じゆうちょうQ 11話 こけし
2026年1月31日に幻冬舎plusにて公開された記事じゆうちょうQ 11話 『こけし 』の感想記事です。ネタバレも含むのでご注意ください。

じゆうちょうQ 11話 『こけし』
今回はこけしの製作にあたる職人さんへのインタビューの音声を文字おこししたもの、ということ。
今回は、映像全てがお蔵入りした物というわけではなく、あくまでこけしにまつわる不気味な話の部分のみがお蔵入りといった感じになっており、これまでとは少し方向が違うお話のように思えました。
時代の流れにより、売れなくなっているこけしですが、それを作る大変は今も変わらず。前半部分は、そんなこけし職人の苦労が描かれる内容となっており、テレビ放送に使用されるというのも納得の内容。
しかし、終盤の不気味なお客さんの話から少しだけ風向きが変わってくる。そのお客さんは、知り合いの占い師に手に入れるよう助言された、とのことで何らかの効力を持ったこけしを買い求めに来たとのこと。
こけしにはそんな力はないと語る職人さんですが、それでも50万円もするこけしを購入してくれるそのお客さんは無下にはできず、こけしを販売。更にそのお客さん、毎年訪れては新しいこけしを購入しているとのことで、職人さんもそれに合わせたこけしを作るに至ったようです。
そんな今回のこけしのお話、あくまでイメージに沿わないが故にカットされたものとのことで、大して大きな問題が起きたというわけではないようにも思える。
ただ、最後に貼られていた職人さんが作った写真は、お客さんの要望に合わせた非常に不気味なものとなっている。これを気に入って購入していくお客さんは、やはり人を呪うためにこのこけしを利用しているというのが正しそう。
このこけしたちは、職人さんがわざと不気味に作っただけのこけし。不気味ではありますが、そこに何らかの力があるわけではなく、少し考えのおかしいお客さんに合わせてあげている職人さんのお話というだけ。
しかし、それでも買われていったこけしたちは、何らかの呪いの媒介とされている可能性は高く、職人さんはそんな用途に使われているこけしを毎年作り続けている。本人にその気はないとしても、その不気味なこけしたちは、いつか本当に呪いのこけしになってしまうのではないかと思わせる怖さもそこにある。もしかすると、今の世界に伝わる呪いも、最初はこんな何気ない形で作られ始めたなんてものもあるのかなと思わせるお話でした。


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