ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026
2026年10月31日に放送された『ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026』の中の『肩の女』の感想記事です。
ネタバレも含むのでご注意ください。
肩の女
こちらは、2019年に放送された作品の再放送とのこと。今回の再放送の中ではかなり新し目の作品となっており、インスタ映えなどよく聞く単語も出てくる作品でした。
個人的に今回の『ほん怖』の中では、一番面白かったのですが、作品の空気はどちらかというと『世にも奇妙な物語』で放送されるものに近かったように思え、異色の作品といった感じでした。
話の軸にいるのは、ラーメン屋の店主とそのお店のバイトの青年の二人で、明るく爽やかなバイトの店員に奇妙な目線を向けるラーメン屋の店主の姿から始まる。店主の違和感の理由はすぐに明かされ、青年の肩に女性がのっかっていることが判明する。
さらに、そのお店が閑古鳥になっているのも幽霊のせいだったようで、ラーメン屋の店主がいかにその幽霊を祓うか、というのが話の軸になっていました。
はっきり何かがいるのがわかっているのなら、いっそお祓いでも頼めばいいのに、と思ってしまったのですが、この店主さん妙に自分でやることにこだわり、清めの塩を作り始めてしまう。さらに、お店には体だけではなく、足まで現れたり、青年に塩をかけようとする流れはもはやホラーではなくギャグの空気で、思わず笑ってしまう。
とはいえ、塩にはちゃんと効果はあったようで、1回目の塩での祓いは成功、お店も繁盛するものの、今度は店主の方に女性がついてしまう。二度目の挑戦は、一度成功した油断があったのか、その場にあったビールを使うなどかなり手抜きが見られ、その後は案の定な流れになってしまいました。
塩は効くことは分かったのだから、今度こそ本家に頼めばいいのにと思っていたら、今度はネットの知識で更なる清めの塩の改良を始めてしまい、このあたりはラーメン屋ゆえのこだわりをちょっと感じさせる展開。しかし、なまじラーメン屋の店主であるが故に、スパイスが混じった清めの塩を作る様子は、ラーメンを作っているようにも見え、オチでは清めの塩ラーメンでも完成してしまうのかな、などと思ってしまう。
その塩を使う事で体についた霊を祓う事はできたものの、今度は自宅に霊が出現、今度は新たな塩の効果もなく、最終的には元のバイトの青年のところに戻り、打つ手がないまま終わりを迎えてしまいました。
今回の話、店主の行動が非常にコミカルで面白かったのですが、ホラーとしても最後に襲ってくる幽霊のパートは逃げ場のなさゆえの怖さはしっかり出ていたのが良い感じでした。
ただ、気になるのはあの幽霊は結局何だったのか、というところ。体は上半身、下半身で真っ二つ、さらにその肌は妙に濡れているようにも見え、体を切られたうえで海に捨てられてしまった、なんて背景が見える気もする。
また、最後に青年に戻ったあたり、店主に憑りついていたのはあくまで塩をかけて邪魔してきた店主を脅していただけで、彼女の本来の目的は青年に憑りつくことにあったのではないか、とも思えます。
バイトの青年にも、実は何かあるのではないか、とちらりと思ってしまう、なかなか興味深いラストでした。




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