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真夜中ぱんチ 最終回 12話『The Last Live Stream』 感想

アニメ
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2024年夏より放送開始の作品、P.A.WORKS、監督:本間 修によるオリジナル作品『真夜中ぱんチ』の最終回12話『The Last Live Stream』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

12話『The Last Live Stream』

予想を裏切る最終回

消えたりぶに、愛なる人物からの手紙、襲い来る5人の吸血鬼との戦いをリアルタイム配信。最終回ながら色々要素てんこ盛りでのスタートとなりましたが、この吸血鬼鬼ごっこの本当の目的は、真咲の動画に出たいという本音を再び聞き出すための最後の盛大なドッキリ。良い意味で予想を裏切る最終回でした。

正直、途中でりぶが全然来ないあたりで相手をしているのがりぶなのでは?と疑問に多いこそしたものの、これまでの吸血鬼まわりの設定の話や、マザーに絡んだエピソードなど、吸血鬼のシビアな設定も見せていたがゆえに、見ていてしっかり騙されてしまう。全体的には、視聴者まで巻き込んだドッキリ企画のような形でまとまっており面白かったです。

今回本題となったのは、ある意味最初のエピソードから真咲にまとわりついていたアンチのコメント達。特に、前回本人を見かけファンです!と声をかけてきた彼女が再び配信のコメント欄に登場、辛辣な言葉を投げかける。本当に嫌いな人、好きだけどからかってしまう人、そして、妹さくらを筆頭に少しはいる本当に応援してくれいる人たち。

色々なコメントであふれる配信であるがゆえに、その言葉を怖がる真咲でしたが、最後は自らの気持ちで踏み出す。いざ、真咲が出演する覚悟を決めてから出てくる今回のサブタイトルが出てくるのもまさに最後のエピソードの主役は真咲というのを表しているようでよい感じ。

本当に色々と話が広がりどうなるのかと思っていた最終回ですが、アンチコメントを恐れる真咲が再び動画に出演することができるのかというある意味本作の根っこにあるお話をこれまで出会った人々や、ハリシスの面々なんかも協力して描くというのが本作総決算という感じのするお話で非常に良かったです。最終回がどっきりネタというのも、動画投稿を題材にしたアニメだからこそといった感じがするにもよい。

ドッキリ企画のラストは、怒った真咲の真夜中パンチで終了というのも、実に本作らしくてよいお話でした。

真咲とりぶの過去

前回手紙を残していた愛なる人物はドッキリのために作った偽名、ということで最後の最後で明かされるりぶと真咲の出会いのエピソード。20年前に二人は出会い、りぶに血を吸わせて命を救っていたのが真咲だったという事実。自分から血を吸わせてあげると言いながら、いざ血を吸うと痛みのあまり全力で放り投げているのが実に真咲らしく、勢いにあふれていて笑ってしまいました。そのまま20年間眠ってしまったというのがりぶの長期睡眠の理由だったとのことで、命を救ってくれた真咲の血というのが、りぶが真咲の事を特別に思う原因だったようです。

何やら、マザーはその事実を知っていた様子。結局最終回では、ゆきの謝罪シーンの実での登場となったマザーでしたが、彼女自身がどのような人物なのかもなかなか気になる所。

今回で最終回、終わりの画像ではまたね!とのことで、流石に二期決定!とまではいかず。話としてもきれいにまとまった本作、ここで終わるというのも納得の最終回でしたが、登録者100万人の達成もまだですし、いよいよメンバー全員揃って、というところで終わってしまい、メンバー全員揃い+真咲での活動もまだまだ見てみたかったですね。

全体的にテンポの良いギャグで話を構成しながらも、真咲の動画に向けた思いと、動画再出演という1話からのお話をきっちり描き切り、サブで出てくるようなキャラクターもきれいに生かしたエピソードが続き、なかなか良い性格をしたキャラクター達を動かしながらも、非常に丁寧な作品という印象を受けた本作。またいつか続きが見てみたいと思う作品となりました。

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