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アニメ チー付与 4話 感想『ここまで二回も全裸になってしまった俺だからこそ分かったことがひとつあるんだ…全裸は二度噛まれるってね。』【追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。】

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追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。

2026年秋アニメ、『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。(チー付与)』の4話『ここまで二回も全裸になってしまった俺だからこそ分かったことがひとつあるんだ…全裸は二度噛まれるってね。』の感想記事です。

原作は既読、アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。

ここまで二回も全裸になってしまった俺だからこそ分かったことがひとつあるんだ…全裸は二度噛まれるってね。

マーガレットのリリィへの復讐

リリィへの復讐を狙うマーガレットのお話が描かれる今回。冒頭は当然、前回ラストの「COOL DORAGON」のくだりから始まる。

そんな今回、話の軸となる部分は、マーガレットがリリィへの復讐を企てるという緊張感のある展開なのですが、そんな物騒な話の中にも当たり前のように妙なギャグが挟み込まれるのが、実に本作らしいところです。

姉の復讐というマーガレットの目的自体は非常にまじめな話なのに、レインが絡むとどうにも話が妙な方向へ進んでしまう。この独特の温度差が、今回も序盤からしっかり発揮されていました。

そして、こうしたギャグの積み重ねによって、いつの間にやらリリィとマーガレットの二人が共にレインをいじる側に回っていくのも面白いところ。

本来ならば、リリィに復讐しようとしているマーガレットと、復讐される側のリリィという関係のはず。しかし、レインを間に挟むことで、二人の間に妙な連帯感が生まれていくのです。

もちろん、それだけで二人の関係が解決するわけではありませんが、マーガレットのリリィに対する気持ちが少しずつ緩んでいくようにも見えるのが興味深いところ。復讐を軸にした話でありながら、レインの言動が思わぬ形で二人の関係に影響しているのが印象的でした。

とはいえ、当のレインは二人を仲良くさせようなどと考えて動いているわけではありません。作中でも触れられている通り、ついふざけてしまう自分が少しでも真面目にやろうとした結果、あのような流れになっているというのが何とも絶妙です。

レイン本人はふざけているつもりがなく、真面目にやろうとしているのに、周囲から見るとどうにもおかしなことになってしまう。このズレが本作の面白さの一つであり、今回もその魅力がしっかり描かれていたと思います。

シリアスな世界とレインの周囲の温度差

しかし、そんな今回の話もパートごとの温度差が凄い。マーガレットが復讐に向けて算段を巡らせる一方で、レインの強化付与能力の強さにも改めて触れられています。さらに、コーネリアスとミラベルによるレインを狙う動きも描かれ、物語の裏側では着実に不穏な状況が進んでいる様子。

レインの能力は、単に冒険を便利に進めるためのものではなく、周囲の人間からすれば脅威にもなり得るもの。本人がどう考えているかにかかわらず、その力を巡ってさまざまな思惑が動いているのが分かります。

こうして見ると、作中の世界は実際のところかなり殺伐としているんですはずなのに、レインの周りだけはどこかほんわかしている。復讐や陰謀といった物騒な話が進んでいるはずなのに、レインが登場すると妙なギャグが始まり、いつの間にか周囲の人間までその空気に巻き込まれてしまう。

どんぐりに噛まれしまったり、二人に引っ張られ服が破れてしまったり、何だろうこれは、と思ってしまう緩さが常にある。

それは、レイン自身が周囲を和ませようとしている部分もないとは言えないのかもしれませんが、やはり、無自覚にこうなっている、という方が大きそうです。

シリアスな展開が物語の根底にありながら、それを必要以上に重苦しく感じさせないのも、レインというキャラクターがいるからこそなのかもしれません。もちろん、だからといって危険な状況がなくなるわけではないので、この先どのようにシリアスな展開とギャグが交差していくのかも気になるところです。

ゴブリンのくだりもいよいよアニメ化

そして、今回はいよいよダンジョンへ。原作でもかなり印象深かったゴブリンとのくだりが、ついにアニメで描かれることになりました。

ゴブリンを攻撃したレインは、勢い余って岩までぶった切り、そのまま洞窟が崩落。敵を倒そうとしただけなのに、周囲まで巻き込んでしまうあたり、レインの強化付与の規格外さがよく分かる場面です。

ただ、今回の見どころはそんなレインの強さが描かれた点ではない。

肝になっているのは、洞窟が崩落する中で描かれる、ゴブリンの最後のワンシーン。漫画で読んだ際にも、なぜそれをわざわざ描いたのかと思ってしまうような、何とも言い難い空気が流れる展開でした。

ダンジョンの崩落という命の危機の中、なぜか一匹逃げるゴブリンの姿へと視線が誘導される。先ほどまで命を狙ってきた相手にレインは小さく一撃を与え、そのままゴブリンは何とも言えない表情のまま崩落に飲み込まれていく。

この何とも言えないシュールさが、実にチー付与らしく、アニメでもあの謎のゴブリンを注視する流れや、最後の絶妙な表情まできっちり再現されていたのが印象的でした。

こういう場面は、単にストーリーを追うだけではなかなか味わえない面白さがあり、重大なことが起きているわけでもないのに、なぜか妙に印象に残ってしまう。原作を読んでいたからこそ、アニメでもこの独特の雰囲気が再現されていたことが面白かったです。

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人鳥三郎

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