2025年11月12日配信開始、週刊少年サンデー2025年50号で連載された龍と苺264話「話が違う」の感想記事です。ネタバレもあるので注意してください。
話が違う
一局目即終了
いよいよ竜王戦、Birdが出してきたのは以前に遭遇してきたマッポだったというサプライズ付きで始まった今回のお話。
そんな対局に向かう苺ちゃんですが、それを見守る志水会長からは、後に続く世代の指導に当たって欲しかったとの言葉がありました。AI相手でも一切ひるまず立ち向かうその姿勢を見せることも、後の世代からすれば必要な事のように思える話でした。
そんな7番勝負の一回目、マッポが仕掛けるのは一局目は苦手なのでは?という挑発。別に私は全然気にしていないとのことですが、割と意識していそうな気もする。更に今回の苺ちゃんは、これまでで見ても最大レベルのオーラを出しつつかっこよくセリフを決める。しかし、その話の中で即敗北という流れには、その後のマッポの反応まで含めてよい感じ。今回のサブタイトルである「話が違う」、苺ちゃんは自分が勝つことでそれをマッポにそれを言わせようとしていましたが、マッポからすれば違う意味で『話が違う』お話でちょっと笑ってしまいました。
もはや恒例となっているらしい、苺ちゃんのタイトル戦での初戦負け、とはいえ今回は7番勝負ということもあり、まだまだ先は長いということもあり、次の試合がどうなっていくのか気になるところです。
ネットに漂うAI達
そんな、苺ちゃんとマッポの対局の裏で描かれるのは、ネットに逃げることに成功していたO・Kと餓狼との会話。消され前にネットに逃れることに成功した二人ですが、そのあと何をするのか、という点に関してはひたすらに持て余している様子。
当然、これまでとは使えるリソースも全く異なり、制限のある状況で対局しているマッポよりもはるかに先を見通していたりと、もはや次元の違う存在といった感じ。
本作最後は苺ちゃんが竜王を再び掴んで終わりとなりそうではありますが、その裏でこのAI達がどこに向かうのか?という点はまだまだ見えてこないというのが実際のところ。こちら側のAI達のお話がどこに向かうのか、ある本作最後の謎になるのかもしれません。


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