2025年 電子書籍がある課題図書一覧
課題図書について調べている中で、最近の作品は絵本などでもKindleや楽天kobo等の電子書籍版が発売もされていることを知りました。電子書籍ですと端末こそ必要ですが、郵送の費用等が必要なくなりお得になる面もあります。
そこで、この記事では2025年(令和7年)の第71回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書から電子書籍として販売されているのが確認できた作品を一覧にしました。なお、全て網羅しきれていない可能性があり、他のサイトで電子書籍版が確認できた作品があればコメントにてご連絡いただけると助かります。
なお、2025年課題図書全作品一覧は以下の記事にてまとめています。
小学生低学年の部
小学生低学年の部では、4作品中2作品が電子書籍として販売されています。
ライオンのくにのネズミ
さかとく み雪 作
父親の転勤でライオンのくにに引っ越したねずみの家族。ライオンが怖くて仕方がない子ねずみだったが、あることをきっかけにライオンと対決することに。使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らはわかりあうことができるのか?
ぼくのねこポー
岩瀬成子 作 松成真理子 絵
少年の心の機微を丁寧な筆致で描いた幼年童話です
小学校中学年の部
小学生中学年の部の課題図書は、電子書籍で販売されているものは存在しないようです。
小学校高学年の部
小学校高学年の部では、4作品中1作品のみ電子書籍版が販売されているようです。
ぼくの色、見つけた!
志津栄子 作 末山りん 絵
トマトを区別できない、肉が焼けたタイミングがわからないことから、色覚障がいが発覚し苦しむ信太朗。母親は悪気なく「かわいそう」といい、試すようなことをしてくるし、症状を知らないクラスメイトから似顔絵のくちびるを茶色に塗ったことを馬鹿にされ、すっかり自信を失ってしまう。眼科の先生は個性のひとつと言ってくれるけれど、まわりがそうはとらえてくれないし…。
学年が上がり、クラス担任が変わり自分自身に向き合ってくれたことで、信太朗は自分の目へのとらえ方がすこしずつ変わっていくことに気が付く。
中学校の部
中学校の部では、4作品中1作品のみ電子書籍版が販売されており、Amazonでのみ電子書籍版が確認できました。
鳥居きみ子:家族とフィールドワークを進めた人類学者
竹内紘子 著
鳥居きみ子の夫は、「知の巨人」ともいわれ、明治から昭和時代にかけて活躍した人類学者、鳥居龍蔵です。彼の生涯や研究業績を紹介した本はたくさんありますが、きみ子のことはこれまで紹介されたことがほとんどありません。じつは、「家族とともに調査・研究する」という形で、女性の活躍が厳しい時代を生き抜いた先駆的な研究者なのです。人類学のなかでも、昔から伝わる生活・風習・伝説・歌などを調べる民族学を切り開きました。その生涯をはじめて伝える一冊です。
高校生の部
高校生の部では、『銀河の教室』と『「コーダ」のぼくが見る世界:聴こえない親のもとに生まれて』の2作品が電子書籍があるようで、『「コーダ」のぼくが見る世界:聴こえない親のもとに生まれて』については、Amazonのみで販売が確認されました。
また、『銀河の教室』については、2025年4月4日時点で、Amazonの本を読み上げてくれるオーディオブックサービス『Audible』の対象になっていることも確認できました。
銀河の図書室
名取佐和子 著
「ほんとうの幸い」って、何だろう?
瑞々しく、愛おしく、胸に響く傑作青春小説!
県立野亜高校の図書室で活動する「イーハトー部」は、宮沢賢治を研究する弱小同好会だ。部長だった風見先輩は、なぜ突然学校から消えてしまったのか。高校生たちは、賢治が残した言葉や詩、そして未完の傑作『銀河鉄道の夜』をひもときながら、先輩の謎を追い、やがてそれぞれの「ほんとう」と直面する。今を生きる高校生たちの青春と、宮沢賢治の言葉が深く共鳴する感動長編。
「コーダ」のぼくが見る世界:聴こえない親のもとに生まれて
五十嵐 大 著
ときに手話を母語とし、ときにヤングケアラーとみなされて、コーダは、ろう者とも聴者(ちょうしゃ)とも違うアイデンティティをもち、複雑な心を抱えて揺れ動く。
日々の通訳、聴こえない親とのコミュニケーション、母語としての手話、手話歌や「感動ポルノ」との付き合い方、マイノリティとして生きること。作家である著者が、幼少期の葛藤や自身のなかにある偏見と向き合いながら、コーダの目で見た世界を綴る。
こちらのページで告知された情報をまとめています。

コメント