2023年秋に放送開始した『葬送のフリーレン』アニメ。1~4話は金曜ロードショーにて放送、その後通常放送が開始しました。こちらの記事は21話『魔法の世界』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
21話『魔法の世界』
ゼーリエとフリーレン
今までの歴史で書かれたすべての魔導書の知識を持っているゼーリエ。フランメの師匠でもあるエルフ。戦いのために魔法を洗練してきた存在であり、自分とは違うフリーレンに対してあきれてるところもあるようですが、その実フリーレンの実力は認めている様子。
フランメとフリーレンがかつて、自分の元に来たことを思い出し、かつてのフリーレンが、自分から魔法を貰わなかったことを、そして、魔法は探し求めている時が一番楽しい、という言葉を聞いたその時を思い出していました。
そして今回、まさにそのフリーレンが、ゼーリエの絶対とされた結界魔法を解析、解除するという偉業を達成する。それを感じたゼーリエが、喜んでいたのも、自分とは違いながらも確かな魔法の実力をも感じさせた故ということなのかもしれません。
デンケンとフリーレン
そして、そんなフリーレンと同じ、魔法は追い求めている時が一番楽しい、という思いを持っているデンケンとフリーレンとの戦い。
宮廷魔導士としての実績と自信があったデンケンは、風と炎合わせたような炎の竜巻を生み出す、巨大かつ強力な魔法を繰り出す。しかし、その強力な一撃すらもフリーレンの一般防御魔法で防がれてしまう。更にフリーレンは、仲間のために結界の解析まで裏で進行させている状態。
これまで本作においてフリーレンが相手をしてきたのが、魔族ばかりだったためわかりませんでしたが、普通の魔法使いと比較した場合の、圧倒的な差というものがはっきりとわかるお話でした。
逆に、こんなフリーレンに対して、戦ってきたり、フリーレンすらも警戒していた断頭台のアウラなどの上位の魔族たちの恐ろしさも強調された気もします。
デンケンを倒したフリーレンは、シュティレを持っているラオフェンに対して脅しをかける。殺しはしないとわかっていても、痛めつけるだろうという優しさから魔法を使ったラオフェンでしたが、一度見た魔法は通用しないといわんがばかりに、あっさりと捕まってしまう。
結果、シュティレはフリーレンに奪われ、二人は気に縛り付けられてしまう。しかし、この状態で会話する二人、デンケンが、ラオフェンに対して、自分の目的を話したのは、このラオフェンの優しさにどこか心を許したからなのかもしれません。
水と氷と大地
ラヴィーネとカンネを相手とするリヒター。前回ガキ二人を殺すだけと、強い言葉を使っていた割に、手ぬるいというか、本心では殺したくなさそうな感じが伝わってくる戦い方。
とはいえ、その魔法の実力はしっかりとあり、ラヴィーネ、カンネの二人を相手しても大地を動かす魔法で圧倒。
氷の魔法も岩で防がれ、水の魔法は水がないため使えない。その圧倒的な質量で、一般防御魔法を突破してくる戦い方は、彼の言うところの現代の魔法使いのあり方なのかもしれません。
しかし、そんな中で、フリーレンの助けが訪れる。結界を解除したことで、空から雨水が落ちてくる。そして、その水を操作できる魔法は、まさに彼の言っていた大きな質量を操る魔法そのもの。
格下相手であれば相手の得意な水場でで戦って圧倒してもよいものが、何か警戒している様子があったのも、この水を操る魔法の恐ろしさを想定していたからなのかもしれません。
デンケン最後の手段
デンケン一行はフリーレン一行に敗れ、皆魔力が尽きる。魔法の綱は壊せずとも、縛っている木は壊せるというちょっとした発想の転換で脱出。諦めるリヒター、ラオフェンに対して、泥臭く粘るデンケンがかっこよい。
最後に見つけたチャンスは、チームメンバーが死に、それでもシュティレを手放せない、限界のチームからシュティレを奪い取るという作戦。
作戦というにはもうただの力技ですが、魔力の尽きた相手と自分、最後の最後でスデゴロの殴り合いに突入するというのは、笑えながらもどこかデンケンの根っこにあるカッコよさを感じるシーンでした。
久々のシュタルク
ここしばらく魔法使い関連の話という事で、出番のなかったシュタルク。久々の一人の夜。夜遅くまで起きててもフェルンに怒られない。幸せすぎて怖いぜ。というささやかな幸せをかみしめる久々のシュタルクのラストでちょっと笑ってしまいました。
22話『次からは敵同士』
一級魔導士試験一次試験が決着といった感じの話。今回ラストにシュタルクがいましたし、久々に合流してのお話となりそうです。次からは敵同士、今回味方だったパーティーの面々と競い合う事となるのでしょうか。
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