こちらの記事は、2026年5月2日(土)に放送されたアニメ『僕のヒーローアカデミア』の最終回後のエピソードNo.170+1「More」の感想記事です。ネタバレも含まれますのでご注意ください。
No.170+1「More」
デクとかっちゃん
元は単行本最終42巻で描かれた追加エピソードとして描かれていたこのお話。そちらを忠実に描きながらも、アニメ化ということで描写が増えていたりとなかなか贅沢な追加エピソードとなっているお話でした。原作の描写では、1ページで終わっていたヒーロー総出の大捕物のシーンがきっちり描かれていたのですが、あのメンバー総出で追いかけられる暴走車、よくあの町であんなことをしたもんだと思ってしまいます。
そんな本編の後日談なお話を見ていてまず感じるのは、かっちゃんの成長っぷり。特に序盤の車の中での3人のやり取りを見てると、デクが気軽に軽口を向けるどころか、軽くいじることを当たり前のようにしていたり、それを素直に受け入れていたりと、歳を経て二人の関係性が本編の時間とはまた違う方向に一段と深まっているように見えるのが良い感じ。
事務所の評価なんかを見ていると、相変わらずの口の悪さは健在の様ですが、それでも使いどころはきちんとわきまえるようになっていたり、むやみに周りにかみついたりしなくなっているのはよくわかり、成長したなぁと実感してしまう。
そんなかっちゃんからデクへの言葉は、もっと自分を高く見積もれ、というもの。ただ、元を辿ればデクの低めの自己評価の大きな理由の一つであった彼の口から出てきたこの言葉に、デクからも、どの口がとツッコミが入っているのもよいですね。
デクの実力は十分認めているかっちゃん、相変わらず素直ではない事務所への誘いの言葉はあっさりと断られてしまいましたが、本編を経た上でのこの二人の関係の変化は、時間を経た後日談だからこそできたものといった感じで特別編にふさわしいお話のように思えました。
お茶子とデク
また、そんなかっちゃんとのお話も良い感じだったのですが、今回のお話の本題は、デクとお茶子とのその後の関係。お茶子は、その体の中にあったトガに背中を押され、デクの方もかっちゃんの言葉が彼女を特別であると改めて自覚するきっかけとなる。
元々そこまで積極的とは言い難い二人、ましてお茶子の方は自らその心をしまい込んでいた面もあり、大人になったことで、何となく流れで縁遠くなってしまいそうな空気だったところを、二人と関係の深い人たちの言葉が背中を押したというのが何とも良い感じ。
二人のラストシーンは、原作でも非常に良いシーンでしたが、アニメになって声と動きがついたことでその魅力がさらに高まる。こういう方面では、奥手で不器用な二人、思えば高校時代も色々事件が続き忙しくあまりこういう浮いた話を落ち着いてできる時間もなかったような気がする。そんな、昔に置き去りにしてしまった二人の時間が動き出すようなお話が最後に見れて非常に満足度の高いエピソードした。
オールマイトの不在
また今回のお話、原作を読んだ時にも感じたのですが、オールマイトが一切姿を見せなかったというのがなかなか印象的。皆が久々に揃う場面となれば、彼が姿を見せていてもおかしくはないシーン。それでも、そこにオールマイトがいないというのは、これが追加のお話、デクたちが一歩進んだ未来のお話だからこそ、なのかもしれません。
ある意味僕のヒーローアカデミアという作品そのものの大きな象徴でもあったオールマイトが登場しないこのお話は、ある意味生徒であったデクたちが大人になったが故、次の時代のお話がこれから始まっていく事を暗に示しているのかなという気もしますね。
そんな今回のお話、何やら放送終了後に新たなアニメについての情報も告知されていたようです。次のアニメ化は、『僕のヒーローアカデミア Ultra Age』に掲載された『I am a hero too』のアニメ化。媒体・時期は不明ですが、成長したエリの物語がアニメとして描かれるようで楽しみです。




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