2025年10月1日配信開始、週刊少年サンデー2025年44号で連載された龍と苺258話「気持ちと感情」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
気持ちと感情
シンギュラリティを迎えるO.K
三局目の対局、二局目で勝利をとっていた苺ちゃんということで、試合中もかなり優位で試合を進めることになる。トーマスからの有利・不利を問いかける質問に「私が勝ちます」という明確な答えを出さなかった時点で、にトーマスもその状況を理解。
ただ、やはりトーマスが恐れているのはO.Kがシンギュラリティを迎えることで、それもまた今の社会がシンギュラリティを迎えたAIの出現を受け入れられないという、世界を守るための考え。社長組の判断が基本的にこちら側なのを考えると、やはりハワードがどれだけぶっ飛んでいるのかというのもよくわかるお話でした。
そんな中、トーマスはシンギュラリティの発生条件を負けられないという感情の発露だと予想。このあたりの理由については、まだはっきりとはしないものの、これまでの対局を見ているとそうなのだろうなという気はする。そもそも本来は負けるはずがない人間相手に負けてしまうという異常な状況だからこそ、新たな段階へ進むきっかけになったというのなら、そうなのだろうなとしか言いようがないお話なのかもしれません・
O.K シンギュラリティ
そんな中、O.Kもまた本人の望みとは反対にシンギュラリティを迎えてしまう。ドッとオーラが出てくる演出により、苺ちゃんもそれには気づいた様子。とはいえ、その状況を好ましく思わないO.Kからすれば、シンギュラリティを迎えたことを隠して対局することになる。
今回、これまでのAI達は、既に詰みが見えた状況でのシンギュラリティを迎えていましたが、おそらく今回はまだ詰みが見えない盤面での覚醒ということで、ある意味苺ちゃんからしてもこれまでのAI相手とは別次元の相手との勝負という事にもなりそう。
ただ、O.K側には自身がシンギュラリティを迎えていることを察せられないように勝つという足かせがある故に、戦いになっていくのかなというきもします。
しかし、ラストシーンで意味深に映像を見ているハワードが差し込まれているのを見るに、既に彼は気づいているなんて可能性もありそう。最後まで隠し通して終わったが故に、ハワードに回収されてしまうなんてこともあるのかもしれません。
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