ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026
2026年10月31日に放送された『ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026』の中の『深夜の鏡像』の感想記事です。
ネタバレも含むのでご注意ください。
深夜の鏡像
北海道の病院の廊下に設置された鏡をめぐる出来事を描いたホラー作品。病院という、もともとどこか不気味な雰囲気を持つ場所を舞台に、鏡にまつわる怪異が描かれました。
ただ、作品自体の尺はかなり短く、物語の展開もかなりシンプル。いわゆる典型的な心霊ホラーといった印象で、じっくりと恐怖を積み重ねていくというよりは、短い時間の中で怪異を見せていくタイプのお話でした。
正直なところ、怖いかと言われるとそこまで強烈な恐怖を感じる作品ではありませんでしたが、突然鏡に映り込む女性の顔など、何気ない場面から急に異様なものが現れる演出には、やはりドキッとさせられるものがあります。
また、個人的に気になったのは、何かを知っているような様子を見せる看護婦の女性の存在。鏡にまつわる出来事について、彼女はどこまで事情を知っているのかと、話の裾野を広げる感じはよかったです。
こうした説明しきらない部分が残されていることで、見終わった後にも「あの女性は何だったのか」「鏡に映ったものにはどんな意味があったのか」と、色々と考える余地があるお話になっていたように思います。
そして、この作品でもう一つ印象に残ったのが、幼い頃の神木隆之介さんが出演していたこと。
本作は2004年の作品ということで、当時の神木さんはまだ10歳。現在の姿を知っている状態で見ていると、顔立ちなどはかなり変わっているものの、ふとした表情や雰囲気に今につながる面影を感じられるのが面白いところでした。今ではすっかり大人の俳優として活躍している神木さんの、子役時代の姿を見られるという意味でも、少し違った楽しみ方ができる作品だったと思います。
今回の放送の1話目ということもあってか、物語そのものに大きな意外性があるわけではなく、シンプルに怪異を描いたお話でした。一方で、病院の廊下にある鏡という身近なものを恐怖の対象にすることで、日常の中に潜む不気味さを感じさせてくれます。
強烈に印象に残るタイプの怖さではありませんでしたが、これから始まる『ほんとにあった怖い話』の空気を作るにはちょうどよい作品。秋の特別編の幕開けとして、まずはホラー番組らしい雰囲気を味わえる一編だったように思います。




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