PR

ガールズバンドクライ 2話感想・評価『夜行性の生き物3匹』

ガールズバンドクライ2話『夜行性の生き物3匹』感想 アニメ
当ブログは、アフィリエイトプログラムに参加して商品を紹介しております。当ページのリンクを介して商品を購入すると著者に収益が発生することがあります。

2024年春に放送開始の作品、原作・企画・製作:東映アニメーション シリーズ構成:花田十輝 シリーズディレクター:酒井和男 オリジナルアニメ『ガールズバンドクライ』の2話『夜行性の生き物3匹』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

2話 夜行性の生き物3匹

桃香との別れと一人

1話ラストでちょっとはじけた主人公の仁菜。そのキャラクターがより深掘りされ魅力がわかりやすくなった2話といった感じのお話でした。

前回、東京から帰ることをやめた桃香さん、家も引き払いバイトもやめてからの一点再生活という事で行き場をなくし、数日仁菜の家での一緒の生活となっていたようです。前は仁菜からすればただ憧れていた人だった桃香でしたが、プライベートのちょっとだらしないあたりに触れた事で、ちょっとつれない態度を見せておりその態度の変化にちょっと笑う。

そんな、仁菜は、東京で予備校に通い大学への入学を目指す。いい大学に行かなければその後が大変という考えも確かにあるのでしょうが、その根っこのあたりには、学校や家族や虐めてきた人たちに、負けたみたいという強い反抗心が秘められているのが実に仁菜らしい感じがしました。

東京で勉強をする仁菜をバンドのボーカルとして誘う桃香でしたが、それに対してはつれない返事。あくまで、中指を立てるというのは、それぞれの立場で頑張るという話のつもりだったとのこと。しかし、あそこで他人のマイクを奪い取って歌いだせる人はなかなかいないでしょうし、そりゃ桃香さんも、誘うよなと思ってしまう。

そんな桃香さんとの別れでは、中指ではなく、小指を立てようという約束。気持ちの上では中指を立てていても、やはり一般的にはまずい。その辺の周りを気にする感じが、仁菜ならではという気がします。

仁菜の過去、家訓のある独特な家に対する不満、学校で行われていたいじめ、そんな中、東京に出てきたたった一人の自分。前回もちらっとあった体から立ち上る赤黒いオーラのような演出も、今回の話を見ていると二菜の中にやりきれない何かがたまっていっている演出というのがよくわかりました。

合わない二人

桃香さんとの別れた後、一人川崎での寂しい生活生活。そんな中、家のライトを渡そうと久しぶりに連絡をくれる桃香。流れでそのまましゃぶしゃぶに誘われるものの、そこには知らない女が一人。バンドのドラム担当となる安和すばるとの初遭遇。

桃花さん的には、川崎で話せる相手がいたほうがいいという配慮での引き合わせ。実際に誰とも話せず寂しげにいた様子を見るにそういう相手が必要だったのはその通り。しかし、何かがかみ合わない二人、もしかしたら熊本で自分をいじめていた子と雰囲気が似ていたなんてこともあるのかもれません。

今回、一緒に鍋を囲むシーンが複数挟まれ、すばるは白菜の触感が残っている感じが好き、それに対して仁菜のくたくたになっているのが好きという二人の感想の違いは、まさにこの二人の合わなさのようなものを感じさせるようでした。

一緒に食べるも、頑張って話を合わせてくれようとするすばるに対して、言いようもない気持ちがたまってしまう仁菜。一度はライトだけ貰い二人を切り捨てたように去っていった仁菜でしたが、それでも自分があの場の対応は間違っていたことは分かっている。だからこそ、より自分の中にもやもやがたまり、思わず帰り道叫んでしまう。

そこに居合わせた酔っ払いの男性、勢いのままつっかかってしまいましたが、流石に相手が悪かった。まさかのライトを振り回して大暴れと、ためにためた爆発をぶつけられたのは災難としかいいようがない。しかし、本当に躊躇のない大暴れといった感じで、あまりの勢いにちょっと笑ってしまう。

しかし、そんな仁菜も、家に戻り一人になるとずっと闇の中なんだとすべてを悲観してしまう。根っこにあるのは誰かを求める気持ちで、そんな素直な気持ちも深く考え込んでしまう性分故に、うまくかみ合わずため込み爆発させてしまうという危うさが仁菜の魅力なのかなという気がします。

そんな仁菜の家にやってくる二人。何やらもう感情がぐちゃぐちゃになって泣き出す仁菜。そんな様子に笑ってしまうすばる。しかし、あの態度で出ていった子が家で一人泣いていて、それでもライトはぐちゃぐちゃになっている、というのはあまりの不器用さについ笑ってしまうのもわかる。

そして、からかってくるすばるに対して肘鉄を一発入れる仁菜。周りに気を使って我慢して、ため込んでいた彼女が肘鉄一発ぶつけることができる相手となり、少しは素の自分を見せるられる関係に近づいたようでよかったです。

ここまで生々しく自分の気持ちをため込んでいるのが感じられる主人公というのもなかなか珍しい気がする。本当に桃香さんの言う通り、歌った方がいいと思わせる主人公となってきました。

次回3話『ずっこけ問答』

何やら桃香さんに指を突きつけられている仁菜の様子を見るに、また何やらトラブル発生か。

1話での牛丼屋でのバイトの子もちらっと登場。あの二人が残りのバンドメンバーの様ですが、果たしてどのように知り合う事になるのか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました