニカの三人は解放される。鍵が開き飛び出していくノレア。それを追う5号。ニカもまた部屋から出る。
5号の呼び止めに「死ぬのが嫌なら逃げろというが、逃げてどうするのか。」と冷たく返し、学園ごと全て壊してやろうと、ガンリヴォルバを伴い暴れまわる。ノレアにより、オープンキャンパスを思い出させる惨劇が再び始まる。
ノレアの砲撃により崩れる学園の中、逃げるノレアとスレッタ。ラウダ先輩がデートすっぽかすから。生き残ったら何をしたいと互いに話す。文句を言いながらも怪我した学生を助けながら逃げるが、砲撃により崩れる学園に巻き込まれてしまう。
グエルとシャディクとの戦い、宇宙での派閥争いしかなかった父親のことを。父親を殺したのはグエルだろという言葉、そしてそれを聞いているラウダ。おそらくフォルドの夜明けからシャディクに報告が上がっていたか。
学園内は戦場となり、ミオリネのトマト農園もまた踏みつぶされる。
フェルシーが出撃するも、あくまで学園使用とのことで非常に危険。地球寮が壊され対抗できる基地を失ったチュチュの元に、セセリアよりブリオン社の新型が貸される。しかし、チュチュ様にカスタマイズで切るデータも失われていた。そこにやってくるニカ。いい顔してるマルタン。チュチュとニカ、隠し事についてはまた後でと約束し、チュチュが出撃する。
父親を殺し、自身の財閥崩しの邪魔をし、ミオリネもまた手を汚した。それはすべてグエルのせいだと問い詰め、自分自身が今こうして手を汚していることもまた、そうせざる負えなかったと、スペーシアンへの恨みを吐露し戦うシャディク。
シャディクとグエル真っ向勝負。互いに組合うところに増援が来るも、ビットをうまく使ったグエルのダリルバルデにより、シャディクの機体は四肢を破壊され制圧される。
シャディクはベネリットグループは、地上のアーシアンだけでなく、学園までも犠牲にしたという現実を突きつけ議会連合を動かす、と語る。ある意味この状況もシャディクにとって、ベストではないにせよ想定の範囲内だったのかもしれません。
学園での戦い、命を費やし戦うノレアの元にルブリスウルで現れる5号。あの絵の場所にノレアを連れていくと、語りかける5号に足を止めるノレア。5号の言葉は確かに彼女に届いたが、戦場で足を止めたノレアは撃たれてしまう。
そして、戦いは終わり、スレッタもまた目を覚ます。彼女が見たのは、共に逃げていたペトラは瓦礫の下にいる姿でした。
惨劇の後に
おそらく学園での出来事、ペトラの件を知ったのだろう悲惨な表情を浮かべるラウダ。父親殺しに兄が関係していた件も今回知ったラウダは、衝撃的な事実が立て続けに突き付けられた彼は一体どうするのか。
コックピットが開いたルブリスウルが回収されているようなシーンもちらりとうつり、5号の行方は現状不明。どこかの勢力が彼を拾ったのか。ノレアの死を受けて彼は何を目指して動くのか。
必死の救助活動が続く学園、既に助からなかった人もたくさん出る中で、スレッタもまた一人瓦礫をどけていた。それを見つけ手伝う地球寮の面々。
エアリアルと母は去り、ミオリネも離れ、どこか茫然自失としていたスレッタ。否応なしに巻き込まれた戦果の中、起きた悲劇を目の当たりにして、目の前の現実に立ち向かい始める。それは一つの独り立ちの様にも見えました。今、彼女が何を思っているのか、これからどうしていくのか、気になるところです。
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