2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの28話感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 28話 6週目『天泣(てんきゅう)の教室』
洋髪への切り替えなど、バーンズ先生の元での看護の勉強が進み始めた前回のお話。
今回の冒頭描かれたのは、前回髪を元に戻していた多江に何があったのか?という点。多江に見合いの話が舞い込んだことが語られ、結局のところ家族も彼女が看護を学んでいることを嫁入り修行の一つとしてか見ていないことがわかる。
これまで行われたバーンズ先生の授業は、シーツを直したり、エプロンを作ったりと、嫁入り修行と重なる部分も多く、こういう点も彼女が授業に反目する一つの理由になっていた、という事なのかもしれません。前回の髪を戻した理由については、はっきりとは語られませんでしたが、嫁入り修行として学ぶのであれば必要ないという気持ちを表す行動だったなんてこともあるのでしょうか。
そんな今回ですが、松井先生に叱られる多江さんを直美が咄嗟に庇っていたのが印象的。ここのところの直美、余裕が出てきた心境の変化が見えてくるようなシーンでした。
そして、その裏で今回描かれたのはりんの患者への向き合い方の変化。今回、コレラの患者への看護を学ぶシーンにて、コレラで父を亡くしたりんは、つい家族に接するように患者に接してしまう。その態度を観察したバーンズ先生は、りんが家族をコレラで亡くしたことを言い当てると共に、患者は家族ではないという厳しい言葉を向ける。
それは、あまりにも患者に親身になりすぎるが故に、自らに病気を移してしまいそうなりんに対する戒めの言葉。父の件があるりんは、どうしても最初はその一言に納得できずにいましたが、直美の言葉もあってバーンズ先生の言葉の意味を理解することができていました。
父とのコレラのエピソードでのつらさがあったからこそ、今回のりんの反発もよくわかるものでしたが、家族を大事に思う気持ちを直美に教えられそれを乗り越え、さらにバーンズ先生の言葉ででより多くの人を助けるために自分の身を守ることが大事という理解に繋がるのがなかなか丁寧で良い感じでした。
父を助けられなかった無念を持つ彼女が、家族だけではなくより多くの人を救い、かつて自分の様に苦しんだ人を助けられるという、ナースとしての自らの目標を掴むことができたようです。
また、そんなりん達を見つめる多江の視線も意味深な物。家族からは、あくまで嫁入り修行としての看護とみなされていますが、それに対する表に出せない想いもあることは確か。
今回、思ったより早く看護を学ぶ上で?という話が一つの壁を越えましたが、今週残りの日は多江を中心としたお話になっていくのかもしれません。


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