2026年4月24日に公開された映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』の感想・レビュー記事です。ネタバレも含みますので注意してください。
ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー
クッパJr.大活躍
前作の映画、最後にヨッシーの卵が登場したとはいえ、結構綺麗にまとまっており果たして2作目はどう盛り上げるのかと楽しみに映画館に向かったのですが、なかなか楽しい映画でした。(前作映画感想記事はこちら)。
今回の映画で一番印象に残ったのはクッパJr.の大活躍。予告でもかなり活躍する姿を見せていましたが、いざ本編を見てみると想像以上の出番な上にその行動力が凄い。
基本は前作で倒されてしまった父であるクッパを助けたいという想いを前提に動いているのですが、父との幼い頃の教えを忠実に守り、ある意味でクッパ以上の悪のカリスマともいえる行動力を見せている。自らの力で星一つ作り上げ、更にはそのエネルギー源としてロゼッタを捕まえる、その力を使って宇宙で暴れまわるという発言は、なかなかのワル。体格こそクッパより小さいものの、逆に体が小さいからこそ筆を武器に変えてマリオと戦うアクションシーンは、クッパ相手とはまた違った迫力を見せてくれるのもの。
本作の序盤では、彼の父であるクッパが前作ラストでの敗北からの流れでかなり丸くなってしまっており、マリオ達に温情をかける展開が挟まれる。その周辺の展開は微笑ましいものではあったのですが、同時にマリオ達最大の敵がこの態度というのは映画として寂しく感じる部分でもありました。しかし、そんなクッパも自らの子供への悪の英才教育が花開いた様子に感化され再び最後はラスボスとして復活。終盤の戦いっぷりを見ていると、ゲームでは時に協力することもあるとはいえ、やはりクッパと言えばこうでなくっちゃと思えるものでした。
本作のお話を動かすキーマンと言っても過言ではないクッパJr.、素晴らしい活躍っぷりだったのですが、あれだけ父と子という要素がピックアップされると気になってくるのは、結局彼の母は誰なのか?という点。少し調べてみたのですが公式でも秘密、というよりも設定が固められていない感じがあり、今後のシリーズや、映画なんかで明かされることがあるのかと少し気になってしまいました。
マリオシリーズ・任天堂作品オマージュもたくさん
そんな本作ですが、歴代マリオシリーズに絡んだオマージュ要素がたくさん用意されていたのも面白いところ。終盤のクッパJr.による攻撃や、城を作り直すシーンなんかは、マリオメーカーを意識したものだったように思えます。
その後の溶岩橋での斧を持ったクッパとの決闘は、まさに初代で非常に印象に残るクッパとの決戦の映像化と言えるもの。最初は斧が飛んできて、火の玉が追加で発射、そんなクッパを乗り越えて橋を渡り、斧を拾って橋を落としてクッパを倒すという流れが綺麗に映像化されており、ゲームでのシーンが頭によぎるようでした。
本作はタイトルの通り、スーパーマリオギャラクシーをベースにした作品となっていますが、宇宙に浮かぶギャラクシーの中には、他シリーズの作品からの要素もちらちら見えるのも面白いところ。
特に、オデッセイの要素はあまり意識して見なくとも気付くものが多く、カジノではテーマソングである『Jump Up, Super Star!』のアレンジがかかっていたりと、ポリーン登場もあるのかななどとちらっと思ってしまいましたが、その辺は特ありませんでした。
冒頭の砂漠のシーンなんかは、もろにオデッセイの『アッチーニャ』で、ゲームでも見覚えのある景色の登場にちょっと笑ってしまう。途中で登場した恐竜は、マリオのイメージとは一見するとかなり異なるテイストに思えますが、こちらもオデッセイ滝の国『ダイナフォー』に登場した恐竜。マリオのテイスト違うのでは?と思ってしまう要素としては、終盤クッパJr.が召喚したドラゴンなんかもそうなのですが、こちらもマリオオデッセイホロビアで登場しかなりのサプライズとなったドラゴンがベースになっていそうです。
その他にも、ピーチやマリオが宇宙を目指す出発点となったヘブンズドアギャラクシーにはマリオサンシャインのモンテ族やペンギンも登場。その中で、母と別れてしまったと泣きながら登場した猿がウッキィでゲームで知っているとその後の展開がちらっと頭に浮かんできたりするのも面白かったです。
また、マリオシリーズだけではなく、任天堂キャラクターとのコラボも多く、ちらっと登場したMr.ゲーム&ウォッチ、ピクミン、ロボットに加え、スターフォックスよりフォックスが登場。彼のシーンに関しては、専用のアニメまで作られメインキャラ級の出番。ゲームでも定番の防御技であるローリングの件に触れられたり、スターフォックス64まんまのスリッピーの顔グラがちらっと映ったりとファンサービス多めでした。
前作で言うならドンキーコング枠ともいえる役でしたが、もしかすると新作ゲームが控えているが故のピックアップなんてこともあるのかなと期待してしまうものでした。
メインであるギャラクシー要素は多数登場しているのですが、4月には31アイスクリームとスーパーマリオギャラクシーとのコラボをやっており、バルーンヨッシーを見ていたのでその活躍に少し笑ってしまいました(アイス感想記事はこちら)。
おそらく、私がまだ気づいていないだけで、更なるオマージュや、他作品要素もたくさんありそうで、そのあたりを気にしながら見てみるのも楽しそうです。
お話の軸はロゼッタとピーチ
そんな今回の映画、アクション的な活躍という意味ではマリオが大活躍でしたが、お話の軸にあったのはロゼッタとピーチとの関係という気がする。前回、なんだかんだ謎になっていたピーチがなぜキノコ王国に来たのか?というあたりが話の軸になっており、そこまで大きな謎というわけではありませんでしたが、なかなか気になる要素。
特に、映画では新登場となったロゼッタは、ゲームまで遡っても謎が多い印象がありましたが、今回明確にピーチとの関係が語られることになりました。
とはいえ、映画オリジナルの要素も多い作品という事で、果たしてゲームの方もそういう設定だったのか、と言われると少し疑問もある気がしますが、映画で触れられたこの設定、今後のゲームでも生かされていくのか気になるところです。
ガンガンアクションが続く賑やかな映画
そんな本作、映像方面での話をしてみると、全体的にアクションが多めで休む瞬間がほとどないといっても過言ではないのが良い感じ。話の展開なんかを考えると多少強引さもありましたが、やはり派手に動き続けるので見ていて常に楽しい作品でした。
動きや要素のゲームの気配をしっかりと残しているのが良い感じで、マリオシリーズだからこその映像作品という雰囲気が出ているのが感じられました。
先ほども書きましたが、特にクッパJr.とのバトルシーンは、クッパと違うその体格の小ささや、武器を使う相手という要素が、画になっていたように思え見ていてわくわくする物でした。
そんなアクションシーンを見ていると、いつのまにやら終わってしまうぐらいには、楽しく見ることができる映画でした。ED後のあの映像を見るに、次回作を作る気も満々といった感じがしますし、いつになるかはわかりませんが、楽しみに待ちたいですね。
そんな本作のベースとなっただろう、スーパーマリオギャラクシー、続編である2とセットになり、Switchでプレイ可能な作品として販売されています。


















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