2026年4月8日よりPrimeVideoにて配信が開始した、オリジナルドラマ『THE BOYS』の最終章 シーズン5、6話の感想記事になります。ネタバレも含まれますのでご注ください。
ザ・ボーイズ シーズン5
たとえ天が落ちようとも
The Boysも残り2話というところで、かなり大きく話が動いた今回のお話、話の主軸にあったのはV1を持っているというボムサイトの捜索。レジェンドからの情報を頼りに、ボムサイトの愛した女性であるゴールデン芸者を誘拐。そこからボムサイトの呼び出しV1の奪取を行うという作戦を実行。
誘拐の際は、何やらかつてのヒーローであるご老人方が間に立ちふさがりましたが、キミコの言葉もあったとはいえ、ブッチャーもそれなりに手加減していたように見えました。
ゴールデン芸者の誘拐に成功したその裏で、ヒューイたちはホームランダーに対するウイルスを設置に向かう。ただ、こちらはオー・ファーザーにより感づかれてしまい阻止。そして、今回彼がホームランダーを本気で神にする気であることもわかる。
このホームランダーを本気で信じる気持ちがファイアクラッカーの末路との違いに繋がった、とも取れそうですが、まだまだ2話ある本作、結局信じようが信じまいがホームランダーは答えてくれない、なんてことはありそうです。
また、今回のディープは、まさにこれまで自分が流され続けてきた報いを受ける流れになっていたのも気になる所。今回もホームランダーに従うという道を選び続けた結果、自らが責任を負う石油パイプラインの大事故に加え、自らの仲間である魚たちの大量虐殺者となってしまう。友人である魚まで死んだディープに対してブラックノワールがかけたのは因果応報という言葉。まさにこれまでのディープがやってきたツケが回ってきたお話ではありましたが、もしかすると、因果応報という言葉、これから先の登場人物皆にかかる言葉になってくるなんてこともあるのかも。
ホームランダーは当然として、ボーイズの面々も、相応の罪を背負っているのも事実。ここから先のお話は、それぞれの因果応報が描かれていくなんてこともありそうです。
ボムサイト
これまでのエピソードで語られたボムサイトの話を聞いていると、ソルジャーボーイ並みにとんでもない性格のやつが出てくるのかと思っていましたが、いざ登場してみると思ったよりも純情なキャラクターで驚く。
かつての愛を追い求め、彼女の危機に駆け付ける今回の描写だけを見ていると素直にヒーローと取ってもよさそうな人物でしたが、そんな彼の態度は、V1で若さを維持する中で身近な人の死を看取っていったことが何かを変えていたなんてこともあるのかも。ただ、彼の過去まで考えると今の様であったとまでは言い切れず、ザ・ボーイズ世界のヒーローらしい部分は、既に企画されているスピンオフ、ヴォート・ライジングの方で語られることになるのかもしれません。
彼女を助けにやってきたボムサイトですが、ボーイズとの戦いの最中、セージが呼び寄せたソルジャーボーイまで乱入。結果的にソルジャーボーイの勝利に終わりましたが、それでも彼が今回ボムサイトを殺さなかったのは、以前の戦いでクィーンを手にかけていたという事も大きかった気がする。
今回、ザ・レジェンドがホームランダーに対していずれは舞台を降りる時が来ることを伝えていましたが、ソルジャーボーイもまたそういう心境に至りつつあったなんてことがあったのかもしれません。
しかし、今回のホームランダーを見ていて面白かったのはザ・レジェンドを殺さないという選択を取った事。ボムサイトの居場所に絡む有益な情報をもたらしたからそれどころではなかった、というのが一番大きいのでしょうが、その直前の私を恐れないのか?というセリフがなかなか印象的。
やはり、ホームランダーは自分を恐れない人物を無意識に求めている気がする。ブッチャー然り、死ぬ前に彼を怖くないといいのけたAトレインも含め、何となく彼が無自覚に好意を寄せている人物は自分を恐れない相手なのではないか。仮にそうだとして何かが変わるわけではないのですが、やはり彼は本質的には人に怖がられるよりも愛されたいという気持ちが奥底にあるというのを改めて感じさせるものでした。
シスター・セージ
これまで散々好き勝手してきたシスター・セージ。前回、彼女の目的が、ホームランダーが死んで荒れ果てた後の世界で一人シェルターにこもる事だと明らかになりました。ホームランダーは彼女にV1の製造を頼んでおり、実験は失敗続きといった感じ。ただ、ここ数話の彼女の描写を見ていると本気を出せばV1を作れていたのに、敢えて完成させなかった、という面が強いのかもしれません。
そんな今回彼女はホームランダーを裏切り、ボーイズ側につくという選択を取る。おそらく彼女の計画は、アシュリーの心を読む力によってソルジャーボーイの本心を調べ、ホームランダーとソルジャーボーイをクララ(ストームフロント)とのなにをしているビデオにおびき寄せ仲たがいするよう誘導。その後のホームランダーが、ザ・レジェンドに行き当たることまで想定し、タコベルのレシートをあえて拠点に残してホームランダーをついでに挑発、目の前でホームランダーを恨んだソルジャーボーイがV1を壊すところを見せつける、といった感じだったのかもしれません。
しかし、まさかの最後の最後でソルジャーボーイのクララへの愛が上回りホームランダーに対してV1を渡してしまうという想定外の事態におちいる。言葉にするなら、計算で動いた悪役が想定外の愛の力の前に屈したとでもいえる展開なのでしょうが、如何せんこれをしたのがホームランダーとソルジャーボーイ。
拠点にタコベルのレシートを残していたあたり、おそらくホームランダーがここまで来たうえで、ソルジャーボーイに目の前でV1を壊させる…までが計画だったであろうセージですが、ある意味余計な事をしたせいでV1がホームランダーの手に渡るという最悪の結果を招き、最後の頼みの綱であったウイルスすら効かなくなった最強のラスボスが誕生してしまったようです。
どのように決着をつけるのか
もう完全に収拾がつかない状態になってしまった気もしますが、気になるのは果たして残り2話でどのように決着をつけるのかという点。あの場にいない面子で考えれば、GenVではホームランダーと同じ出自であることが明らかになったマリーは何かできそうな余地はあるといえばありそうですが、彼女が出てきて決着をつけるというのも何か違う気がする。
そうなると、息子であるライアンなのかと言われると、まだ彼では勝てない気がする。今回ボムサイトのV1を消し去ったように、ソルジャーボーイの能力ならホームランダーのV1を消し去ることができると考えるなら、今はホームランダー側の彼の力を逆に利用してホームランダーの能力を消してしまう、なんていうのが一番ありそうな気もします。
どちらにせよ、まずはあの場から逃げることが第一となりそうですが、果たしてどのように決着をつけることになるのか、今後の展開が気になるところです。
The Boys Season5
The BOYS はPrimeVideoにて配信中。


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